映画『ストック・ホルムケース』あらすじ、キャストの紹介、ネタバレ感想 イーサン・ホークス主演

映画『ストックホルム・ケース』

映画『ストック・ホルムケース』は、ストック・ホルム症候群の語源となったスウェーデンで起きた有名な銀行強盗を基にして作られた映画で、イーサン・ホークスが主演ということで早速視聴しました!

ここでは、映画『ストック・ホルムケース』のあらすじ、キャストの紹介、そして、ネタバレ感想をお届けします!

写真引用:(C)2018 Bankdrama Film Ltd. & Chimney Group. All rights reserved.

映画『ストック・ホルムケース』作品情報

原題:Stockholm

公開年:2018年

監督・脚本:ロバート・バドロー

原作:ダニエル・ラング

出演:イーサン・ホーク、ノオミ・ラパス、マーク・ストロング

上映時間:92分

配給:トランスフォーマー

映倫区分:G

映画『ストック・ホルムケース』あらすじ

悪党のラース(イーサン・ホーク)はアメリカに逃れるための資金を得るために、アメリカ人のフリをしてストックホルムの銀行を強盗する。

彼は行員のビアンカ(ノオミ・ラパス)とクララ(ビー・サントス)を人質に取り、犯罪仲間であるグンナー(マーク・ストロング)を刑務所から釈放させることに成功。

続いてラースは人質と交換に金と逃走車を要求するが、警察は人質ともども銀行の金庫の中に封じ込める作戦に打って出る。

現場周辺は特別警察が配置され多くの報道陣が押し寄せ、国中が固唾を呑んで見守るなか、事件は長期戦となっていく。すると犯人と人質の関係だったラースとビアンカたちの間に、不思議な連帯感が芽生え始める。

(C)2018 Bankdrama Film Ltd. & Chimney Group. All rights reserved. 

映画『ストック・ホルムケース』キャスト

イーサン・ホーク(役名:ラース)

役柄:前科持ち。銀行強盗を実行する。


イーサン・ホークは、俳優業だけでなく監督、作家、そしてチャリティー活動にも精力的でアーティストの卵のために施設を作ったりしています。

彼の作品を最初に観たのは『大いなる遺産』のフィネガン・“フィン”・ベル役でグウィネス・パルトローとのラブストーリーでしたが、まだ若くて昔の反町みたいなアウトロー的な青年でしたが、今はいい感じに歳を取ってますね。

私生活ではユマ・サーマンと結婚して子供をもうけましたがナニーと浮気して離婚という、ハリウッドによくありがちなパターン。

ノオミ・ラパス(役名:ビアンカ)

役柄:まだ幼い子供と夫と暮らしている銀行員。


7歳のころから活躍するスウェーデン出身の女優。

2009年公開の『ミレニアム』シリーズ『ドラゴン・タトゥーの女』ではヒロインのリスベット・サランデル役で一躍スターダムにのし上がりました。

映画『ストック・ホルムケース』ネタバレ感想

とくに予備知識もなく観始めた映画『ストック・ホルムケース』でしたが、もっとシリアスで重たい雰囲気のお話になるかと思えば、映画の出だしからかなりコミカル。ジャンルは、クライムスリラーというより”ブラックコメディー”といった方がいいでしょう。

なんせイーサン・ホークスが被っている長髪のカツラが変で思わずクスッ。その証拠にポスターはカツラなしのイーサン。


冒頭にも言ったように映画『ストック・ホルムケース』は、ストック・ホルム症候群の語源となったスウェーデンで起きた有名なノルマルム広場銀行強盗事件を基にして作られた映画で、実際に起こった事件とほぼほぼ同じ。ラースらは、5日間銀行に立て篭もります。

映画の出だしはイーサン・ホーク演じる(これから強盗をするという)悪党のラースが銀行に入る際に、お年寄りのためにドアを開けてくれる、というシーンがあり、観ていてまずは「おっ、優しい一面も?」と思ったり「それとも、サイコパス(表上は優しいが中は殺人鬼的な)?」と思わせたりしてなかなか上手い演出。

銀行に入った途端、天井に向けて銃を発射し、そこにいた全ての人間を恐怖に陥れるわけですが、すぐに女性行員二人だけを人質にとり全員解放します。そして、行員の1人ノオミ・ラパス演じるビアンカがラースの外との交渉役になるわけです。

まず、ラースが要求したのは:

  • 銀行強盗の罪で服役中だった友人グンナーの釈放。
  • 100万ドルUSの逃亡資金。
  • 俳優スティーブ・マックイーンが映画『ブリット』で乗っていた車。

あっさりとグンナーは釈放されてラースと合流するわけですが、実はグンナーは刑期を軽減される代わりに警察に協力することに同意していたというのが中盤で分かります。

ギャップからくるユーモア

ラースは、スティーブ・マックイーンが映画『ブリット』で乗っていた車を要求したりと、どーもシリアスさに欠けるように見えて本人は本気で言っているギャップがユーモアを誘います。

時々、グンナーがビアンカの顔面をひっぱたいたりして、グンナーが何を仕出かすのか?暴力的なのか?分からず緊迫感が生まれます。

このユーモアとスリルのバランスがこれをコメディ/ブラックユーモアというカテゴリーに入れるのなら丁度よいさじ加減だったかな、と思います。

特にだれも死にませんし、特にラース。彼がどんなに脅して「殺す!」とか言っても、全然ハラハラはしないんですよね。

その代わり、随所随所で笑えます。

冒頭でラースが天井に向けて発射した後、銀行内にいた女性が苦しそうにしていたところ、「撃った?」と誰かが言うと「撃ってねえよ!足でもつったんだろ!」とラースが必死にパニくっている様子に思わず笑えます。

そしてラースが”撃つはずない”というニュアンスたっぷりで「撃ってねえよ!」と言っているところからもラースが殺人をするタイプではないのが窺えます。

とにかく、イーサン・ホークスの演技、丁度良かった!これ以上コミカルでもしらけただろうし、これ以上暴力的だとビアンカがラースに対して好意的な感情は抱くということは難しくなってきますしね。

そして、ラースは実は有名な銀行強盗犯カジ・ハンセンだということがバレます。彼は過去、強盗に押し入った際に心臓発作で苦しんだ人に薬をあげる、ということをした優しい強盗として有名だったのです。

そこから警察はラースを甘く見始め、強攻策に出ます。

ストックホーム・シンドロームになりうる材料

警察長のマットソンが強攻策に打って出たことで、人質の安全は二の次という態度がありありとビアンカたちにも伝わります。

結果、それがラースと人質達の連帯感を強めたわけです。ラースが洋梨1つをみんなと分け合ったあたりから更にそれが増してきます。

この食べ物を分け合う、というのはこの映画のキーですよね~。食べ物を分けてもらったことで人質がラースに対して友好的に感じ始める、というストーリーの流れに説得力が増します。やはり、食べ物とか空腹とかって人間のもっと本能に近いところにありますからね。

そして、ラースが警察が自分をなめてかかっていると分かったことから、血ノリを使ってビアンカがラースに銃で撃たれたというシーンを演出。

これは過去にグンヌが冗談でラースにでっちあげた話を経験談風に語ったことをラースが鵜呑みにして真似して実行した、という流れがあって、ラースのバカ正直ぶりに思わず大笑い。

こうして、警察VS人質&ラースという構造が出来上がり、最後銀行から出るときにラースが撃たれないように人質3人でラースを囲むというのはストックホーム・シンドロームの1つなのでしょう。

まとめ

ただ、ビアンカがラースに惹かれるっていうのはちょっと説得力が足りない気がします。何十年にも渡って監禁されていた、とかなら分かりますが、たった5日間でそこまで自分を人質に取った男を好きになるでしょうか?

確かにラースはどこか憎めないタイプですが。

映画自体は「銀行強盗という事実を基にした」ということからもっと緊迫したリアリティ感溢れるストーリーを予想して観るとだいぶがっかりしますが、若干92分ですしブラックコメディとしてなら十分楽しめます!

映画『ストック・ホルムケース』は、2020年11月6日から全国ロードショー。