『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』を観た感想!甘すぎないハートウォーミングな映画

2021年9月1日

日本では2019年6月7日公開の映画『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』を観て来ました~!

映画の主人公の女優さんを私は知らなかったので、本当に全く期待しないで観に行ったのですが、ちょっと心がすさんでいたからでしょうか・・・(^^;; 映画の後は気分がすっきり!の後味が良い映画でした。

ここでは、『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』の作品情報、あらすじ、キャストのご紹介、そして私の感想を書いています。

『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』作品情報

原題:Hearts Beat Loud

公開年:2018年

監督/脚本:ブレット・ヘイリー

出演:ニック・オファーマン、キアシー・クレモンズ、トニー・コレット、テッド・ダンソン

オリジナルソング・音楽:キーガン・デウィット

上映時間:97分

映倫区分:G

『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』あらすじ

ニューヨーク、ブルックリンで元バンドマンの父フランクはレコードショップを経営している男やもめ。医大を目指す娘サムと二人暮らし。
そんな父と娘がバンドを作って演奏した曲「ハーツ・ビート・ラウド」をフランクが娘に黙ってSpotifyにアップロードしたところ、瞬く間に拡散されマネージメントオファーがくる。

元バンドマンの父は人生に幸運が訪れたかのようにはしゃぐが、娘サムにしてみればガールフレンドとの関係や医大へ進む夢があり困惑し、途端に父との娘の関係がギクシャクし始める・・・


© 2018 Hearts Beat Loud LLC

『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』キャスト

メインキャストをご紹介します。

ニック・オファーマン(役名:フランク・フィッシャー)

ニック・オファーマン
写真出典:『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』公式サイト 

父フランクを演じるのは、名バイプレーヤーのニック・オファーマン。サンドラ・ブルックの『デンジャラス・ビューティー2』など数多くの作品に出演。『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』では、主役のリチャード・マクドナルド役が記憶に新しいです。

ドラマでは、私の大好きな連続テレビシリーズ『ER緊急救命室』や『24 -TWENTY FOUR-』などに出演を重ねていき、あの『The Office』のプロデューサー製作のシットコム『Parks and Recreation』へレギュラー出演。

キアシー・クレモンズ(役名:サム・フィッシャー)

キアシー・クレメン
写真出典:『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』公式サイト 

高校生のサム役を演じるのは、実年齢25歳のキアシー・クレモンズ。テレビでインタビューを受けているキアシーはとっても大人っぽいので、幼いルックスのサムを演じていて最初は気づきませんでした。メイクと服装ともちろん演技力で完璧に18歳になってましたよ~。

キアシーのデビューはディズニーチャンネルのキラ・スター役『オースティン&アリー』。その後は、『CSI』にゲスト出演したり、レイディー・ガーガのミュージックビデオに出演したり、映画にも出ていたのですが彼女のシーンはカットされていたりと、なかなかパッとしなかったのですが、本作品『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』でニック・オファーマンと競演を果たします。これがブレイクスルーになるといいですね☆

トニー・コレット(役名:レズリー)

トニー・コレット
写真出典:『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』公式サイト 

フランクが経営するレコード店の大家&友達レズリー役を演じているのは、オーストラリア人女優トニー・コレット。
デビュー作『ミュリエルの結婚』の演技でゴールデングローブ賞 主演女優賞 にノミネートされ一躍有名になり、その後ハリウッドに進出し、『シックス・センス』ではアカデミー助演女優賞にノミネートされました。

その後も主役、脇役もこなせる女優さんに成長されましたが、トニーが出演している映画で私が大好きなものはリトル・ミス・サンシャイン』、『ジャパニーズ・ストーリー』、 『イン・ハー・シューズ』など。舞台でも活躍していて『ワイルド・パーティ』の演技でトニー賞にノミネートされました。

テッド・ダンソン(役名:デイブ)

テッド・ダンソン
写真出典:『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』公式サイト 

エミー賞、ゴールデングローブ賞受賞経歴の大御所のテッド・ダンソンが、フランクの親友デイブ役で登場。特に重要な役どころではないのですが、大御所が演じると存在感がやはり違います。

テレビシリーズのシットコム『チアーズ』のメインキャラクター・サムを演じキャリアがスタート、その後は映画『スリーメン&ベビー』などで世界的に一躍有名に。その後はテレビでは、シリーズ『CSI:科学捜査班』、『ダメージ』など多数のドラマ、映画に出演。

『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』感想

映画の始まりは、あまり流行っていないだろうレコード店の店主、めちゃくちゃ不機嫌なフランクのシーンからです。

こういう始まり方はぶっちゃけ好きです!

だって、観ている人の殆どの人の毎日ってこんな感じですよね?(えっ?そんなことない?!)そんな毎日ニコニコしてられない!悩みごとがたくさんあるんだよ!っていうフランクの顔やしぐさに思わず共感。

でも、このフランク、音楽は大好き、なんですよ。うちに帰れば、色々なミュージックレコーディング機材がたくさんあって、ついつい楽器を手にとって演奏しちゃう。

そして、フランクが愛して止まないのは、一人娘のサム。
サムを何とか説得して一緒に楽器を演奏していると、サムが曲を作ったことを打ち明ける。それが、「ハーツ・ビート・ラウド」。

二人で一晩「あーでもない、こーでもない」と言いながら、曲を演奏し編集したものをSpotifyにフランクがサムに内緒でアップロードしたら、二人が知らない間にあっという間に拡散されて、マネジメントオファーまできてしまう。

ここまで、書くとただのサクセスストーリーのような気もしますが、実は違うんですよね~。

父と娘の夢、二人が将来に見ているものは違ったのです。
父は、昔追った夢を諦められずこのチャンスを機に再びいつか見た夢を追い始めるが、娘はもうすでに彼女なりの世界があり人生プランがある。

私も母親を早くに亡くし主人公サムと全く同じ境遇でしたので、ふと18歳の頃の自分と父との関係をダブらして映画を観てしまいました。お子さんがある親御さんもとっても共感できちゃうかと思います。大人になった今だから分かりますが、私が巣離れして家を出て一人暮らしをはじめた時の父の気持ちに思いを馳せ、この映画のフランクの気持ちとそれがダブって少しだけ泣けてしまいました。

どんなに仲が良い親子でも、子供はいつか巣離れしていく。最後にこの二人がどんな選択をするのか?
この映画は、特にドラマチックな要素もないけど、充分に97分間感情移入して観る事が出来ましたし、見終わった後は何ともすがすがしい気分になりました。

曲がいい!声がいい!

映画の中でサムが作った曲「ハーツ・ビート・ラウド」なんですけど、この曲がめちゃくちゃいい!!何度もYoutubeで聞いていしまいました!元気が出て、気持ちがパッと晴れる感じなんです。サウンドトラックおすすめです!

そして、キアシー・クレメンの声がこれまたいい!黒人の方は、天性の音楽的才能を持っている人が多いですが、彼女もその一人。透き通るような声に安定した音感。これから、歌手としても期待出来そうなキアシーです。

親子で観に行ってもいいですし、カップルで観てもいいと思う、映画もキアシーもチャーミングですし、ハートウォーミングな映画でした~。