映画『スティルウォーター』あらすじ、キャストの紹介、ネタバレ感想!マット・デイモン主役
フランス・マルセイユが舞台のマット・デイモン主演のサスペンススリラー映画『スティルウォーター』を視聴しました!
ここでは、映画『スティルウォーター』のあらすじ、キャストの紹介、ネタバレ感想をお届けします!
映画『スティルウォーター』作品情報
原題:Stillwater
公開年:2021年
監督・脚本:トム・マッカーシー
出演:マット・デイモン、カミーユ・コッタン、アビゲイル・ブレスリン、リル・シャウバウ
上映時間:139分
配給:パルコ
映倫区分:G
映画『スティルウォーター』あらすじ
肉体労働者としてオクラホマ州のスティルウォーターで働くビルは、留学中に殺人犯として逮捕され服役中の娘アリソンの無実を証明すべくフランス・マルセイユへ向かう。
言葉が通じない異国の地で偶然出会ったフランス人シングルマザーの助けをかりながらなんとかして事件に関わった人間を見つけようと奔走するが・・・
映画『スティルウォーター』キャスト
マット・デイモン(役名:ビル)・・・服役中の一人娘がいる。妻とは死別。
アビゲイル・ブレスリン(役名:アリソン)・・・ビルの一人娘。フランスのマルセイユで殺人罪で服役中。
カミーユ・コッタン(役名:ヴィルジニー)・・・シングルマザー。舞台役者で英語も話すフランス人。
リル・シャウバウ(役名:マヤ)・・・ヴィルジニーの一人娘。
映画『スティルウォーター』ネタバレ感想
“Matt Damon is at the top of his game in Tom McCarthy’s gripping thriller.” (Deadline)
Watch #Stillwater now on the @AppleTV app https://t.co/TBywhYNOaW pic.twitter.com/HayCKEx1H1— Stillwater (@StillwaterMovie) October 12, 2021
2022年新年早々から立て続けに色々な映画を観ましたが、映画『スティルウォーター』ははっきり言ってエンタメ性はゼロのストーリー。映画の前半は淡々とお話が進みまるで一人の男性のドキュメンタリーを観ているかのよう。
しかし、メッセージはパワフルで、役者陣の演技の賜物でしょうか、飽きることなく約2時間楽しめました。
お話は、ハリケーンで破壊された街をマット・デイモン演じるビルが清掃作業をしてる様子から始まり、いわゆるビルは肉体労働者。そして、とっても寡黙。暗い表情からもビルが何か暗い過去を抱えて生きているのが察せられます。
一人暮らしの殺風景な家に戻り、食事前には祈りを捧げる。それはフランス・マルセイユで服役中の一人娘アリソンの無事を願うもの。
ビルの娘アリソンは5年前マルセイユに留学中に恋人の女性の殺害罪で起訴され今も収監されています。ビルとアリソンは決して良好な関係ではないようですが、ビルは定期的にアリソンに面会に行っている様子。
アリソンは無実を訴え、ビルに弁護士に手紙を渡してくれるように頼みます。フランス語が分からないビルは滞在中のホテルで知り合ったフランス人女性ヴィルジニーに翻訳を頼んだところ、手紙の内容は自分の無実を訴えるもので同時に父親を全く信頼していない、と書かれており軽くショックを受けるビル。
弁護士は全く頼りにならず、自分で独自捜査をすることに。
その事件に関わる人物を見つけるべく北マルセイユのかなり治安の悪いエリアに出向き、偶然にもその人物を見かけますが、その代わりボッコボコにされます。
北マルセイユってこんなに治安の悪いところだったんですね~。
海沿いの観光地は素朴なきれいな街並みですが、ちょっと違うエリアに行くとスプレーペイントで落書きされたボロボロな街。体格の良い男のビルが一人で歩くのも危ない感じ。
ヴィルジニーとマヤ
A powerful story about trust, forgiveness and uncovering the truth. #STILLWATER is now available on demand.
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— Stillwater (@StillwaterMovie) August 25, 2021
月日は流れ、マルセイユのヴィルジニー親子のアパートに滞在しながらその人物を探し続けるわけですが、このマヤを演じたイタリア人の子役リル・シャウバウの演技が最高!
現在10才ですが、もっと幼い設定でしたね。ビルとマヤはとても仲良くなり、ヴィルジニーともいい関係に。
きっと、久々にビルが手に入れた平穏な幸せ。
しかし、こんな幸せなまま映画が終わるわけないので、いや~な予感がしたんですよね・・・
ある日マヤとフットボールの試合会場で殺人現場にいたであろう人物を目撃。DNAを採取するために誘拐してしまうのです。
そして、アパートの殆ど使われていない地下室に監禁!!
きゃー、どうなっちゃうの!!せっかくヴィルジニー親子と幸せな日々を過ごしてたのに!
監禁容疑で警察に家宅捜索されますが、ヴィルジニーがその前に監禁されていた人物を解放しマヤもビルのために警察に嘘をつきます。
母親だったら子供に嘘をつかせるような人物を許せるはずがありません。
この時のビルとマヤの別れのシーンは泣けました・・・ビルのマヤを愛する気持ち、そしてマヤがビルを信頼しきっていた気持ちが交錯して二人が号泣するシーンに思わずこちらも号泣。
すっかり成長したアビゲイル・ブレスリン
Don’t miss Abigail Breslin’s unforgettable performance in #Stillwater.
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アリソンを演じるのはアビゲイル・ブレスリン。名前だけではピンと来なかったのですが、目を見てすぐに分かりました!
私の一番大好きな映画『リトル・ミス・サンシャイン』のフィービー役を演じた子です!当時6歳でしたが、演技力は当時からピカイチ。この時の演技でアカデミー助演女優賞に10才の若さでノミネートされました。
本作品ではかなり内に込めた怒りをもつつの抑えた演技でしたが、安定の演技力は変わりません。
事実に基づいた作品?
本作品、正確に言うと事実に基づいたというよりある事件に「インスパイア」された作品だそうです。*1
その事件とはあの有名なアマンダ・ノックス事件。イタリアでルームメイトが殺害されその容疑で2回も有罪判決が下り、その後釈放されたという事件です。
アマンダは現在はアメリカでジャーナリストとして活躍しており、Netflixでその時の詳細が彼女の口から語られているドキュメンタリーを観ることが出来ます。
アマンダはかなり怒り気味に「こんなに状況が似たお話なのに私に何の許可もなく作られている」と言ったそうです。*2
アマンダのドキュメンタリーを観ていただくとお分かりになりますが、実際にアマンダの父親カートも映画のお話のなかのビルのようにアマンダが収監中に娘の冤罪を信じて奔走したそうです。
まとめ
ビター&スィートなエンディングでしたが、マット・デイモンをはじめとする役者陣の演技力のおかげでビルが娘の無罪のために自分の身の危険をも顧みずに奔走し苦悩する世界にどっぷりとはまることが出来ました。
また、マヤ役のリル・シャウバウとビルのやりとりに時折クスッとする場面があったりして、緩急もあり飽きさせない2時間でおススメです!
映画『スティルウォーター』は、2022年1月14日(金)からロードショー!
参考:
*1 https://www.vanityfair.com/hollywood/2021/07/stillwater-movie-matt-damon-amanda-knox
*2 https://www.marieclaire.com.au/stillwater-true-story
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