Netflix海外ドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン6 あらすじ、キャストの紹介、途中からネタバレ感想! 

2022年6月13日

「ピーキー・ブラインダーズ」

待ちに待ったNetflix海外ドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン6(最終章)を日本の公開(2022年6月10日)より一足お先に視聴しました!

もう、めちゃくちゃ良かった~!!!!!

残念なことに今回のシーズン6をもって取り合えずドラマは終了。しかし、製作総指揮のスティーブン・ナイトが“story will continue in another form” (お話は別の形で続く)と言っており、スピンオフの劇場版映画が製作されるようですので今回をもってトミーとお別れということではない、つまりトミーは死なない???

ここでは、Netflix海外ドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン6のあらすじ、新キャストの紹介、そして途中からネタバレ感想をご紹介します!

「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン6のあらすじ

時代は政治家オズワルド・モズレーがドイツから帰国後にイギリス・ファシスト同盟を設立しファシストの勢いが増してきた1933年。トミーはイギリス・ファシスト連合の副代表だが、モズレーの暗殺計画が失敗したことにより身動きがとりづらい状態に。
ポリー亡き後、土台をなくしたシャルビー家は揺らぎ始め、数々の試練がトミーに降りかかる。

「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン6 キャスト

ここでは、シーズン6のニューキャストをご紹介します。

メインキャストの詳しい紹介は、Netflix海外ドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン1 キャストの紹介、シェルビー家の相関図を解説します!そしてNetflix海外ドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン6はいつ?分かりやすい相関図&家系図でシーズン5までを復習!をどうぞ!

コンラッド・カーン(役名:デューク・シェルビー)

 

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役柄:トミーの息子。トミーとジプシーの女性との間に出来た子。エズマに会いに行った際にトミーは初めてデュークの存在を知る。


若干22歳。パキスタン人の父とドイツ人の母をもつエキゾチックな容貌のイケメン。作品出演数は多くはないですが、2021年Bafta Rising Starにノミネートされるなど、現在注目の若手俳優です。

映画『スノーホワイト/氷の王国』では主役のクリス・ヘムズワース演じるエリックの幼少期を演じました。

ステファン・グラハム(役名:ヘイデン・スタッグ)

役柄:アヘンの売買を取り仕切ってる。


ドラマ「ライン・オヴ・デューティ」のジョン・コーベット役やアメリカドラマ「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」のアル・カポーネ役で知られるイギリスの国民的俳優。

「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン6 ネタバレ感想

*途中からネタバレ感想してます。赤文字でお知らせします。

シーズン5では、トミーがモズレーの暗殺を試みたものの、フィンが暗殺計画をシェルビー家のパブで働くビリー・グレイドに喋ってしまい、ビリーがそれをIRAに情報を横流ししたことから、暗殺計画は大失敗に。

そして、トミーが拳銃を自分の頭に突きつけ自殺を図る?!というエンディングでした。

シーズン6はまさにその場面からスタート。もちろんトミーは自殺未遂に終わるわけです。妻のリジーが銃から弾を抜いていた、ということで、素晴らしい奥さん!!トミーの考えていることは百も承知だったということですね。

そして、ピーキー・ブラインダーズのファンの皆さんはもうご存じだと思いますが、シーズン1からトミーの叔母ポリー役を演じているヘレン・マックロリーが病気でお亡くなりになりました。ヘレンが病気だということは公にされていなかったので、本当にショック・・・


ポリーは、シェルビー家の家長のような存在で、男勝りに一家を取りまとめていたキャラクターでありましたが、と同時に時としてポリーの優しい母性の部分が描かれ、それが緊迫するドラマ内でとてもいい感じでバランスをはかっていたので。

それ故に、シーズン6はどんな感じになるのだろう・・・そして、ポリーをどのようにストーリーから消すのだろう・・・と思っていたのですが、ポリーはお話の中では恋人だった画家とともにIRAに殺害され、マイケルはポリーの死を全てトミーの責任としリベンジに燃える、というストーリーになっています。

そして、危惧したように、ポリーがいないお話はやはり何かが欠けていて・・・トミーの妹のエイダも頑張っていましたが、シーズン6は全体的にかなりダークな仕上がりです。

実のところシーズン6はまずBBCで放送されるやいなやブーイングの嵐・・・
確かにシーズン6のトミーは精細さに欠けているように見え、またトミーの身の上には次から次へと悲劇がおとずれるので、いつものかっこいいトミーはどこへ行った?ということなのでしょう。

*ここからネタバレです!

 

 

 

確かに、私も途中でお話がだれてきている気がしましたし、トミー、マイケル、モズレー、IRAのキャプテン・スイングらそれぞれの思惑が分かりづらい部分があったかと思います。

しかし、新しいキャストが出演し始めた辺りから面白くなってきて、最終話はものすごいどんでん返しです!

トミーの隠し子(隠してなかったけど)


新しいキャストの一人、若手俳優のコンラッド・カーン演じるトミーの息子デュークがエズマによって存在を明かされ、トミーがデュークをシェルビー家に連れて帰るのですが、さすがトミーの息子。

血は争えない。

まぁ、母親を亡くした後はひとりでジプシーとして生きてきたわけですからかなりの過酷な環境で育ってきたわけです。

人は殺したことはないがそれ以外のことはだいたいやった、という。

トミーの弟のフィンがシェルビー家の一員としてのパフォーマンスが落ちている(ビリーにトップシークレットを喋ってしまったり)のは、トミーはもちろん把握しているわけで・・・トミーはフィンの代わりに、という意味でデュークを連れてきて戦力としようという思惑があるよう。

アーサーが自滅?

アーサーはもともとアル中であったところに妻のリンダに去られ、そして突然のポリーの死を受け入れられずアヘン中毒になりつつあります。

それでも妹のエイダやトミーがアヘン屋にアーサーに二度とアヘンを売るな、と言いに行ったり、アーサーを諭したりするのですが全く改善されず。

トミーは、アーサーを立ち直らせるのはリンダしかいない、と思い、リンダのいる教会に多額の寄付をすることを条件に一度アーサーのもとに戻ってくれと頼むと、リンダもあっさりと承諾。お金の力だわ~。

トミーの新しい敵?

ステファン・グラハムのキャスティングの情報は早いうちから解禁されていましたので、一体どんな役どころなのか?とファンは興味津々だったと思います。

で、蓋を開けてみたら、いつもステファンが演じる悪役とは違うおとなしめの悪人。パッシブアグレッシブとでもいうのでしょうか。

ヘイデンは決して声を荒げるようなタイプではなく、多くは語らずジーッと相手を観察し、頭の中では何を考えているのか分かりづらい悪人。

印象的だったのはアサーとヘイデンの倉庫でのシーン。

アーサーは例のごとく、歩くのもやっと、という酩酊状態。
なんとか、ヘイデンが統括するアヘンの倉庫に乗り込むも、ヘイデンは"Beneath your sleeves lies the truth”(そで下の隠れたところに真実が)と言い、アーサーのアヘン中毒を一瞬で見破ります。と同時にアーサーがカトリック教徒で教義と現実との間のギャップに苦しんでいるのも悟り、自分も実はそうだった、と相手に寄り添う感じで、あっという間にアーサーを手玉にとります。

ヘイデンのような知的なおとなしいタイプのギャングに会ったことがないアーサーはすっかり困惑。
優しさで殺す、と言った感じでしょうか。

ただ、あれだけ期待されたステファン(ヘイデン)の出番がそんなになかったんですよね・・・

なんだがもったいない!という気がしましたが、ステファン演じるヘイデンは映画への布石なのかな、と。トミーのやっかいな敵になりそうな気配ですので、映画で再び登場というのも十分あり得るかもしれませんね。

マイケルVSトミー

これはもう避けては通れない!もともとマイケルがシェルビー家に来た早い段階からマイケルとトミーの確執はあったような気がします。

そして、マイケルがアメリカギャングのネルソン一族の女性ジーナと結婚し、ジーナのシェルビー家乗っ取り野望が加わり、そこから一気にマイケルとトミーの対立が深まります。

マイケルはトミーにはめられて刑務所に入り、またポリーの死はトミーによってもたらされたと信じているので、もちろんトミーに対する嫌悪はものすごいものがありますが、ある意味マイケルはジーナの叔父でギャングのトップのジャック・ネルソンらにいいように使われていた感はあります。

最後は、ジョニー・ドッグがいい仕事をしましたね!

最終話のみどころ

イギリスでは一気に放送されたわけでなく、毎週1話放映でしたので、イギリスのファンが「つまらん!」と怒っちゃうのも分かる気がするのです。

アーサーはアヘン中毒で使いものにならないくらいダメダメだし、フィンもちゃらちゃらしてビリー・グレイドが実は裏切っていることにも気づかず側近にしてるし。

更にトミーの娘ルビーが死にそしてトミーも脳結核腫と診断されるし、ほんとシェルビー家がパッとしないので、見ていてイライラするんですよね。

いつものかっこいいシェルビー家はどこに行った?!と。

しーかーし、最終話はもう見ていてわくわくしましたし、終わりはすっきり!

最後はトミーのジプシーの直観というのでしょうか、亡くなった娘ルビーが夢に出てきてトミーを救ってくれ、そこから自分がモズレーやモズレーの友人の医者にはめられていたことをトミーは悟るのです。

このストーリーラインは上手いですね~。ルビーが結核で亡くなり、もともとアル中でてんかんを起こしていたトミーだったので、説得力ありました。トミーはもちろん、見ている私たちも「トミーが死んじゃう・・・」と簡単に騙されてしまったというわけです。

最後は本当にスカッとしましたね!!

トミーはマイケルより何枚も上手でマイケルの側近を爆破して殺し、最後にマイケルに一発放つ!かっこいいトミー・シェルビーが戻ってきました!

アーサーもリンダが帰って来てから覚醒し、IRAの女性キャプテン・スイングらをドンパチでやっつけちゃうし、裏切ったビリーをフィンが殺せない代わりにデュークがいとも簡単に殺したことでシェルビー家での立場を明確にさせたところはしびれました!

映画が今から楽しみです~!

「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン6(ファイナルシーズン)は2022年6月10日(金)よりNetflixで独占配信開始されます!