『ザ・クラウン』シーズン4 あらすじ、キャストの紹介 ネタバレ感想と解説 1話~3話 ダイアナとチャールズの出会い

2020年12月18日

『ザ・クラウン』シーズン4

待ちに待ったNetflixイギリス王室ドラマ『ザ・クラウン』シーズン4全10話が配信され始めました!

早速さまざまな物議を醸していますが、『ザ・クラウン』は、史実に基づいたあくまでもフィクションですので、それを踏まえながら、ここでは『ザ・クラウン』シーズン4の1話~3話のお話の内容と照らし合わせて事実だったのかフィクションなのか解説しながらネタバレ感想をお届けします。

写真引用:Netflix

『ザ・クラウン』シーズン4 1話~3話 あらすじ

シーズン4は主にダイアナとチャールズの出会いから結婚、そして皆さんご存知の不幸な結婚生活が描かれています。

1話では、マウントバッテンとの哀しい別れ、そしてイギリス史上初の女性首相誕生の様子、そして、二人の出会いが描かれますが、チャールズがダイアナと知り合う前はダイアナの姉と付き合っていた、というのは知らなかったので興味津々でした。

2話では、サッチャー首相、ダイアナがそれぞれバルモラル城を訪れ、3話では、プロポーズを受諾したダイアナがフラットからバッキングガム宮殿に引越ししたころの様子が描かれます。

『ザ・クラウン』シーズン4 キャスト

メインキャストの詳細については、下記の記事をご参考ください。

こちらでは、シーズン4に初めて登場するキャストをご紹介します。

エマ・コリン(役名:ウェールズ公妃ダイアナ)

役柄:スペンサー伯爵家の令嬢として誕生。チャールズ王太子と結婚、ウィリアム王子とヘンリー王子をもうける。


エマ・コリンは本作品が彼女のブレイクスルーと言っても過言ではないでしょう。
それまでは、映画に2本、テレビも2本しか出演経験がなかったので大抜擢です。

作側がカミラ役をオーディションしている時に、ダイアナの台詞を読む人として呼ばれ、全く自分がその役をやるとも思わずその場にいたそうです*1

ジリアン・アンダーソン(役名:マーガレット・サッチャー)

役柄:イギリス史上初の女性首相。強硬な政治姿勢から”鉄の女”と呼ばれるように。


ジリアン・アンダーソンといえば9年近く続いたテレビシリーズ「x-ファイル」のダナ・スカリー捜査官ですね~。

今回、シーズン4で話題をさらったのがサッチャー首相役。

ジリアンは『ザ・クラウン』の製作総指揮を執っているピーター・モーガンと2016年ごろから付き合っていますので、この役はピーターが与えた役と言ってもいいかと思いますが、それでも、ジリアンの努力の賜物でしょう、サッチャーの話し方にそっくりでした!

ちなみにサッチャーの方が少しふくよかだったので、サッチャーになるためにはボディースーツを着ていたそうです。*3

下記のツィッターでは、実在する人物を演じるのにとても緊張した、とコメントしてます。

『ザ・クラウン』シーズン4 ネタバレ感想と解説

1話ー女王の護衛

あらすじ:

1977年、30歳になったチャールズ王子は、カミラと不倫関係を続けながら、数多くの女性とデートをしていた。スペンサー伯爵家の長女サラ・スペンサーもその1人。ある日、スペンサー家でサラの妹ダイアナと出会う。

1979年、イギリス保守党の党首マーガレット・サッチャーが当選し初の女性首相誕生。
8月27日、IRAがアイルランドで家族と休暇を過ごしていたマウントバッテンのボートを爆破し暗殺。

チャールズはその後ダイアナに再会する。


チャールズは、ダイアナの姉と付き合っていた?

事実です!
当時、チャールズはたくさんのガールフレンドがいたので、サラ・スペンサーもそのひとり。1話ではチャールズがサラをデートに迎えに行った際にスペンサー家オールソープハウスでコスチュームを着た若いダイアナに会う、というお話でしたが、その出会いの部分はフィクション

実際二人が初めて出会ったのは1977年11月ダイアナが16歳のとき(チャールズが29歳のとき)。スペンサー家で行われたライチョウ狩りの場でサラから紹介されました。*2

そして、7年後に再会し付き合い始めたと言われています。

ちなみにオールソープハウス(Althorp House)は、現在もダイアナの弟チャールズ・スペンサー一家が居住しており、一般公開やウェディングなどに使われています。

マウントバッテン卿はIRAに暗殺された?亡くなる前にチャールズに手紙を書いた?

1979年8月27日に家族で休暇を過ごしていたアイルランドでIRAによって暗殺されました。ドラマでは即死のように描かれてましたが、実際に息を引き取ったのは沖に上げられてからでした。

実際に亡くなる前にチャールズに手紙を書いたかどうかは定かではありませんが、チャールズに”将来の嫁”について数々のアドバイスを送っていたと言われています。

ドラマ内にあったように”結婚前に思いっきり遊べ”とアドバイスしたらしく、また、”妻は皇室の型にすぐはまれる様に若い女性を選ぶように”とも言ったらしく、チャールズはどうやらそのアドバイスに従ったようですね。*4

2話ーバルモラルの関門

あらすじ
巨額な財政予算カットを推し進めたサッチャーは、内閣の抵抗にあう。

サッチャー夫妻は、新首相らが経験する行事、皇族と週末を共にする、いわゆる”バルモラル テスト”に向かう。

結婚相手を探さなければいけないチャールズは、カミラに相談し、ダイアナとの付き合いを薦められる。
ダイアナも”バルモラル テスト”に呼ばれ、皇族はダイアナを気に入り、結婚話を進めるようにチャールズにうながす。

サッチャーは抵抗勢力を一掃するため内閣改造を行う。

バルモラル・テストは存在する?

サッチャー夫妻がバルモラル城に到着したときチェックリストのようなものを確認しているシーンがありましたが、バルモラルで過ごす際の厳格なルール、というものが存在するそうです。

ダイアナの伝記Diana: Her True Story”を書いたアンドリュー・モートンによると:

“Ever since Queen Victoria bought the estate in 1848, it has had a special place in the affections of the royal family. However, the very quirks and obscure family traditions which have accrued over the years can intimidate newcomers. ‘Don’t sit there’ they chorus at an unfortunate guest foolish enough to try and sit in a chair in the drawing room which was last used by Queen Victoria.…Those who successfully navigate this social minefield, popularly known as the Balmoral test, are accepted by the royal family.”
引用:”Diana: Her True Story”

訳:1848年にビクトリア女王がバルモラル城を購入して以来、皇族の特別な場所として親しまれてきた。
しかし、数十年に渡って作られたバルモラル城におけるとても特異な慣わし、そして不明確な皇族内での伝統が、初めて訪れる客を怖がらせる。
ビクトリア女王が最後に座ったとされる応接室にある椅子に座ってみようとした愚かなゲストに対して、皇族は一斉に”そこに座らないで”と呼びかける・・・
このように地雷が埋まった社交の場を渡り歩くこと、通称”バルモラルテスト”に成功したゲストは、皇族に受け入れられるのだ。

ということで、サッチャー夫妻がバルモラル城に到着するや否や、寝室が夫婦別々なことや、メイドが夫妻の荷物をアンパッキングするのにビックリしたり・・・と夫妻がバルモラルのルールに全く馴染めない様子や、皇族内で浮きまくっている様子がとてもユーモアに描かれていました。


夫妻が仕舞いには逃げるようにバルモラル城を去る様子はめちゃくちゃ面白かったです!

一方、さすが良家出身のダイアナ。皇族全員を魅了します。

3話ーおとぎばなし

あらすじ:
1981年、チャールズのプロポーズを受け入れたダイアナは、メディアが沸く中友人達とシェアしていたアパートからバッキングガム宮殿に引越すも、チャールズは6週間の外遊に出発。

ダイアナの祖母によるお妃教育が始まるが、ストレスと孤独感から摂食障害を起こす。
チャールズの勧めでダイアナはカミラとランチをするが、チャールズの全てを知るカミラに不安を覚え婚約破棄も考える。

一方、帰国したチャールズはその足でカミラに会いに行き、ダイアナには別れを告げるためだったと説明。

二人の結婚に不安を覚えるマーガレットは、エリザベス女王とフィリップにカミラと結婚させるべきだ、私が経験したような同じ過ちを犯すな、と諭すが、女王はチャールズに自分の任務に集中すれば幸せは付いてくると諭す。

婚約会見でWhatever 'in love’ means「”愛している”が何を意味しようとも」とチャールズが本当に言った?

3話の婚約会見でチャールズがこう言った後に、なんともぎこちない空気が流れてましたが、実際は少し違います。

確かにチャールズが"Whatever 'in love’ means."(”愛している”が何を意味しようとも)と言いますが、その後ダイアナはそれを苦笑します。そして、すぐにチャールズは”愛している”は、個人個人の解釈の仕方である、と付け加えます。

続いて、リポーターが”幸せに満ち溢れている二人に見えますね”と言うと、チャールズは”そうです”と言い、ダイアナは”ご覧の通り”と言いました。

下記は実際のインタビューの動画ですが、衣装はそっくりに再現されていますね。

ダイアナとカミラのランチは実際にあった?

答えはYESです!

クレイジーですよね~。自分が不倫している相手の婚約者とランチって・・・

イギリスのドキュメンタリー番組Charles and Di: The Truth Behind Their Wedding”によると、ダイアナはカミラからの驚きのランチ招待状を受け取った、としています。

もちろん、二人の間でどんな会話がされたのかは、ドラマの脚色です。
しかし、このランチがダイアナとカミラ同士のマウンティングだったのはたしか。
そして、カミラがダイアナという人物に興味があり、また、結婚後もチャールズと関係が続けられるのかというのを察するためにしたランチだと思われます。

さすがカミラ。図太い神経してます。

ダイアナの伝記、アンドリュー・モートン著Diana: Her True Story”にこう記されています。

“The friendly note invited her to lunch. It was during that meeting, arranged to coincide with Prince Charles’s trip to Australia and New Zealand, that Diana became suspicious. Camilla kept asking if Diana was going to hunt when she moved to Highgrove.”
引用:”Diana: Her True Story”

訳:フレンドリーなランチの招待状が届いた。チャールズのオーストラリア・ニュージーランド外交中のランチであったが、カミラから”もし、ハイグローブに引越したら狩りを始めるつもりなの?”と繰り返し質問されたことで、ダイアナは二人の仲が現在進行中ではないか、と疑うようになる。

ドラマはあくまでもフィクションですが、製作側はこういった伝記などの資料に忠実に再現しているようです。

ネズミはリアル?

3話の冒頭で、女王とクィーンマザー(女王の母)とアン(チャールズの妹)がチャールズからの電話を待ちわびているシーンで、クィーンマザーの部屋を横切るネズミに気づかれたでしょうか?

配信直後からツィッター上では、この「ねずみ」の登場に、「本物?」「偽もの?」「演出?」といったコメントが相次ぎました。しかし、製作者側はこれに”Outstanding Guest Actor In A Drama Series?”(ドラマシリーズに登場したゲスト出演した素晴らしい役者)と反応するのみなので憶測するしかありませんが、実はネズミが登場するのは今回が初めてではありません。

シーズン1の1話で、2匹のネズミがバッキングガム宮殿の台所に登場しました。
この登場には私も気づいてましたが、ダウントン・アビーのように、宮殿の上階は綺麗でも下階はそこまでキレイではない、ということを演出するための”ねずみ出演”だと思ってました。しかし、今回はあまりにもササッというリアルな動きが伴った登場だったため、視聴者も「ひょっとしたら本物?」と思ったのかもしれません。

また、バッキングガム宮殿の室内のロケ場所として使われているネブワースハウス(Knebworth House)は1800年に立てられたとされており、かなり古い建物なのでこのロケ現場にネズミがいた可能性も高い、というわけです。

どちらにせよ、製作側がコメントしてませんので、シーズン1にもネズミが出演していることを踏まえると、出演させた、と思ったほうがいいかもしれません(本物のネズミさんを使ったかどうかは分かりませんが)

 

イギリス王室ドラマ『ザ・クラウン』シーズン4はNetflixでご覧になれます。

 

参考:
*1 https://www.youtube.com/watch?v=1_7LoL0CYOA
*2 https://www.townandcountrymag.com/society/tradition/a29873445/prince-charles-princess-diana-relationship-first-meeting/#:~:text=Prince%20Charles%20met%20Diana%20in%201977%2C%20while%20dating%20her%20sister.&text=In%20fact%2C%20when%20the%20heir,with%20her%20older%20sister%2C%20Sarah.
*3 https://www.youtube.com/watch?v=ocUwsn5o7U4
*4 https://www.radiotimes.com/news/on-demand/2020-11-15/the-crown-how-did-lord-mountbatten-die/