映画『マーベラス』あらすじ、キャストの紹介、ネタバレ感想 ツッコミどころ満載

映画『マーベラス』

私は映画製作の大変さ、そしてどんなショートフィルムだって大金かけて撮影しているというのを分かっているつもりなので、あまり辛辣なコメントはしない方なのですが、久々に駄作を観ちゃったような・・・

ここでは映画『マーベラス』あらすじ、キャストの紹介そしてネタバレ感想をお届けします。

映画『マーベラス』作品情報

原題:The Protege

公開年:2021年

監督:マーティン・キャンベル

脚本:リチャード・ウェンク

出演:マギー・Q、マイケル・キートン、サミュエル・L・ジャクソン

上映時間:109分

配給:REGENTS

映倫区分:R15+

映画『マーベラス』あらすじ

アンナとムーディは親子のような子弟暗殺者コンビ。
しかし、ある日ムーディが何者かに殺され、アンナは復讐のためにベトナムへ。一方、ボディガードのレンブラントは組織のボスを護るためにアンナと決死の戦いを繰り広げます。

映画『マーベラス』キャスト

マギー・Q(役名:アンナ)

役柄:暗殺者。


ハワイ出身。ジャッキー・チェンにスカウトされ、モデルをめざしていたがアクションスターの道へ。
映画『ミッション:インポッシブル』のゼーン役、またTVドラマ「NIKITA / ニキータ」では主演のニキータを。

私生活ではディラン・マクダーモットと婚約していましたが2019年に別れたそうです。*1

マイケル・キートン(役名:レンブラント)

役柄:ボディガード


もとはスタンドアップコメディアンでのちに俳優。
映画『バットマン』シリーズのブルース・ウェイン役、アニメ『紅の豚』では主人公ポルコロッソの声を担当。

 

サミュエル・L・ジャクソン(役名:ムーディ)


役柄:暗殺者。アンナを子供の時にひろい育てた。


ワシントン出身。現在73歳のコメディ、シリアス、アクションと幅広く出来るベテラン俳優。
映画『パルプ・フィクション』のジュールス役でアカデミー助演男優賞にノミネート。『ダイ・ハード3』では準主役のゼウス役。『評決のとき』ではゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート。

『スター・ウォーズ』新3部作ではメイス・ウィンドゥ役を自ら志願してゲットしたそうです。*2

 

映画『マーベラス』ネタバレ感想

まず、邦題の『マーベラス』。曖昧ですよね。全然映画の内容とマッチしていない。

そして、お話ですが、残念ながらとっても薄っぺら。その為になんとかアクションが出来るマギーQ、マイケル・キートン、サミュエル・J・ジャクソンという予算低めである程度名前の知れている役者を揃えたのか。

で、驚くなかれ、監督のマーティン・キャンベルは映画『007 カジノ・ロワイヤル』を監督された方。映画『007 カジノ・ロワイヤル』はジェイムズ・ボンドシリーズの中でも一番良いのではという呼び声高い作品。

映画ってやっぱりお話なんですね・・・どんなに監督が良くてもキャストが良くてもダメ。全てが揃ってないと視聴者に届かない。だましだましで作った感がだた漏れ。

役者陣はみな演技力がある人たちだと思います。さすがジャッキー・チェンの弟子であるマギーQのアクションはキレッキレだし、サミュエル・J・ジャクソンのとぼけた演技もこのキャラクターには合ってたし。

そして、やはり問題はスクリプト

ツッコミどころ満載なんですよ。

ムーディはあれだけの豪邸に住んでる暗殺者としては成功者。そしてアンナも一流のスキルを持つ暗殺者。なのに、結構簡単にムーディの自宅が襲撃され家政婦さんとムーディが殺されてしまいます。

何十年も暗躍してきたベテラン暗殺者ならもっとセキュリティ対策してても良くない??

あんだけ残忍にマフィアのようなこわーい人たちを殺しているのなら、自分の身の危険を常に感じていて、自宅なんて万全のセキュリティがなされているべきでしょう。

また、ボーはエドワード・ヘイから会社を引き継ぎ、周りには常にたくさんのガードがいる・・・はずなのですが、アンナのバイカー仲間に囲まれていとも簡単にアンナがボーの車に乗れちゃうとか。

後はテクニカルなツッコミどころは、アンナが天井でスプリンクラーの栓を回して開けるところ。私べつに技術者でもありませんが、スプリンクラーって煙に反応して水が出るのでは?だから、栓は常に開いている状態なはず。

唯一、アクションだけはマギーが良かったからまだ見れたけど、それにしてもあんだけ銃で撃ち込まれて全然マギーに当たらないって・・・そこはやはりジェイムス・ボンドっぽいのかな・・・

それから、ちょっと気持ち悪かったのが、マギーQとマイケル・キートンのラブシーン。

69歳と42歳の変なセクシャルなケミストリーなんていりませんよ!これって男性目線で書かれてません?!エンディングクレジットもなぜかマイケル・キートンがマギーQより上だし。

ベトナム戦争のお話交えてちょっと感動っぽいストーリーに仕上げようとしてましたが、やはり適当に描いた感は否めません。

お話の展開が急すぎるんです。お互い冗談を言い合っていたかと思えば、次の瞬間にはかなり残忍な方法で殺しちゃうし。まー、確かにその方が怖さ増しますけど。でも、映画を通して全体的にそうなんですよね。


それから、最後に一言、黒髪のマギーQがどうしても女優の余貴美子さんに見えてしまうのは私だけでしょうか・・・

とにかく、お話なんてどうでもいい。とにかくドンパチで人がバッタバタと倒れていくのが見たいのだ!という方にはおすすめします。

映画『マーベラス』は2022年7月1日公開。

参考:
*1 https://en.wikipedia.org/wiki/Maggie_Q
*2 https://en.wikipedia.org/wiki/Samuel_L._Jackson