『The Sinner -記憶を埋める女-』シーズン1あらすじ感想 秀逸な心理スリル大ヒットドラマ
Netflixドラマ『The Sinner -記憶を埋める女-』シーズン1全8話を一気に観ました。あのジェシカ・ビールが主演ということで期待度が大でしたが、裏切られませんでした!
本でいったら、もうページをめくる手が止まらない!と言った感じでしょうか。久々に観た秀逸な心理スリルドラマです。
そして、お話の始まりがとってもショッキング!
ここでは『The Sinner -記憶を埋める女-』シーズン1全8話のあらすじ、感想、ドラマの撮影裏情報なども交えてご紹介します。
『The Sinner -記憶を埋める女-』シーズン1 あらすじ
コーラ(ジェシカ・ビール)は結婚3年目でまだ幼い息子と夫の3人暮らし。彼女は夫の家族が経営するビジネスを手伝い、義理の両親と隣同士に住んでいて、どこか影はあるがどこにでもいるような一見ごく普通な女性。
ある休日、夫と息子で湖畔のビーチに遊びに行きくつろいでいるコーラ。
前方には音楽を聞きながらいちゃいちゃするカップル。すると、突然コーラは、カップルの男性を刃物で襲い殺してしまう。
すぐ警察に身柄を捕らえられ取調べを受ける中、コーラは自分がやってしまったことは覚えているが、カップルがかけていた音楽がうるさかったから、というだけでちゃんとした動機が見当たらず自分は弁護士も裁判もいらない、と言う。
刑事ハリー・アンブローズ(ビル・プルマン)とダン・リロイ(ドン・ノアウッド)が事件を担当することになる。
ダンはコーラが自白しておりまた、多くの目撃者がいることから簡単に片付く事件だと考えるが、アンブローズは、事件にはもっと隠された何かがあるのでは・・・と独自の捜査を始める。
『The Sinner -記憶を埋める女-』シーズン1 感想(ネタバレなし)
ここでは、ネタバレなしで感想をお話します。なぜなら、最後に何が起こるのか?が分かってしまったら、このドラマの場合はドラマが台無しになるからです。
1話から8話まで観る動機は、英語で言うWhy done it?「一体なぜ(見知らぬ人を)殺したのか?」であり、これがこのドラマが2017年で最高視聴率を獲得した理由でもあるでしょう。
『The Sinner -記憶を埋める女-』は、ドイツで「ケルンのアガサ・クリスティー」と言われるケルン出身のドイツ人作家ペトラ・ハメスファール(Petra Hammesfahr)が1999年に出版した小説を元に作られたサイコロジカルスリラードラマです。
お話は、幼子を連れた女性が夫とその子供の前で見ず知らずの男をメッタ刺し、という衝撃的な出だしから始まるのですが、こういうショッキングな場面をお話の初めに持ってくるような作品の場合、結末はたいしたことがない・・・ということがおうおうにしてあるのですが、ジェシカ・ビールの演技力の素晴らしさが、物語にリアリティ感を出しています。
特に、主な出演者が犯罪者と刑事という関係性の場合は、犯罪者は何とかして罪から逃れようとして刑事は捜査や勘を屈指して証拠を割り出す、という展開がベタですが、このドラマの場合は、コーラは罪を簡単すぎるくらいすんなりと認めてしまっており、刑事はそれに疑問を持たざるをえないのです。
このような通り魔的な殺人の場合、刑事責任能力を問う精神鑑定が行われますが、ドラマでも精神鑑定でコーラが淡々と話し始めます。しかし、その動機が嘘であることが簡単にばれてしまい、裁判で罪を問われることになります。
ここが大事なポイントで、コーラはつまり裁判で自分の動機とその背景を洗いざらい調べられるより、有罪になってさっさと収監されたいようなのです。
人は、一年でも早く刑務所から出たい、と思うわけですから、やっぱり罪の背景にはコーラが誰にも知られたくない何かが隠されている、のです。
その理由のヒントは、1話から7話にかけてフラッシュバックという形でぽろぽろと出てきて、最後にはその理由が明かされますが、ドラマの最終回は、悲しくもあり大満足でした!泣けた~!
確かに途中で、セックルシーンも多いですし、フラッシュバックも多いので、前後左右して「何これ?本当に殺人の理由と関係あるの?」と少々イラッとするかもしれませんが(^^;; 絶対、最後まで観て下さい、最後まで観て良かった~!と思われること保証します!
ジェシカ・ビールとビル・プルマンの秀逸の演技
そして何度も言いますが、素晴らしいのが、ジェシカ・ビール。
ジェシカっていったらあの美貌ですしジャスティン・ティンバレイクの妻で可愛い子供もいて、ハリウッドの誰もがうらやむ女優さんです。
そんなきらびやかなジェシカの現実のことなんてすっかり忘れてしまうくらい、化粧っけもなく髪もボサボサで、心身ともにボロボロの無欲の女性をジェシカがコーラにのりうつったかのように演じている点です。
さらに、ビル・プルマン演じる刑事アンブローズ↓(このおじさんです)彼は、本作品の最終兵器といった感じでしょうか。
ドラマ内では、しょっぱなから「アンブローズ刑事、病んでるわ~」という感じで始まるのですが、この事件を担当するや否や、妙に生き生きしてくるんですよね。よくあるパターンなのかもしれませんが、私生活ボロボロだけど優秀な刑事、なのです。そして、この刑事とコーラの関係性も目が離せないポイントになってきます。
なぜ殺したのか?
ここでは、ネタバレなし!なので、これ以上は言いませんが、本策で重要な疑問点は
「なぜ、コーラは男をメッタ刺しにしたのか?」
「コーラは男と面識があったのか?」
「本当に騒音が理由で殺したのか?」
「幼少期のトラウマが原因か?」
「あの壁紙のフラッシュバックは何?」
などコーラ当人さえもよく理由が分からない様子で始まりますので、観ている側とコーラが疑似体験するような感じで楽しめます。
まとめ
最終回では、刑事アンブローズが次の新しいミステリーに引き込まれていく、ということで、『The Sinner 』はシーズン2へ突入していきます。
ぜひぜひ、Netflixで『The Sinner -記憶を埋める女-』シーズン1をお楽しみください。
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