『ザ・クラウン』シーズン4 あらすじ、キャストの紹介 ネタバレ感想と解説 4話~6話 マイケル・フェイガンって誰?マーク・サッチャー登場!
Netflixイギリス王室ドラマ『ザ・クラウン』シーズン4全10話が配信され始め、観始めたら止まらない~!という人が続出しているのではないでしょうか?私もその1人。1週間で全部観てしまいました!
ここでは、Netflixイギリス王室ドラマ『ザ・クラウン』シーズン4の4話~6話の見所やあらすじ、キャスト、ネタバレ感想をお届けします。
そして、マーク・サッチャーは、パリ・ダカール・ラリーで行方不明になった?バッキンガム宮殿に2度も侵入者が?チャールズはダイアナに嫉妬してた?など、事実なのかフィクションなのかという解説しちゃいます!
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写真引用:Netflix
『ザ・クラウン』シーズン4 4話~6話 あらすじ
4話は、サッチャー首相の息子マークがパリ・ダカール・ラリーで行方不明になった時の様子、5話ではバッキングガム宮殿に不審者が侵入した事件、6話ではチャールズ・ダイアナ夫妻のオーストラリア・ニュージーランド外交が描かれます。
『ザ・クラウン』シーズン4 4話から6話に登場するキャスト
メインキャストの詳細については、下記の記事をご参考ください。
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こちらでは、シーズン4、4話から6話に初めて登場するキャストをご紹介します。
フレディ・フォックス(役名:マーク・サッチャー)
— Freddie Fox (@freddiefoxfan62) November 23, 2020
役柄:マーガレット・サッチャー首相の息子
父も母も姉も女優という芸能一家。
ボーイ・ジョージの一生を描いたテレビドラマ「Worried About the Boy Marilyn」のマリリン役で名前が知られるようになりました。
「夏の夜の夢」や「ロミオとジュリエット」など数々の舞台で活躍しています。
トム・ブルック(役名:マイケル・フェイガン)
Tom Brooke plays Michael Fagan, who broke into Buckingham Palace twice! #TheCrown pic.twitter.com/r5fb7pWbWk
— Digital Spy (@digitalspy) November 16, 2020
役柄:バッキングガム宮殿に2度侵入
父親は俳優のポール・ブルック。
人気テレビシリーズ「シャーロック」、「ゲーム・オヴ・スローン」、「ボディガード」などで癖のある役を演じています。
『ザ・クラウン』シーズン4 ネタバレ感想と解説 4話~6話
4話ーお気に入り
あらすじ:
1982年、サッチャー首相の双子の息子マークがパリ・ダカール・ラリーで行方不明になり首相は動揺を隠せない。
サッチャーが息子マークを”一番のお気に入り”と言ったことで、女王は夫フィリップにどの子がお気に入りなのか聞くとフィリップは”アン”と答える。女王は4人の子供達とランチをしプライベートな時間を設けるが、それぞれが悩みを持っている事実を知る。
アルゼンチンがフォークランド諸島に侵入。サッチャー首相は軍事行動を決断。
マーク・サッチャーは、パリ・ダカール・ラリーで行方不明になった?
1982年1月12日にマーク・サッチャーがパリ・ダカール・ラリー中に行方不明、と報じられました。
フランス人の副運転手とマークが運転する車が目撃されたのが1月10日、アルジェリアの国境付近で行方不明になってから2日経っての報道となりました。
それを受けて、女王はサッチャーに無事に生還することを祈っているというプライベートメッセージを送ったとされ、そこから大掛かりな捜索が始まり、父親のデニス・サッチャーは現地に向かいました。
サッチャー首相は、13日のハンガリー外務大臣との面会をキャンセル。
そして、翌日の14日にコースから50km外れたところで発見されました。その時、食料は尽きていましたが、飲料水はまだ残っていたそうです。
ラリー前のBBCインタビューでマークは、「ルマン24時間耐久レースや他のレース経験もあるし、このレースはなんてことないです。」と答えてましたが、結局は迷子になった、というわけです。*1
マークは、その後インタビューでこう答えてます。
“If you’re in London and somebody else is in the middle of the Sahara, one tends to conjure up slightly more imaginative pictures of what is going on than what actually happened.”*1
訳:もし、あなたがロンドンにいて、他の誰かがサハラ砂漠のど真ん中にいたとすると、ロンドンにいる人は、実際にサハラで起こっている事態よりも少しだけもっと想像力が豊かなイメージを連想させる傾向にあるよね。
引用:radiotimes
これを解釈すると、勝手に周りが騒いで心配しただけってことでしょうか。
今回、マークについて色々私なりにリサーチしてみましたが、評判が悪い!
マークがイギリスに居住していない理由は、マーガレット・サッチャー首相の評判を守るためだった、とも言われています。
首相の息子という立場を利用してビジネスをしようとしたり、またそれにサッチャーも手を貸したという噂がたち、国外に行って追及を逃れようとしたふしがあります。
そして、2004年の赤道ギニアクーデター未遂事件では、マーク・サッチャーは、クーデターに必要な資金を援助した計画首謀者として逮捕され、罰金3,000,000ランド(南アフリカ共和国の通貨)と4年の執行猶予という判決が下ったりと、何かとお騒がせな人物です。
ドラマのお話のようにサッチャー首相が女王の前で泣いたかどうかは知りようがありませんが、サッチャーがマークを溺愛し甘やかしたのは確かなようで、そこからドラマ制作者ピーター・モーガンはインスパイアされたのでしょう。
5話ー侵入者
あらすじ:
1982年、サッチャー率いるイギリス政府は、フォークランド諸島紛争で勝利をおさめるが、経済、そして失業率が悪化していた。
無職で妻子とも別れたマイケル・フェイガンは、政治に嫌気がさし、ある日バッキンガム宮殿に侵入。そして、二度目には女王の寝室に侵入することに成功し、女王にサッチャー首相への不満を告げるのだった。
首相は、紛争勝利パレードに参列する。
マイケル・フェイガンは、本当にバッキンガム宮殿に侵入し、女王と会話をした?動機は?
大幅の部分で事実です!
しかし、ドラマ内で描かれたような会話はありませんでした。
The Sun誌のフェイガンのインタビューによると、カーテンを開けたら女王が居たのでフェイガンの方がビックリし、その後女王はベッド脇の電話でセキュリティを呼び「ちょっと待って。誰かを呼んでくるわ」と言って部屋から足早に出て行った。女王は膝まであるリバティプリント柄の寝巻きを着ていた。と語っています。*2
フェイガンはドラマの最後に記述があったように逮捕後は精神病院に入り半年後には釈放させられており、その後は数々のメディアからのインタビューに応じています。
そして、気になる動機ですが・・・
やはり、この人、だいぶ変わってる!精神病院に入れられたのも納得で、メディアを楽しませるためなのか、動機がコロコロ変わっています。
The Guardianによると、逮捕直後、フェイガンはバッキンガム宮殿に侵入した理由として警察に「女王を愛しているから」と述べましたが、その後の取調べではThe Sun誌によると「自分の窮地を女王に助けて欲しかった」と述べたり、the Independent誌にはマジックマッシュルームを摂取したせいで幻覚によるものだった、と供述しています。
しかし、2度も侵入されるなんて・・・バッキンガムのセキュリティっていったい・・・
6話ー無主地
あらすじ:
1983年、共和党の君主制に反対するボブ・ホークがオーストラリアの首相となったことで、チャールズとダイアナのオーストラリア・ニュージーランド訪問が重要性を増してきた。
カミラをめぐり夫婦仲が既に冷めていた二人。ダイアナは乳幼児のウィリアム王子を外交に連れて行くことを主張し、周囲との間に摩擦が生じる。
オーストラリアで二人だけの時間を得たチャールズとダイアナは和解したかのように見えたが、行く先々でダイアナ人気が増し、それに嫉妬するチャールズであった。
帰国した二人は別居し、ダイアナは女王に相談するも冷たい態度をとられ、摂食障害が悪化し始める。
ダイアナがエアーズロックに登れなかったのは本当?ダイアナがチャールズのスピーチ中に変な顔をした?
事実です!
動画も残っており、皇太子夫妻がガイドとともにエアーズロックに登り始めるのですが、すぐにダイアナが立ち止まります。
暑さに耐え切れなかったようですが、それ以上にダイアナがエアーズロックに登るのに適していない服装をしていたのも原因とされています。
その証拠に風が吹く度に、ワンピースの前ボタンのところをしきりに気にして膝を隠しています。登れたとしても降りてくるときにきっとスカートの前がはだけ、プレスにその写真を撮られるのは確実だ、とダイアナが判断したのかもしれません。
Diana, Princess of Wales and Prince Charles stand in front of Uluru, formerly known as Ayers Rock, during their tour of Australia in March 1983. pic.twitter.com/3Gq4QU55ra
— The Crown (@TheCrownNetflix) November 27, 2020
そして、ダイアナがチャールズのスピーチ中に変な顔をしたのも確かです。
チャールズがスピーチ中で「彼女と結婚出来て本当にラッキーです」と言ったすぐ直後に後ろに座っていたダイアナがユーモアから口を少しゆがめ、出席者が笑うのですが、そのすぐ後にチャールズが「男性が見ていないと、女性は何をするか分からない」と言うと、ドラマでは「おーっ」と批判するふくみの声が上がります。
しかし、実際はそこでは大きな笑いが起きています。その点が事実と違いますが、その後チャールズがダイアナに対して怒り心頭したかどうかは定かではありません。
チャールズはダイアナに対して嫉妬していたのは本当?
ダイアナの人気に対してチャールズとその取り巻きたちが嫉妬していた、とダイアナは1995年のBBCのThe Panorama Interviewで答えています。
前述したエアーズロックの件でも、
なぜ、皇室のアドバイザーたちはダイアナに服装のアドバイスをしなかったのか?
(チャールズはしっかりオーストラリアの気候に合う服装をしています)
これだけでも十分にチャールズ側がダイアナの立場を悪くしようとしていた、嫉妬していた、という憶測がされても仕方がないかと思います。
ニュージーランド国民ががっかり Buzzy Beeは・・・
ピクニックシートの上で夫妻と赤ん坊のウィリアムが木のオモチャで遊んでいるシーンですが、ドラマ内ではオーストラリアの場面とされてますが、実際はニュージーランドでした!
そして、ドラマ内で登場した木のオモチャはニュージーランドのアイコンオモチャ”BUZZY BEE”と呼ばれるもので、決してオーストラリアのオモチャではありません。
Diana, Princess of Wales and Prince Charles are joined by Prince William for a photocall during the Royal Tour of Australia and New Zealand in April 1983. pic.twitter.com/HS9jULqMku
— The Crown (@TheCrownNetflix) November 30, 2020
ニュージーランドとオーストラリアで起こったことをごちゃ混ぜにした内容に、ドラマ配信と同時にニュージーランド国民がっかり、Buzzy beeの著作権主がっかり、というニュースが飛び交いました。*3
とにもかくにも、この外交中に二人の関係が一時は持ち直したかのように描かれてましたが、ダイアナがブルーのドレスを着て踊った二人でのダンスは本当に幸せそうに描かれていて観ていて泣けてきてしまいましたね。
Beneath The Crown: The True Story of Charles & Diana’s Australia Tour – https://t.co/TizxB2uORg pic.twitter.com/gRur7kKApQ
— The Crown (@TheCrownNetflix) November 30, 2020
イギリス王室ドラマ『ザ・クラウン』シーズン4はNetflixでご覧になれます。
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参考:
*1 https://www.radiotimes.com/news/on-demand/2020-11-15/mark-thatcher-real-story-the-crown/
*2 https://www.thesun.co.uk/news/12528239/buckingham-palace-intruder-queen-netflix-crown/
*3 https://www.tvnz.co.nz/one-news/new-zealand/disappointingly-careless-buzzy-bee-owners-call-crown-moving-iconic-kiwi-moment-australia
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