『ザ・クラウン』シーズン3 エリン・ドハティがそっくり!マウントバッテンがクーデター?4話5話の解説

2020年6月6日

『ザ・クラウン』シーズン3
Netflixイギリス王室ドラマ『ザ・クラウン』シーズン3のエピソード4とエピソード5の見所やあらすじ、キャスト、ネタバレ感想をお届けします!

そして、アリス王女とフィリップはなぜ疎遠だった?マウントバッテンはクーデターを企んでいた?エリザベス女王とポーチーは恋仲だった?など、ドラマと史実の答えあわせをしながら解説したいと思います。

プロモ動画、メインキャストの詳細については、『ザ・クラウン』シーズン3 ヘレナ・ボナム=カーターがマーガレット王女に 感想と解説 1話~3話をどうぞ。

写真出典:Netflix

『ザ・クラウン』シーズン3 キャスト

ここで、ご紹介するキャストは、主に4話5話に登場するキャストのご紹介です。

エリン・ドハティ(役名:アン王女)

『ザ・クラウン』シーズン3
写真出典:Netflix

エリザベス女王とフィリップ殿下の第2子、長女。


イングランド・ウェスト・サセックス出身、1992年生まれ。

2016年、BBCテレビドラマ『Call The Midwife (コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語)』に初出演し、2018年、BBCミニドラマシリーズ『レ・ミゼラブル』に出演。

『ザ・クラウン』の登場人物で一番そっくり度が高かったのがエリン・ドハティ扮するアン王女ではないでしょうか?もちろん衣装やメイクによるものですが、2度見してしまったほど!

チャールズ・ダンス(役名:ルイス・マウントバッテン)

『ザ・クラウン』シーズン3
写真出典:Netflix

フィリップ殿下の叔父。アリス王女の弟。


イギリス、ウスターシャー州出身、1946年生まれ。

1981年『007 ユア・アイズ・オンリー』で35歳でスクリーンデビューという遅咲きで、俳優になる前はグラフィックデザイナーだった。

1990年『オペラ座の怪人』、2014年 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』、2019年 『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』、2020年『キングスマン: ファースト・エージェント アーサー』など数々の話題作に出演。

2011年~2015年『ゲーム・オブ・スローンズ』のタイウィン・ラニスター役が記憶に新しい。

ジェーン・ラポテア(役名:アリス王女)

『ザ・クラウン』シーズン3
写真出典:Netflix

フィリップ殿下の母親。ルイス・マウントバッテンの姉。

ビクトリア女王のひ孫に当たり、ウィンザー城にて生まれイギリスで育つ。生まれた時から聴覚障害があった。1903年にギリシャとデンマークのアンドリュー王子と結婚後、追放されるまでギリシャに居住。


イギリス・サフォーク州出身、1944年生まれ。

Bristol Old Vic Theatre Schoolにて2年のドラマコースを取得後、1974年、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに所属。1965年から現在に至るまで数々の舞台に出演。

2014年、『ダウントン・アビー』のクリスマススペシャルに出演。

『ザ・クラウン』シーズン3 あらすじと感想 史実を解説!

4話ー母と息子

『ザ・クラウン』シーズン3
写真出典:Netflix

あらすじ:
1967年、ギリシャでクーデターが発生。エリザベス女王は、ギリシャで修道女をしていたフィリップ殿下の疎遠になっている母アリス王女をフィリップの反対を押し切り渡英させ、バッキンガム宮殿での住居の手配をする。

一方、フィリップは、皇室経費の拠出を国民に理解してもらうために皇室のテレビドキュメンタリー番組の撮影を決める。

しかし、番組は酷評されたため、一番民間人の感覚に近い若いアン王女と、The Guardianの記者ジョン・アームストロングを面会させようと試みるが、アン王女の企みで代わりに祖母アリスを会わせるのだった。


皇室は、1969年のドキュメンタリー番組に本当に出演した?

実際に、BBCとITVテレビ局によって1969年に皇室のドキュメンタリー”Royal Family”が放送されました。

番組放送の意図は、一般市民に皇族の仕事ぶりや生活ぶりを観てもらって、いかに自分たちが「ふつう」の生活を送っているのか😅を紹介するもので、イギリス国民の4分の3がこのショーを観たとされておりますが、酷評されました。

このドキュメンタリーで皇室の生活がいかに「ふつう」でないかを世間に知らしめてしまったわけですね。

シルバー食器を使い、城と城を行き来し、バッキンガム宮殿で暮らす、ということが、一般市民とどれだけかけ離れているかを感じていなかった、という証拠でしょう。まさにマリーアントワネットの感覚。

女王は、撮影はもちろん、番組も嫌い、再放送しないように、と注文したとされています。

ドキュメンタリー”Royal Family”は、1972年、女王の即位20周年記念の際に一度テレビで再放送されましたが、その後は、2012年の即位60周年記念のダイヤモンド・ジュビリーの際、展示会場で番組の一部が使われた以外は、学校の授業での使用のみが許可されている、とのことです。

アリス王女とフィリップはなぜ疎遠だった?

アリス王女は、1922年の新軍事政権クーデターによりギリシャを追われ精神バランスを崩し、1930年には精神病院に収容されたため、フィリップの幼少期時代はほとんど不在でした。

また、フィリップは、イギリスの寄宿舎学校に通い始め、マウントバッテンがフィリップの保護者のようだったそうです。

その後1949年には女子修道院に入っていたため、フィリップとは1969年まで疎遠でありました。

フィリップが、あまり幼少期のことを話したがらなかった理由がここにあります。また、フィリップの姉妹は、ナチス有力者と結婚してましたので、そこも家族の話題に触れられたくなった理由のひとつでしょう。

アリス王女は、The Guardianの記者と面会した?

2001年に出版されたヒューゴ・ヴィッカース著のアリス王女の伝記”Princess Andrew Of Greece”によると、アリス王女が記者に会ったという証拠は全くないそうです。

また、皇室のドキュメンタリーの撮影中にアリス王女が到着したという描写でしたが、実際にアリス王女がバッキンガム宮殿に来たのは1968年、つまりドキュメンタリー撮影があった前年です。

5話ークーデター

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写真出典:Netflix

あらすじ:
1967年、エリザベス女王と友人のポーチー(ポーチェスター公爵)は、競走馬の視察に渡米。一方、ウィルソン首相は、ポンド幣価の引き下げを決定。

デイリー・ミラー紙社長、セシル・キングら保守派はマウントバッテンを首相に立てようと企てると、ウィルソン首相はそれを察しエリザベスに報告する。

マウントバッテンは、女王の承認を得ようとするも、全ては民主主義で解決すべきとし、マウントバッテンを叱責。


マウントバッテンは本当にクーデターを企んでいたのか?

マウントバッテンが、ウィルソン首相の任期中にクーデターを企んでいたという噂は何年もありましたが、陰謀説の域を出ません。

1987年に出版されたベストセラー本、(政府にとってあまり公にされたくない内容が多いため当時の政府によって出版を禁止されそうになりましたが)ピーター・ライト著の「スパイキャッチャー」によると、マウントバッテンは、1968年にイギリス中央銀行のメンバー、そしてデイリー・ミラーの社長セシル・キングと面会していた、と記載があります。

そして、ライトによると、マウントバッテンは、クーデターは反逆罪に当たるとし却下した、ということですので、ドラマは陰謀説によってインスパイアされた脚色でしょう。

ドラマの中のお話のようにエリザベス女王が、面会していた事実を知っていたかどうかは、定かではありませんが、歴史家のアンドリュー・ロウニーの本”The Mountbattens: Their Lives & Loves”では、女王は、階級やルールに背く行為を特に嫌っていたとしており、この部分はドラマと同じですね。

エリザベス女王とポーチーは恋仲だった?

エリザベス女王とポーチー(ポーチェスター公爵)との間にはたくさんの噂がありましたが、皇室は、ポーチーは女王にとって家族ぐるみの付き合いがある人物、そして、女王が愛して止まない競走馬という同じ興味を持つ友人だ、としています。

ドラマ内では、フィリップがたびたびポーチーに対して焼きもちを妬いているシーンがありますが、こればかりは二人のみが知るものですから脚色でしょう。

しかし、ドラマ内にあったようにポーチーが1969年に女王の競走馬マネージャーになったのは事実です。

『ザ・クラウン』シーズン3は、Netflixでご覧になれます。

参考:Radiotimes,Mashable