『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』を観た感想!ボリウッド要素も入ってハラハラドキドキ!
この映画、ロマン・プエルトラスの「IKEAのタンスに閉じこめられたサドゥーの奇想天外な旅」という原作本を元にして作られたもので、私は原作本を読んでいたので、待ちに待った映画化!わくわくしながら映画館で観て来ました~!
ここでは、映画『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』のあらすじとキャストのご紹介、そして映画を観た感想です。
『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』あらすじ
インド・ムンバイ出身の貧乏なアジャは、シングルマザーだった母親を亡くしてからは、インチキ路上マジックなどをして生計を立てていた。
フランス人の父親を探す為に偽100ユーロを握りしめてフランスに行くが、子供の頃からの憧れであるIKEA(っぽい)お店でアメリカ人の女性に出会い一目ぼれ。
次の日エッフェル塔で会う約束をするもののお金がない為お店の商品のクローゼットの中で寝落ちしたのが事の始まり。
ロンドン、スペイン、イタリア、リビアなどなど色々な国を巡り色々な人たちと触れ合う奇想天外な旅する羽目になる。
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『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』作品情報
原題:The Extraordinary Journey of the Fakir
公開年:2018年
監督:ケン・スコット
出演:ダヌーシュ、ベレニス・ベジョ、エリン・モリアーティ
上映時間:96分
映倫区分:G
『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』キャスト
ダヌーシュ(役名:アジャ)
主人公のアジャを演じるのは、インドのボリウッド*では有名な役者さんで、プロデューサー、ライター、そして歌手としてもインドでは活躍しています。(*ボリウッド=ムンバイの旧称「ボンベイ」の頭文字「ボ」と、アメリカ「ハリウッド」を合わせて作られた造語でインドの映画産業を指す。)
ベレニス・ベジョ(役名:ネリー)
主人公のアジャがローマで出会う女優ネリーを演じるのは、アルゼンチン出身の女優さんで、『アーティスト』でアカデミー賞に助演女優賞にノミネート、カンヌ国際映画祭では『ある過去の行方』で女優賞を受賞。
エリン・モリアーティ(役名:マリー)
あのアメリカの長寿連続テレビシリーズ(1968年~2012年)『One Life To Live』でレギュラー出演のホィットニー役を演じてたエリン・モリアーティ。
本作品では、主人公のアジャがフランスのIKEAっぽいお店で会って一目ぼれするアメリカ人の女性役を演じています。
『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』感想
まず、題名ですが原作本には「IKEA・・・」と出てくるのですが、スポンサーとの折り合いなのでしょう、映画に出てくる大型家具店は色合いもレイアウトも店員が着ている服も全てIKEAっぽいのですが、映画の題名には使われてませんでした。そこら辺は大人の事情なのでしょうね。
まず、原作を読んでいた私の感想ですが、やはり本の方がもっとキャラクターの心の動きや揺れみたいなものを細かく表現しています。
しかし、映画版はエンターテイメント性が重視されますので仕方がないことなので、はっきり言って本を読んでから映画をこれから観る方は、全く別物だと思って観ると楽しめるかと思います。
アジャの子供時代を演じる子役が可愛い!
大人になった主人公のアジャが警察に捕まった3人の少年たちに自分の話をするシーンから始まり、彼の貧乏だった幼少期、そしてシングルマザーだった母親が亡くなってからどのようにイカサマを働いて生計を立てていたか、を子役アジャが演じているのですが、この子が目がくりくりしてて可愛い!将来が期待出来そうな役者です。
時事問題をサラリと織り交ぜて
お話の内容も、貧困時代をキレイにまとめ過ぎてなくて、食べるためならだましでもインチキでも盗みでもしちゃう、というのもリアリティがありました。
また、旅の途中での欧州の難民問題やインドの貧困問題をさらりと上手に織り交ぜてるのでただの奇想天外な旅に終わらず、アジャが色々な場所で人たちと接し、彼がその時々でどういう判断を下すのか?何を学ぶのか?が描かれています。
ボリウッド要素が!
そして、インド人が主人公と聞いた時から少し期待してたのですが、ボリウッド*要素が入ってた!!!
これは、ボリウッド好きの私にはたまりませんでした。アジャ演じるダヌーシュの踊りがキレキレでセクシーだしカッコいい!(ボリウッド映画なんて観たことないという方、一度『チェンナイ・エクスプレス~愛と勇気のヒーロー参上~』を観て下さい!嵌りますよ~。)やっぱりボリウッドは華やかさがあるし、思わず一緒に踊りたくなっちゃいます。
96分ハラハラドキドキ、そして時には考えさせられユーモアもたっぷり、ボリウッド要素も入って、大満足な映画でした~!
(*ボリウッド=ムンバイの旧称「ボンベイ」の頭文字「ボ」と、アメリカ「ハリウッド」を合わせて作られた造語でインドの映画産業を指します。)
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