映画『グッバイ、リチャード!』あらすじ、キャスト、ネタバレ感想!今のジョニー・デップにぴったりな役

映画『グッバイ、リチャード!』

ジョニー・デップ主演の映画『グッバイ、リチャード!』を視聴しましたが、海賊でもなければ白塗りのマッドハッターでもない普通の人間を演じるジョニーを観たのは久しぶりのような・・・

ここでは、映画『グッバイ、リチャード!』のあらすじ、キャスト、ネタバレ感想、そしてジョニー・デップに関するゴシップ情報などもお届けします!

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映画『グッバイ、リチャード!』作品情報

原題:The Professor

公開年:2018年

監督・脚本:ウェイン・ロバーツ

出演:ジョニー・デップ、ローズマリー・デウィット、オデッサ・ヤング、ダニー・ヒューストン

上映時間:91分

配給:キノフィルムズ

映倫区分:R15+

映画『グッバイ、リチャード!』あらすじ

余命半年の宣告を受けた大学教授リチャード。妻ヴェロニカと娘オリヴィアに病気のことを話そうした夕食の場で、いきなり娘が同性愛者であることを暴露。とどめを刺すかのように今度は妻が上司と不倫していると告白。
翌日授業に行けば、明らかに単位楽勝取得を期待してきた生徒たちがたくさんいて嫌気が差した。

死を目の前にしたリチャードは、もう怖いものなんて無い。残された時間を自分の好きなように我慢せず、ありのままに過ごすと決心し、生徒を選び、マリファナ吸いお酒を飲みながら授業を行い、言いたい放題!やりたい放題!

しかし、リチャードの”最期の日”は確実に忍び寄っており、嫌でも死と向き合うことになるのだった・・・

映画『グッバイ、リチャード!』キャスト

ジョニー・デップ(役名:リチャード・ブラウン)

映画『グッバイ、リチャード!』
写真出典:テアトルシネマグループ

役:大学教授。余命宣告を受ける。


アメリカ・ケンタッキー州出身、1963年生まれ。

1984年、友人ニコラス・ケイジの勧めで受けたオーディション『エルム街の悪夢』でグレン・ランツ役を得てスクリーンデビュー。

1987年~1990年、テレビシリーズ「21ジャンプストリート」に主演。1990年『クライ・ベイビー』で映画初主演を果たし、同年公開の映画『シザーハンズ』で主役ドワード・シザーハンズを演じ、ゴールデングローブ賞主演男優賞に初めてノミネートされた。

2003年公開の映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』でアカデミー主演男優賞にノミネートし、興行的にも大ヒットとなり世界的に有名な俳優となる。

2004年公開の映画『ネバーランド』でイギリスの作家ジェームス・マシュー・バリーを演じ、アカデミー賞主演男優賞にノミネート。

2007年、ミュージカル映画『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』で主役を演じ、ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞。過去8回ノミネートされ9度目にして初めて受賞した。

2010年以降は自身の失言や失踪騒動などで悪い評判が目立ち始めたが、2015年公開の映画『ブラック・スキャンダル』では全米映画俳優組合賞の主演男優賞にノミネートされた。

最近では、元妻アンバー・ハートとのドロ沼離婚裁判や元ビジネスマネジメントの会社との訴訟などトラブルが続いている。

ローズマリー・デウィット (役名:ヴェロニカ・シンクレア=ブラウン)

役:リチャードの妻でアーティスト。娘がひとりいる。


ニューヨーク出身、1974年生まれ。

2005年公開の映画『シンデレラマン』 のサラ・ウィルソン役でスクリーンデビュー。2001年、テレビシリーズ「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」でテレビ初出演。

2008年公開の映画『レイチェルの結婚』のレイチェル役で注目を浴び、数々の賞にノミネートされた。

2014年、大ヒットしたテレビシリーズ「オリーヴ・キタリッジ」のレイチェル役で出演。

本作品では、夫の上司と不倫している妻役を演じているが、その不倫相手ヘンリーを演じているのは実生活の夫ロン・リビングストン

オデッサ・ヤング(役名:オリヴィア・ブラウン)

役:リチャードの娘。同性愛者。


オーストラリア出身、1998年生まれ。

2007年公開の映画『The Rose of Ba Ziz』で端役としてスクリーンデビュー。2009年「My Place」でテレビ初出演。

2015年、ポール・シュナイダー主演の映画『The Daughter』でオーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。

2020年以降に撮影予定の映画『Tokyo Vice』に渡辺謙らとともに出演予定

ダニー・ヒューストン(役名:ピーター・マシュー)

役:リチャードの親友。


1962年、ローマ・イタリアで生まれ、少年期にロンドンの映画学校に行くためイギリスへ移住。

祖父は有名な俳優ウォルター・ヒューストン、母親は女優、父親は監督、兄弟姉妹も俳優で脚本家という芸能一家。

1995年、ニコラス・ケイジ主演の映画『リービング・ラスベガス』の端役でスクリーンデビュー。
2004年、レオナルド・ディカプリオ主演の伝記映画『アビエイター』のジャック・フライ役で名前が知られるようになる。同年、テレビシリーズ「CSI:科学捜査班」に出演。
2006年公開の映画『マリー・アントワネット』でヨーゼフ2世役。

2012年~2013年、テレビドラマシリーズ「マジック・シティ」のベン・ダイアモンド役でゴールデン・グローブ賞助演男優賞にノミネートされる。

私生活では2012年ごろ「マジック・シティ」で共演していた18歳年下のオルガ・キュリレンコとデートしている場面が目撃されたが、破局。

映画『グッバイ、リチャード!』ネタバレ感想

映画『グッバイ、リチャード!』
写真出典:テアトルシネマグループ

映画『グッバイ、リチャード!』の原題は”The Professor”ですが、もともとは”Richard Says Goodbye”という邦題と同じようなものでした。変更となった理由は、ジョニーが名づけた自分の中指”リトルリチャード”と関係しているとかいないとか・・・

ジョニー・デップがドロ沼離婚をしたということをご存知の方も多いかと思いますが、元妻とケンカをした際に怪我をし中指が欠損してしまい、その後ジョニーはその中指を”リトルリチャード”と名づけたそうです。*1(笑)

離婚裁判が2016年で、映画『グッバイ、リチャード!』の出演が決まったのが2017年と後ですので偶然なのでしょうか。それとも、離婚裁判中にこの映画の話が持ち上がっていて名づけたのかもしれません。

映画の主人公リチャードの余命宣告後の行動と実際のジョニー・デップがだぶるのは私だけでしょうか・・・

*ネタバレ含みます。

ルールや体裁にグッバイ

映画『グッバイ、リチャード!』でジョニー・デップは余命半年の宣告を受け、社会での息苦しい規則を無視し始めます。大学教授という仕事だけは続けますが、天気の良い日は庭でサングラスをかけてマリファナをやり、酒を飲みながら授業をしたり、パブでお酒を飲みながら授業し、その間にウエイトレスを引っ掛けてトイレで○○○したり・・・

やる気のなさそうな生徒はクラスから追い出し、残った生徒に授業をするも、気に入らない生徒のプレゼンは出だし数秒で「C」スコアを与えるという・・・

妻の浮気相手で上司のヘンリーにも言いたい放題で、ヘンリーと妻ヴェロニカの目の前でヘンリーの妻にディープキスしたりとやりたい放題です。

ジョニー・デップ独特のものを斜めから見たような皮肉とかジョークとかがまるでリチャードにそのままのり移ったかのような気もしながらこのブラックユーモアを楽しめたのですが、後半から変わってきます。

死を意識するリチャード

映画『グッバイ、リチャード!』
写真出典:テアトルシネマグループ

体調が悪くなり始め死を意識するリチャードは、親友のピーターに今までの感謝の言葉を述べ死ぬのが怖いと漏らします。

そして、大学の夕食会の場で妻を含め初めてみんなに自分の命が長くないことを告げるのですが、この時のジョニーの哀しげな表情はさすがだなぁ、と思いましたが、このストーリーラインはどうなんでしょう?

映画の中のリチャード、つまり授業中にマリファナ吸って、酒飲んで、授業中にウエイトレスと○○してっていう人間が、そして親友のピーター以外だれにも余命宣告を受けたことを公表しなかった人物が、こんな公の場で自分の悲しい大事な話なんてするのかなぁ、と私は違和感を感じました

リチャードがもし俯瞰的にこのシーンを見ていたら、頭を振ってあきれた表情をしてこんな普通な行動認めないような気がするんですよね。

人間が死に直面したらどんな行動を取るかは人それぞれですし、リチャードさえも死への恐怖があるのは十分理解できるのですが、彼の死への恐怖というものをもっと違う形で表現出来たら・・・

例えば、死に直面している人間がリチャードのように破天荒な行動を取っている時というのは、恐怖とストレスからクレイジーな行動を取ってしまうのであり、もし、その恐怖がクレイジーな行動を取ろうとする気持ちを上回ったときに人間は膝から落ちくずれ涙が自然と出てくるのではないでしょうか。

スピーチの最後に妻の不倫相手ヘンリーのクリスタルグラスを割ってましたが、それだけでは不十分。公の場で淡々と自分の余命宣告を話すという演出は違ったかなぁと思います。

リチャードらしいグッドバイ

最後はリチャードが娘に別れを告げ、犬とともに運転中T字路に差し掛かり一旦止まり、その後は道がない方向へ突き進むというシーンでしたが、最後あの犬はどうなったんでしょうか??

どちらにしろ、リチャードが家族に囲まれながらという最期を向かえるのではなく、自分と愛犬とで旅立たったのです。

オーソドックスな最期ではなく、ルールや定番を破ったリチャードらしい最期だったのではないかと思います。

まとめ

この映画のような役をするたびにジョニー・デップは役者として素晴らしいと改めて感じますし、現在57歳ですが、男としての魅力に渋さが加わって本当にカッコイイなぁと思いました。

ジョニー・デップが主役の映画の興行成績が悪ければ全て彼のせいにされたりと、名前が売れている役者というのは本当に大変だなと思いますし、彼のような年齢に差し掛かるとハリウッドで主役を張るAクラスの役者が活躍するのはなかなか難しいことでしょう。

それでも、今回のような低予算の映画にも自分が面白いと思ったら積極的に出演し、興行成績なんて気にしない、はなっから頭にない、という彼の姿勢が感じられるようですね。

また私生活のほうは、現在まだマネジメント会社と訴訟中ですが、ジョニーはもう次の映画のことを考えているようです。

フランスの小説”Happier Days”原作で、主人公が全てを無くした後、まだ若いのにも関わらずレストホームで暮らし始める、という内容をベースに脚本と監督をしたいと意欲的です。*1

どんなに辛い状況でも、ジョニー・デップのクリエイティビティは枯れることはないようです。

映画『グッバイ、リチャード!』テアトルシネマグループ映画館などで2020年8月21日(金)より全国公開!

参考:
*1  https://www.rollingstone.com/movies/movie-features/the-trouble-with-johnny-depp-666010/