Netflix映画『パーフェクション』ネタバレなしで観ると面白い!B級ホラースリラーリベンジ映画
Netflix映画『パーフェクション』を観ました! カテゴリーとして分けるとすると、ホラーとスリラーとリベンジの全てが少しずつ混じった映画で、不思議なくらいに観続けることが出来たので解説したいと思います。
ここでは、Netflix映画『パーフェクション』のあらすじ、キャスト、感想(途中からネタバレ)をお届けします。
写真出典:Netflix『パーフェクション』
『パーフェクション』のあらすじ
かつて天才チェロ奏者と言われたシャーロット(アリソン・ウィリアムズ)は、母親の看病の為にチェロ奏者として成功する夢を諦めなければならなかった。母の死後、かつての恩師アントン(スティーヴン・ウェバー)が主催するチェロの選考会に審査員として呼ばれ中国、上海へ行くことに。そこで、若くして成功しているアントンの愛弟子チェロ奏者・リジー(ローガン・ブラウニング)と出会う。
お互いの才能を認め合い、急接近する2人。しかし、ある日リジーの身体に異変が起きはじめる。
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『パーフェクション』キャスト
写真出典:Netflix『パーフェクション』
メインキャストをご紹介します。
アリソン・ウィリアムズ(役名:シャーロット)
かつて将来を有望されたチェロ奏者・シャーロットを演じるのは、アリソン・ウィリアムズ。(↑写真向かって右)アメリカNBCの夜のニュースキャスター、ブライアン・ウィリアムズの娘で、彼女のキャリアはテレビシリーズ『マッドマン』の主題歌を編曲し歌いYoutubeで動画を配信したことでネット上で注目を浴びたところから始まってます。
映画は本作品で2本目。私がアリソンをはじめて見たのは、イギリスのウィリアム王子とケイト・ミドルトンの結婚を祝って2011年に放映された”Will & Kate: Before Happily Ever After”のケイト役です。意外にもケイトを上手にコピーしてたのを覚えています。
これからが期待出来る女優さんです。
ローガン・ブラウニング(役名:リジー)
リジー役をゲットしたローガン・ブラウニングは主にテレビドラマで活躍している女優さんでNetflixのコメディドラマ”Dear White People”のメインキャスト、サマンサ役で人気が出ました。
今回はアントンが主催するアカデミーにシャーロットが去ったと同時に入学した天才チェロ奏者リジーを演じています。
『パーフェクション』感想
写真出典:Netflix『パーフェクション』
最初はネタバレなしでいきたいと思います。と言うのも、このドラマを観るのに私は全く予備知識もなく観て、最後の最後までこの映画の方向性を推測しながら観たことで、不思議なことに結構楽しめたので皆さんにもその方法で観ることをおススメしますが、ネタバレをいつも読んでから映画を観る、という方もいらっしゃることかと思いますので、途中からネタバレしつつ感想をお話したいと思います。
ドラマのジャンルがごちゃごちゃ
まず、映画の最初の部分は恋愛もの??セクシーもの??と思うほど、キスシーンやセックルシーンもあって2人がレズビアンの関係になりますので、まずここで、「恋愛+嫉妬(シャーロットが若いリジーの才能に)」という構成かな、と思ったのですが、途中から、リジーを含めた何人かが具合悪くなって吐いたりするスプラター系のグロスなものだったので、この段階で「恋愛+バイオハザード」という構成だ、と思ったのです。
しかし、違った。その後は「リベンジ+残忍暴力」一色ですので、大量の血がドピャー・プシュー的な映像が苦手な方にはおすすめしません。
注:ここからネタバレです。
シャーロットの仕業?
リジーとシャーロットが二日酔いで起きた朝、2人は休暇を中国の田舎町へのバス旅行に出発します。
バスに乗っている最中にリジーは具合が悪くなり、シャーロットから朝飲んだ薬をまたもらい飲みます。ここからが、意外と目を離せなくなってしまったのですが、シャーロットは下痢や嘔吐の症状を訴えバスを停めてくれるように運転手に頼みますが、運転手はなかなか止めてくれません。
中国の田舎ではよく道端で観光客が排尿している風景を私はみたことがあるので、なぜ運転手は停めてあげないんだろう?と思うと同時に、リジーは「もれそう~!吐きそう~!」と叫んでいるし、シャーロットは「バスを停めろ~!」って叫ぶし、運転手は頑固にもバスを停めないし、ここで一瞬「えっ?リジーはどう見てもおかしいし、ひょっとしてバスの運ちゃんも狂っているの?そっち系?」という推測から、画面から目が離せなくなりました。
結局、運転手はただ停めたくなかった性格わるいやつだった、というだけで、結局リジーはバスの中で虫が混じったものを吐くわ、バスを降ろされた後も脱糞するわで、散々に。ここまではバイオハザード系だ!と思ってたのですが、その後すぐにリジーの身体から大量の虫たちが湧き出てきて、あまりの気持ち悪さに更に目が離せなくなります。
腕の辺りに大量の虫が沸き出はじめたことから、シャーロットはかばんからなぜか中華包丁を取り出し、リジーに「どうすればいいか分かるでしょ?」と言い包丁を手渡すとリジーが自分の腕を切り落としてしまいます。
ここで、視聴者は、うわ~、シャーロットの仕業だったんだ!と分かります。
演出のトリック
この映画を最後まで観ることが出来たのは、たぶん演出の仕方が良かったからでしょう。種明かしをテープを巻き戻して再生するかのようにして見せてくれるんです。
そうすることで、ストーリーを混乱することなく見ることが出来るのですが、それぞれがした理由が分かる度に突っ込みどころも増えて、少々フラストレーションが溜まってくる状態になります。
突っ込みどころが満載
シャーロットがリジーに腕を落とすように仕向けたのは、リジーをアントンの洗脳から開放するためだった、アントンの性的虐待から逃れさせるためだった、という事が分かるのですが、思わず「え~っ!それだったら、時間をかけて説得するとか、もうちょっと荒めな方法だと、洗脳を解くために使われる方法・リジーをアントンから隔離するとか、他に方法はあったんじゃない??腕を切らせる??」と観ている私は1人でイライラ。
百歩譲って、アントンによる虐待でそこまでシャーロットのメンタルがやられていたとしても、なんで矛先がリジーなのよ。アントンだけに薬盛って、彼自身に腕を切らせた方がよっぽどスッキリしたでしょ!と思うのですよ。
まとめ
最後は、シャーロットまでもアントンの襲撃により腕を無くすのですが、シャーロットとリジーの片腕ずつでチェロを演奏する、というその形が「パーフェクト」という意味なのでしょうか。
3人のメインキャストの演技も良かったですし、脚本も悪くはないですが、先ほども言ったように突っ込みどころがありますので、お友達と感想を述べ合いながら観たりすると、シニカルに笑っちゃうくらい楽しめてしまう不思議なB級映画です。
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