映画『ライド・ライク・ア・ガール』あらすじ、ネタバレ感想 ミシェル・ペインの奇跡の実話

映画『ライド・ライク・ア・ガール』

オーストラリア・メルボルンカップで女性として初めて優勝したミシェル・ペインの努力と挫折の半生を描いた事実に基づいた物語です。

主演ミシェル役は、オーストラリア人のテリーサ・パーマー、その父親役にニュージーランド人のサム・ニール、監督には自ら俳優でもあり『シックス・フィート・アンダー』などに出演しているレイチェル・グリフィス。

ここでは、映画『ライド・ライク・ア・ガール』のあらすじ、キャスト、ネタバレ感想、そして映画のトリビア情報などもお届けします。

(C)2019 100 to 1 Films Pty Ltd

映画『ライド・ライク・ア・ガール』作品情報

原題:Ride Like a Girl

公開年:2019年

監督:レイチェル・グリフィス

脚本:アンドリュー・ナイト、エリース・マッククレディー

出演:テリーサ・パーマー、サム・ニール、サリバン・ステイプルトン、スティービー・ペイン

上映時間:98分

配給:イオンエンターテイメント

映倫区分:G

映画『ライド・ライク・ア・ガール』あらすじ

ミシェル・ペインは、競馬トレーナーの父親パディ・ペインの10人の子供の末っ子。彼女の母親は、ミシェルが6ヶ月のときに交通事故で亡くなる。パディが男手1つで子供たちを育て、兄弟姉妹10人のうち8人が騎手という競馬一家。

7歳の頃から騎手になるのを夢見ていたミシェルは、競馬という男性社会のスポーツで数々の苦労をしながらやっと騎手としてデビューをするが落馬により大怪我を負う。その後、怪我から復帰し、女性騎手では勝てないと言われていた世界最高峰のメルボルンカップに挑むのだった。

映画『ライド・ライク・ア・ガール』キャスト

テリーサ・パーマー(役名:ミシェル・ペイン)

テリーサ・パーマー
写真出典:映画『ライド・ライク・ア・ガール』公式サイト

役:ペイン家の末っ子。幼少の頃から騎手を目指す。


アデレード・オーストラリア出身、1986年生まれ。
2006年『呪怨 パンデミック』、2007年、アダム・サンドラー主演映画『ベッドタイム・ストーリー』などに出演。近年では、2017年『2:22』などが記憶に新しい。

サム・ニール(役名:パディ・ペイン)

映画『ライド・ライク・ア・ガール』サム・ニール
写真出典:映画『ライド・ライク・ア・ガール』公式サイト

役:ミシェル・ペインの父親で10人子供がいる。妻のマリーを交通事故で亡くす。


ニュージーランド人の父親とイギリス人の母親に生まれ、幼少期にニュージーランドへ移住。1947年生まれ。

1977年『テロリストたちの夜/自由への挽歌』でスクリーンデビュー。1981年『オーメン/最後の闘争』のダミアン・ソーン役で一気に注目されるようになる。

1992年『透明人間』、1993年『ピアノ・レッスン』など話題作に出演、2001年『ジェラシック・パークIII』では、アラン・グラント博士で更に名前が浸透する。

最近では、2013年、ネットフリックスドラマ 『ピーキー・ブラインダーズ』の刑事チェスター・キャンベル役が記憶に新しい。ちなみに奥さんは日本人のメイクアップアーティスト。

映画『ライド・ライク・ア・ガール』ネタバレ感想

映画『ライド・ライク・ア・ガール』
写真出典:映画『ライド・ライク・ア・ガール』公式サイト

*ネタバレ含みます。

正直なところ、本作品のキャストはサム・ニールしか知りませんでしたし、特に競馬にも全く興味がないので、夫にひきずられながら観に行ったのですが、意外や意外、最後のシーンなんて前のめりになって観て大興奮していました!すっごく良かったです!

本作品で長編映画監督デビューを果たしたのはレイチェル・グリフィス。
アメリカの人気テレビシリーズ『シックス・フィート・アンダー』のブレンダ役や『ブラザーズ&シスターズ』のサラ役など、当時良く見ていたドラマだったので、女優で活躍していた彼女が初監督というのも興味をそそられた理由のひとつです。

ミシェル・ペインの半世紀

物語は、事実に基づいたフィクション。女性騎手ミシェル・ペインの半世紀が描かれています。
ミシェル・ペインは、155年のメルボルンカップの歴史史上初めて女性として優勝した騎手です。当時、女性がこのレースで優勝などということは誰も想像すらしておらず、2015年のメルボルンカップで彼女が優勝した際には大きなニュースとなり報道されました。

日本で例えると、藤田菜七子騎手がダービーや有馬記念で優勝するような感じですね。

そして、彼女のそこまでの道のりがこの映画の物語なのですが、驚愕です

まずは、競馬の世界は男性社会。
殆ど相手にされないばかりか、セクハラまで受け、父親のパディも娘(ミシェルの姉)を落馬で亡くして以来ミシェルの夢に積極的ではありません。

騎手になってからも騎乗停止を受けたりし、そして、2004年3月ミシェルが18歳の時に落馬により頭蓋骨骨折・脳挫傷という大怪我を負います。

映画のワンシーンで、ミシェルが「いつ馬にまた乗れるの?」と言ったら医者が、ハハッと思わず笑ってしまうという場面があるのですが、それくらい誰もがミシェルがまた騎乗するとは思っていなかったのでしょう。

脳挫傷に頭蓋骨骨折っていったら、後遺症が残りそうなものですが、苦しいリハビリを乗り越えてやっと騎乗できるようになります。そして、また2012年に落馬により手首の骨を骨折という厳しい試練を経験します。

ここまで怪我につぐ怪我で、復帰する身体もすごいけど、メンタルもすごいですよね。
いや、メンタルが常に前向きで「絶対諦めない」「メルボルンカップで優勝する」と思っているから、身体の回復も早かったのかもしれません。

そして、生まれながらの勝負師なのかもしれません。自分の姉が落馬で亡くなり、自分も落馬で大怪我を負っているのに恐怖心より勝ちたいという意欲の方が勝つというのは、そういうことのような気がします。

↓ミシェル・ペインと兄のスティービーです。

メルボルンカップで優勝

メルボルンカップでの優勝では”ペザンスの王子”という馬を乗っていたわけですが、ぎりぎりまでスポンサーや馬主たちはミシェルの騎乗することに反対という、本当に様々な試練が押し寄せます。

しかし、彼女の変わらない精神は、Never give up=絶対に諦めない、でした。

そして、メルボルンカップで優勝するのですが、その時のスピーチがいいです。馬主や周りの人たちに感謝の言葉を述べつつ、こう言ったのが印象的でした。

I want to say to everyone else, get stuffed, because women can do anything and we can beat the world.
訳:応援してくれなった他の人たちにはこう言いたい、くたばれ!なぜなら、女性だって何でも出来る、そして世界相手に勝てるのだと。 引用:theage

何かやりたいことがあったら、周りが反対しようがやり遂げる!そして、人生一度きり、何も怖がることはないんだ、というミシェルのキラキラした満面の笑みはしばらく心に残りそうです。

映画『ライド・ライク・ア・ガール』トリビア情報

映画『ライド・ライク・ア・ガール』
写真出典:映画『ライド・ライク・ア・ガール』公式サイト

  • 実は、映画の中でミシェルを常にサポートする兄でダウン症候群を持っているスティービー役は、ミシェルの兄スティービー・ペインさんご自身が演じられています。映画の中で描かれたようにユーモアに溢れた人柄だそうです。そして、忘れてはいけないのはミシェルの偉大な功績の影には彼のように彼女を信じて疑わなかった人々の存在が大きいのも事実でしょう。
  • 2015年のメルボルンカップ優勝でミシェルが手にした賞金金額は$6.2 millionAUS(約6.2億円)だそうです!

映画『ライド・ライク・ア・ガール』は、2020年7月17日(金)全国ロードショー。