Netflix海外ドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン1 キャストの紹介、シェルビー家の相関図を解説します!
Netflix海外ドラマ『ピーキーブラインダーズ』は、1920年代、英国バーミンガムに実在したギャンググループ"ピーキー・ブラインダーズ”も基に描いたクライムフィクションドラマ。
世界的に大ヒットとなっているこのドラマは、登場人物のキャラクター設定が魅力的だということが大きな理由でしょう。
このドラマをより深く理解して頂くために、ここでは『ピーキーブラインダーズ』シーズン1のあらすじ、キャストの紹介、そして登場人物たちの関係を分かりやすくしたシェルビー一家の相関図とその周辺の人々をご紹介します。
写真出典:BBC「ピーキー・ブラインダーズ」
『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン1 あらすじ
第一次世界大戦後の1919年、イギリスのバーミンガム。そのエリアを取り仕切るギャンググループ”ピーキー・ブラインダーズ”に人々は怯えていた。ギャングのトップはシャルビー一家の次男トミー。ある日、トミーは武器工場から盗まれた大量の銃を偶然見つけ盗んだのだったが、それらは政府がリビアに送る予定のものだった。
キャンベル警部は、ウィンストン・チャーチル首相の命を受けて、共産主義者やギャングらを一掃するためにアイルランドの武装組織アイルランド共和国軍(IRA)がはびこるバーミンガムに赴任。
銃の盗難はピーキー・ブラインダーズの仕業とめぼしを付けたキャンベル警部は、捜査を開始。キャンベル警部補によって美しい女性、グレイスが潜入捜査官として彼らのバーにウェイトレスとして送り込まれた
一方、八百長レースをきっかけにピーキー・ブラインダーズと一大勢力ジプシー・リー一族との関係が悪くなり、トミーは裏社会を取り仕切るビリー・キンバーに同盟を結ぶ提案をする。
『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン1 キャスト&登場人物徹底解説!
*ネタバレも入ります!
キリアン・マーフィー(役名:トーマス・シェルビー)
写真出典:BBC One"Peaky Blinders"
役柄:第一次世界大戦最大の会戦とされるフランスのソンムの戦いを経験しヴィクトリア十字章を授与される。退役後はPTSDに悩まされている。愛称はトミー。頭が良い戦略家でシャルビー家の次男だが実質"ピーキー・ブラインダーズ”を率いるリーダー。
冷酷で殺人をもいとわないが、女性には優しく家族思いでシャルビー家発展のために命を懸ける男。ジプシー出身。
アイルランド出身、1976年生まれ。
キリアン・マーフィーといえば、映画『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』でスケアクロウを演じた印象が強いですが、映画『プルートで朝食を』では、トランスジェンダーの青年を妖艶に演じ(ピンクのケバケバな衣装とか懐かしいです)ゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされました。
普段の(トミーを演じていない)時のキリアンのインタビューなどを見ると、どことなく寂しげでシャイな男性という感じがします。口数も少ないほうで特にプライベートについては多く語りたがりません。
ニューヨークポストのインタビューでは、
公共の場でファンが僕に会うと皆大抵がっかりするんだ。僕はトミーのように気分屋でもなければ想いに耽っているわけでもない・・・僕に会ったファンは本当に失望するらしいよ。だって僕は現実はいたって普通の人間だから。でも、僕はそれで全然幸せさ。
引用:nypost
私生活では、同じくアイルランド出身のビジュアルアーティスト、イボンヌ・マクギネスと結婚しており2人の息子がいます。
ポール・アンダーソン(役名:アーサー・シェルビー)
写真出典:BBC One"Peaky Blinders"
役柄:シェルビー家の長男であるが感情的にカッとなりやすく短絡的。第一次世界大戦後のPTSDに悩まされている。
ロンドン出身、1978年生まれ。
22歳の時にドラマ芸術学校に入学し役者を目指しました。話題のテレビシリーズ「ドクター・フー」や「バーナビー警部」などに出演、2011年の映画『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』では、モラン大佐を演じました。
本作品がポールのブレイクスルーと言っていいでしょう。
ヘレン・マックロリー(役名:ポリー・グレイ)
写真出典:BBC One"Peaky Blinders"
役柄:とてもタフな女性でシェルビー一家の男性陣が全て戦争に招集された後、ビジネスを一手に引き受けて留守を守った。若い頃に息子と娘を出産したが、警察に取り上げられて以来生き別れ。トミー兄弟姉妹にとっては父親側の叔母に当たる。(父親の妹)
ロンドン出身、1968年生まれ。
映画『ハリー・ポッター』シリーズのナルシッサ・マルフォイ役で一気に世界的に有名になりました。
私生活では映画『HOMELAND』ニコラス·ブロディ役でエミー賞を受賞したダミアン・ルイスと結婚し、一男一女に恵まれています。*1
本作品では、男所帯のシェルビー家を影で支える強い女性ポリーを演じており、めちゃくちゃカッコイイですよ~!
ジョー・コール (役名:ジョン・シェルビー)
写真出典:BBC One"Peaky Blinders"
役柄:シェルビー家の三男。愛称はジョニー、またはジョンボーイ。ジプシー集団リー一族の娘と政略結婚する。
ロンドン出身、1988年生まれ。
イギリスのティーン・ドラマ「スキンズ」でドラッグディーラー・ルーク役で若者の間で知られるようになりますが、本作品がブレイクスルーと言っていいでしょう。
ソフィー・ランドル(役名:エイダ・シェルビー)
写真出典:BBC One"Peaky Blinders"
役柄:シェルビー家の長女。共産主義者のフレディ・ソーンと結婚し男児をもうける。気が強く、自分の意志を貫き通そうとする。
イングランド・バッキンガムシャー出身の1988年生まれ。
テレビを中心に活躍しており、クライムドラマ「ハッピーバリー」で若い巡査で殉職するカースティンを演じています。彼女も本作品で多くの人に名前が知られるようになったといっていいでしょう。
その後、話題作テレビドラマ「ボディガード -守るべきもの-」に主人公の妻役ヴィッキーとして出演。同じドラマに現実で夫のマット・ストークと共演していますが、私は彼女が私の大好きなクライムドラマ「ボディガード」のヴィッキーだとは観ているとき全く気づきませんでした。
髪の色が全く違うせいもあるかもしれませんが、マナリズムも話し方もまったく違い、自分を消して役になりきれるとってもいい女優さんだと思います。
最近ではBBCのドラマ「The Nest」で「ライン・オヴ・デューティー 汚職特捜班」のスティーブ・
アナベル・ウォーリス(役名:グレース・バーグス)
写真出典:BBC One"Peaky Blinders"
役柄:キャンベル警部によってシェルビー一家の縄張りのバーに送り込まれた美しい潜入捜査官。アイルランド人で、父親はキャンベル警部も良く知る元警察官でIRAに殺された。トミーと恋仲になる。
オックスフォード出身、1984年生まれ。
アナベルといえば、ヘンリー8世の6人の妻のうちの1人、ジェーン・シーモア役を「THE TUDORS〜背徳の王冠〜」で演じた印象が強く、彼女の清らかで華奢な感じがジェーン・シーモアにぴったりだったのを覚えています。
私生活ではバンド”コールドプレー”のクリス・マーティンと付き合っていましたが破局。現在は、アメリカの俳優クリス・パインとお付き合いしているそうです。*2
サム・ニール(役名:キャンベル警部)
写真出典:BBC One"Peaky Blinders"
役柄:首相ウィンストン・チャーチルの命を受け、バーミンガムへ派遣されてきた警部。強奪された武器を探し出すためにシェルビー一家の周りを捜査する。従軍経験がないため男性陣から頻繁に馬鹿にされる。
北アイルランド生まれ、ニュージーランド育ち。1947年生まれ。
映画『オーメン/最後の闘争』の主役で一躍有名になる。代表作は、出身地ニュージーランドが舞台となった映画『ピアノ・レッスン』、そして興行的にも大成功を収めた映画『ジュラシック・パーク』の主役アラン・グラントで世界的に有名になりましたね。
私生活では、初めの結婚はニュージーランド人女優、その後日本人のメイクアップ・アーティストの渡辺典子さんと再婚し1人娘がいるそうですが、2017年に離婚。現在はオーストラリア人ジャーナリストとお付き合いしているそうです。*3
72歳ですけど現役バリバリで歳を感じさせませんね!
本作品のキャンベル警部補ですが、ただの横柄な警察トップかと思いきや、結構な悪徳警察官。
部下はゴミのように扱い、犯罪人たちを利用することを厭わない。
そして孫ほど歳の離れたグレースを好きになっちゃうって・・・気持ち悪すぎる。サム・ニールは好きだけど・・・いやホント役者って凄いですね。
チャーリー・クリード・マイルス (役名:ビリー・キンバー)
写真出典:BBC One"Peaky Blinders"
役柄:イギリス全都市の合法・非合法の競馬賭け屋を取り仕切っている。リッチでパワフルなギャング集団のリーダー。
イギリス・ノッティンガム出身、1972年生まれ。
マイケル・ケイン主演の映画『狼たちの処刑台』ではテリー・ヒコック巡査部長を演じ、テレビドラマシリーズでは、「大いなる遺産」などに出演。
トミー・フラナガン(役名:アーサー・シェルビー・シニア)
写真出典:FANDOM
役柄:シェルビー兄弟姉妹の父親。ポリーは妹に当たる。彼らの幼少期にポリーに全てをまかせて家を飛び出し行方が分からないままだったが、1919年、突然家に戻ってきた。
長男のアーサーにカジノ帝国を建てる計画を持ちかけ多額の現金を家からアーサーに持ち出させたが、全て嘘だった。父親に裏切られたことで、アーサーはうつ状態になる。
イギリス・グラスゴー出身、1965年生まれ。
1995年『ブレイブハート』でスクリーンデビュー。
頬にある大きな傷跡は、グラスゴーでDJをしていた時、クラブを出た時にギャングに襲われた時に出来たものでナイフで刺され、殴る蹴るの暴行を受けたそうです。
ギャングが口のところを狙った手法が多かったため、”グラスゴースマイル”という名前があるそうですが、いったいどれだけ治安が悪いのかを物語っていますね。*4
シェルビー家の家系図
写真出典:https://www.reddit.com/r/PeakyBlinders/comments/6az9t0/the_family_tree/
シェルビー家の3番目の兄弟ジョン・シェルビーは、政略結婚でジプシー、リー一族の娘エズマと結婚します。
当初は嫌がっていたジョンでしたが、エズマの美貌にイチコロでしたね。
本作品の面白いところは、ギャング集団だけど一般家庭と同じように家庭内ではいろいろな問題があったりするところ。トミーはそれをまとめつつも一家のビジネス経営に手腕をふるい、さらに勢力を拡大しようとする頼りになる存在なのです。
しかし、トミーは稀に見る野望家。家族の安全を願うポリーは(ギャングで安全も何もあったもんじゃないですが)、頻繁に危険を顧みないトミーと意見が衝突します。
上記の相関図はシーズン1時点でのものになりますので、さらに詳しいシーズン5までの相関図をご覧になりたい方は下記の関連記事をご覧ください。
*下記の関連記事はシーズン5までのネタバレを含みますのでご注意下さい!
まとめ
『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン1を最初に観たときに、登場人物の人間関係が瞬時には分かりづらかったので、ここで自分なりにまとめて解説してみました。
これだけ秀逸のドラマは滅多に出てきませんので、ぜひご堪能ください!
海外ドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」は現在シーズン5までNetflixで配信されています。
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参考:
*1 https://www.telegraph.co.uk/tv/2017/04/01/helen-mccrory-marriage-damian-lewis-never-given-reason-jealous/
*2 https://graziadaily.co.uk/celebrity/news/annabelle-wallis/
*3 https://www.stuff.co.nz/entertainment/film/114702229/kiwi-actor-sam-neill-on-finding-his-happy-place–away-from-hollywood
*4 https://www.vulture.com/2014/11/sons-of-anarchy-interview-tommy-flanagan.html
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