映画『ザ・リトル・シングス』(原題:the little things)あらすじ、キャスト、ネタバレ感想!結局犯人は誰?解説します!

2021年9月1日

映画『ザ・リトル・シングス』

3人のオスカー受賞俳優、デンゼル・ワシントン、ラミ・マレック、ジャレッド・レトが豪華競演している映画『ザ・リトル・シングス』の試写会へご招待頂いたので、早速観てきました~!

日本ではまだ公開日が決まってませんが、アメリカでは公開早々興行成績トップのスタートを切っています。

ここでは、映画『ザ・リトル・シングス』あらすじ、キャストの紹介、ネタバレ感想、そして、結局犯人は誰??という意見が巷で聞かれてますので解説しちゃいます!

映画『ザ・リトル・シングス』作品情報

原題:The Little Things

公開年:2021年

監督:ジョン・リー・ハンコック

脚本:ジョン・リー・ハンコック

出演:デンゼル・ワシントン、ラミ・マレック、ジャレッド・レト

上映時間:127分

配給:日本公開未定(2021年2月9日時点)

映画『ザ・リトル・シングス』あらすじ

1990年、カリフォルニア州の田舎カーン郡の保安官ジョー・ディーコン(デンゼル・ワシントン)は、最近起こった殺人事件の証拠集めのためにロサンゼルスに行くよう命じられた。

ロサンゼルスで多発している女性殺害事件を担当しているエリート刑事ジミー・バクスター(ラミ・マレック)は、かつては名刑事と言われたジョー・ディーコンに興味を示す。

二人が殺害現場に向かうとディーコンは、今回の殺害事件が昔自分が担当した未解決事件の犯罪手口に酷似していることに気づくのだった。

映画『ザ・リトル・シングス』キャスト

メインキャストの紹介です。

デンゼル・ワシントン(役名:ジョー・ディーコン)

役柄:カリフォルニア州カーン郡の保安官。かつては名刑事と呼ばれた。


誰もが知るハリウッドの大御所俳優です。2002年映画『トレーニング デイ』ではアフリカ系アメリカ人としては2人目となるアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。

私のお気に入りは映画『ペリカン文書』のグレイ・グランサム記者役とアンジェリーナ・ジョリーと共演した映画『ボーン・コレクター』ですね~。

現在66歳ですが、歳を感じさせません。本作品では、影のあるベテラン刑事を演じています。

ラミ・マレック(役名:ジミー・バクスター)

役柄:ロサンゼルスのエリート刑事。


2018年公開の映画『ボヘミアン・ラプソディー』でロックバンド”クィーン”のボーカル、フレディ・マーキュリーを演じ一躍世界的に有名になりました!共演したルシー・ボイトンともカップルになり公私ともども充実している様子。

『ボヘミアンー』以降はポッドキャストのミニドラマに出演。そして、映画『ドクター、ドゥーリトル』のゴリラの声優を担当したくらいでしたので、本作品でデンゼル・ワシントンと共演という事で久々に注目を集めています。

また、ジェイムス・ボンド009の新作『No Time to Die』では、ボンドの敵役として出演しています。コロナ禍で公開が遅れておりアメリカでの公開は2021年秋ごろを予定されており、そちらも楽しみです。

ジャレッド・レト(役名:アルベルト・スパルマ)

役柄:犯行現場のアパートに近い修理店に勤める男。


映画『ダラス・バイヤーズクラブ』でHIV患者を演じアカデミー賞助演男優賞、ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞した実力派の俳優さんです。

役によって体重を増量減量することで有名。

本作品では気持ちわるーい男を演じていますが、髪切ってスッキリするとかなりイケメン。

キャメロン・ディアス、スカーレット・ヨハンソン、リンジー・ローハンなど数々の浮世話でメディアをにぎわせていましたが、現在49歳のレトは今はモデルさんとお付き合いしているようです。

映画『ザ・リトル・シングス』ネタバレ感想

*途中からネタバレします!警告入れます!

とにかくデンゼル・ワシントン、ラミ・マレック、ジャレッド・レトの共演ということでもうめちゃくちゃ楽しみにして観に行きました!

監督・脚本は、私の好きな映画『ウォルト・ディズニーの約束』(トム・ハンクス主演)の監督でもあったので、本作品は犯罪スリラーというカテゴリーでありつつも人間の心の琴線に触れるような感動する作品かな~と思いつつ期待していたのですが・・・

ジョー・ディーコンが抱える心の闇

デンゼル・ワシントン演じるジョー・ディーコンは、かつてはロサンゼルスの刑事課にいた名刑事。それが今では田舎の保安官。

上司からの命令でロサンゼルスに出向きラミ・マレック演じるエリート刑事ジミー・バクスターと知り合います。バクスターは、以前は名刑事と呼ばれたジョー・ディーコンに興味津々。

ロサンゼルスに多発している殺人事件現場に二人で出向くと、ジョーが以前担当していた殺人事件と手口が酷似していることに気づきます。

そこから、ジョーがどんどんとこの事件にのめりこんで行きます。

なぜ、ジョーがそこまでするのか?それは刑事としての職業病的なものなか?それとも、ジョーが田舎町に引き込むことになったことと関係しているのか?

そして、昔の事件との関連性を捜査すればするほど苦しみ始めるジョー。

ジミー・バクスターという人物

ラミ演じるジミー・バクスターは、妻と可愛い娘が二人いて真っ白な素敵なお家に住むエリート刑事。そして、ジミーは敬虔なクリスチャン。

ここら辺はジミーのキャラクター設定的な要素があったかと思いますが、よくお祈りをしていることから、実はかなり繊細で神に頼らずには刑事という仕事をするのがかなりきついのだと思うのです。

つまり、ジミーは身なりからも分かるように完ぺき主義者。周りからも評価されているけど、実はかなりの小心者なんですよね。

なので、私はお話の流れとしては、バクスターとジョーがコンビっぽくなったことで、ジョーの過去の苦悩をバクスターが救い、ジョーは長年の経験を生かしまだ刑事として未熟なバクスターを助けながらふたりで殺人事件解決へ挑む!という内容かと期待したのですが・・・

*ここからネタバレです!

 

 

 

ジャレッド・レトが良かった!

デンゼル・ワシントン演じるジョーが映画の題名”The little things”の意味のように、つまり”ささいなこと”に気づくことで着々と事件現場から容疑者へと事件を導いていき『ボーン・コレクター』のライム科学捜査官みたい!と少しワクワクしながら食いつき気味で観ていました。

そして、容疑者スパルマを演じたジャレッド・レトが良かった!

あの脂ぎったながーい髪の毛がマジで気持ち悪かったし、もう、殺人容疑者にぴったりでしたよ。

実生活ではイケメンなレトがあんなに気持ち悪くなれるなんて・・・

やけに警察慣れしててジョーの尾行にも気づいちゃうし、警官をおちょくったような話し方とかもう観ていてキーッとなっちゃいましたね。

意外な展開

お話の途中、いや3分の2位まではとっても良かった!

それが、バクスターが事件解決を焦ったことでかる~くスパルマに手玉に取られて、イライラしてカーッとなった挙句スパルマ殺しちゃうなんて!

えーーーーっ!

やっぱり小心者だったんですね・・・肝が全く据わってなかった・・・

ここからどうなるの?

と思いきや、ジョーがテキパキと証拠隠滅の事後処理してくれちゃうっていう。

犯人は結局だれ?

スパルマはバクスターに「自分が殺した」と自白しましたが、バクスターをおちょくっていた可能性は大です。そして、証拠が見つかる前にバクスターがジョーを殺しちゃったから、死体を見つけるべく穴を掘りまくるバクスター・・・

しかし、死体は見つからず。

確かにスパルマのアパートの床下に事件の新聞記事の切り取りなどがありましたが、確固たる証拠はありません。

唯一「スパルマが犯人かも!」という場面は、彼が一般には情報公開されていない情報、死体発見現場が国道457地点ということを知っていた、という点です。

贖罪

ジョーは過去に、殺人事件を捜査中に間違って闇に隠れていた女性を射殺してしまったことがあり、罪の意識に苛まれていたのが物語の終盤になって分かります。

やたらジョーと親しかった法医学者の黒人女性がキーホルダーにつけていたのは、ジョーが放ち女性を殺してしまった弾丸だったのです。なぜなら法医学者はジョーの罪を握りつぶし、死因を”犯人による刺殺としたから。

きっと「二度とするまい」という自分への戒めで弾丸を肌身離さず持っていたのでしょう。

そのジョーと全く同じ状況になってしまったバクスターを救うべく、ジョーは、被害者が殺害時されたときに身に着けていたと思われる赤い髪留めをわざわざ買い、あたかもスパルマが所持していたかのように”No Angel"というメッセージとともにバクスターに届けます。

まとめ

しかし、これでバクスターは救われるんでしょうか?
バクスターを助けたことでジョーは最後のシーンでは気分が晴れた顔してましたね~。

でも、今後、同じ手口の殺人事件が続けば、スパルマが犯人でなかった、という事になります。
そして、不安なときに神に祈ってしまうような刑事が人を殺しておいて罪を償わずに正気でいられるのでしょうか?

勧善懲悪的な観た後すっきり!を期待していただけに後味が悪い映画でしたが、これがアメリカのポリスの実情!?だとしたら怖いですね。

日本での公開が決まったらこちらで日程などご紹介します。