『ザ・クラウン』シーズン3 カミラ登場!昭和天皇とウィンザード公爵 感想と解説8話~10話
Netflixイギリス王室ドラマ『ザ・クラウン』シーズン3の史実解説シリーズも今回で最終回となります!
シーズン3のエピソード8から最終話までの見所やあらすじ、キャスト、ネタバレ感想、そして、ウィンザード公を昭和天皇は見舞いに行った?マーガレット王女は自殺を図った?など、史実との答えあわせをしながら解説します!
写真出典:Netflix
『ザ・クラウン』シーズン3 8話から最終話
やっとカミラの登場です!カミラは現在のチャールズの奥さん、つまりコーンウォール公爵夫人です。ダイアナ妃が、カミラとチャールズの不倫が離婚の原因だったとテレビのインタビューで述べ、「結婚生活に3人は窮屈だった」と発言したのが今でも記憶に残っています。
チャールズがダイアナと出会う前のカミラとチャールズの馴れ初め話は、知らなかったので興味深かったです。
そして、8話では日本の昭和天皇とウィンザード公爵の関係を描いたお話で、昭和天皇がウィンザード公爵を訪ねたことで、長年疎遠だったエリザベスが重い腰をあげてウィンザードを見舞ったというストーリーラインです。
最終話は、マーガレット王女の不幸な結婚生活についてでかなりスキャンダルな内容、と言った感じで見所たくさんです!
『ザ・クラウン』シーズン3 キャスト
メインキャストの詳細については、『ザ・クラウン』シーズン3 ヘレナ・ボナム=カーターがマーガレット王女に 感想と解説 1話~3話をどうぞ。
アンドリュー・ブハン(役名:アンドリュー・パーカー・ボウルズ)
現コーンウォール公爵夫人カミラの元夫。
イギリス・ストックポート出身、1979年生まれ。
2006年『If I Had You』でスクリーンデビュー。主にテレビで活躍。
2013年『ブロードチャーチ~殺意の町~』では、子供を殺害された父親という難しい役どころを演じ、注目を浴びる。
エメラルド・フェンネル(役名:カミラ・シャンド)
写真出典:Netflix
アンドルー・パーカー・ボウルズの妻、2児の母親。皆さんご存知、ダイアナ妃亡き後の現在のチャールズの後妻。
ロンドン出身、1985年生まれ。
俳優、脚本家、そしてディレクター。BBCアメリカの『キリング・イヴ/Killing Eve』脚本を担当しエミー賞に2回ノミネートされる。
イギリスの人気テレビドラマシリーズ『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語』や映画『アンナ・カレーニナ』に出演。
『ザ・クラウン』シーズン3 感想と解説
8話ー宙ぶらりんの男
写真出典:Netflix
あらすじ:
チャールズ皇太子、アンドリュー・パーカー・ボウルズ、そしてアンドリューの恋人のカミラ・シャンドとの三角関係と、アンドリューとアン王女の交際が描かれる。
1971年、フランスに在住している病気のウィンザー公を日本の昭和天皇と皇后が訪ねる。それを受けて、1972年、死期が迫ったウィンザー公をエリザベスが訪ねたのだった。
ウィンザード公を昭和天皇は見舞いに行った?
答えはYESです!昭和天皇と皇后様は、欧州ツアー時に宮内庁の反対を押し切ってウィンザード公が亡くなる7ヶ月前にフランスの住居を訪れています。
昭和天皇とイギリス王室との関係は、昭和天皇がイギリスを初めて訪問し、ジョージ5世と対面した際に、手厚い歓迎を受けたことから続いているという説があります。
ドラマ内では、昭和天皇の訪問がニュースで報道され、それをエリザベス女王が見て少しイライラとしている様子が描かれていますが、実際のところは公の記録がないので分かりませんが、昭和天皇の訪問がエリザベスの重い腰を上げさせた、という可能性は十分にあると私は思います。
どちらにせよ、ウィンザー公が亡くなる前にエリザベス(イギリス王室)との長い断絶が解かれたことは、観ていて泣けてきました。
ただ、残念だったのは、昭和天皇が「写真はなしと言ったのに!」とお話になっているシーンで、昭和天皇があんな乱暴な話し方をされるはずがないのに!と、製作者側のリサーチ不足に少し怒りを覚えました。まぁ、演出ですから仕方がありませんが・・・
ウィンザード公とチャールズは、文通していた?
Netflixのドキュメンタリー番組”The Royal House of Windsor”によると、1971年にチャールズがウィンザード公に会いに行った、としています。しかし、実際に文通していたかどうかは、定かではありません。
9話ーもつれた糸
写真出典:Netflix
あらすじ:
ウィンザー公の亡骸がイギリスに戻り葬儀が行われる。1972年、炭鉱夫のストライキが続き、ヒース首相は計画停電を実施する。
カミラは、アンドリュー・パーカーボウルズと曖昧な交際をしながらチャールズとデートをする。
交際を喜ばないマウントバッテンとエリザベス王太后はチャールズをカミラから引き離すべく海外に赴任させる。同時に、アン王女がアンドリューと付き合ったことがあることを聞き、みな驚く。
マウントバッテンとエリザベス王太后は、カミラをチャールズから引き離した?
皇室ジャーナリストによると、皇室がチャールズとカミラの結婚の可能性を喜ばなかった、というのは事実だそうです。
しかし、エリザベス王太后がマウントバッテンを嫌っていた、というのは周知の事実ですので、二人がタッグを組むのはありえません。
そして、ドラマ内ではカミラから引き離すべく海外に赴任させた、という描写でしたが、海軍の赴任は、いくらマウントバッテンでも口出し出来るものではないですし、実際は、長期赴任を理由に出発前にチャールズがカミラと別れた、という説があります。
カミラがチャールズに会う前からアンドリュー・パーカーボウルズと付き合っていたのは事実です。
また、アンドリュー・パーカーボウルズが、アン王女とくっついたり離れたりといった付き合いをしていたのも事実。そして、1973年7月にカミラとアンドリュー・パーカーボウルズは結婚しました。
いや~、なんかやっぱり交友関係が狭いですね~!
『ザ・クラウン』シーズン4では、更にこの三角関係問題が詳しく描写されます。
10話ー心の叫び
写真出典:Netflix
あらすじ:
マーガレット王女とアンソニーの結婚が破綻し始めたころ、アンソニーはルーシー・リンゼイ=ホッグと不倫関係にあり、マーガレットは友人から若いロディ・ルウェリンを紹介される。
意気投合した二人はカリビアンへ旅行し、パパラッチに写真を撮られ新聞に掲載される。
1976年、政権に返り咲いていたウィルソン首相はアルツハイマー病を発症し辞職。
マーガレットは、自殺未遂を犯し一命をとりとめる。
1977年、エリザベスは即位25周年を迎える。
マーガレットが、ロディ・ルウェリンと不倫したのは本当?
アンソニーとルーシー・リンゼイ=ホッグとの不倫関係、そしてマーガレットとロディ・ルウェリンとの不倫関係も事実です!
すごいです!日本の皇室で「不倫」とか絶対あり得ませんよね・・・皆さん、奔放でらっしゃる。
アンソニーが、ルーシー・リンゼイ=ホッグと出会ったのは1971年、そして1972年から不倫関係が始まったとされています。マーガレットは、ドラマで描かれたように、1973年にロディ・ルウェリンとパーティで出会っています。
カリブ海マスティク島でパパラッチに撮られた写真も実在し、1976年に掲載され大スキャンダルとなりました。
アンソニーと離婚したのは本当?
本当です!1978年に2年間の別居を経て離婚しました。
なんと!イギリス皇族においては、1540年のイギリスの王・ヘンリー8世以来はじめての離婚だそうです。
マーガレット王女は、自殺を図った?
皇室は、一度もマーガレット王女の自殺を認めてはおらず、噂の域を出ません。
ただし、マーガレット王女が睡眠薬とお酒を常用していたのは事実で、ある朝スタッフがマーガレットを起こした際に起きなかったためこのような情報が出たらしいです。
とにもかくにも、スキャンダラスな噂です。
次のシーズン4では、ダイアナとチャールズの結婚などが描かれると思いますが、キャスティングなども楽しみです!
参考:Townandcounty, Mashable,Snowdon by Anne de Courcy
関連記事 『ザ・クラウン』シーズン3『ザ・クラウン』シーズン3 ヘレナ・ボナム=カーターがマーガレット王女に 感想と解説 1話~3話
関連記事 『ザ・クラウン』シーズン2関連記事 『ザ・クラウン』シーズン2イギリス王室ドラマ『ザ・クラウン』シーズン2 フィリップの浮気?感想と解説 1話~3話
イギリス王室ドラマ『ザ・クラウン』シーズン2 マーガレットの婚約破棄?感想と解説 4話~6話
『ザ・クラウン』シーズン2 アンソニーとマーガレットの恋・ガーナでのダンス 感想と解説 7話8話
関連記事 『ザ・クラウン』シーズン1イギリス王室ドラマ『ザ・クラウン』シーズン1 制作費1億ポンド!1話から10話まで徹底解説!
最近のコメント