映画『ダウントン・アビー』あらすじ、キャストの紹介、ネタバレ感想!ドラマを見ていない方も楽しめるように解説します!

2021年9月1日

映画『ダウントン・アビー 劇場版』

大人気の連続ドラマシリーズ『ダウントン・アビー』がシーズン6で一旦幕を下ろしてから3年後にファン待望の映画『ダウントン・アビー 劇場版』が公開されました。

ここでは、映画『ダウントン・アビー 劇場版』のあらすじ、新キャストの紹介、ネタバレ感想をドラマを観ていない方でも映画も楽しめるように解説します!

映画『ダウントン・アビー』作品情報

原題:Downton Abbey

公開年:2020年

監督:マイケル・エングラー

原作・脚本:ジュリアン・フェロウズ

出演:ヒュー・ボネヴィル、エリザベス・マクガヴァン、ミシェル・ドッカリー、マシュー・グッド、ローラ・カーマイケル、ハリー・ハデン=ペイトン、アレン・リーチ、マギー・スミス

上映時間:122分

配給:東宝東和

映倫区分:G

映画『ダウントン・アビー』のあらすじ

1927年、英国国王ジョージ5世夫妻が行幸途中にダウントン・アビーを訪問するという手紙が皇室から届きグランサム伯爵一家とその使用人たちは大興奮。

長女メアリーが、国王夫妻を迎えるにあたって経験豊富なリタイアした元執事のカーソンを復帰させると、現執事のトーマス・バローは面白くない。

ロイヤルパレードや晩餐会の準備を進める中、メアリーの祖母バイオレットの従妹で疎遠になっていたメアリー王妃の女官モード・バグショーとの相続問題に決着をつけようと意気込むバイオレット。

そして、王室使用人たちのによるダウントン・アビーの使用人たちへのひどい扱いに立腹した彼らがある企みを思いつく…

映画『ダウントン・アビー 劇場版』キャスト

ドラマに出演していた全てのメンバーが映画版にも戻ってきてくれました!!!
ここでは、映画に新キャストとして登場した注目人物をご紹介します!

メインキャストについては、『ダウントン・アビー』シーズン1 あらすじと感想 みどころをご紹介!をご参照ください。

ケイト・フィリップス(役名:プリンセス・メアリー)

 

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役柄:ジョージ5世夫妻の娘。15歳離れたラッセルズ子爵と結婚し二人の息子をもうける。


ケイトは、ここ数年人気作品への出演が続いています。

2016年からイギリスドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」アーサー・シェルビーの癖のある妻リンダ役を演じ、そして同年ドラマ「クラウン」では3エピソードのみの登場でしたが、チャーチル首相に影響を与える重要な役どころを演じています。

本作品では、ピーキーのリンダ役とは打って変わってプリンセス役です。

イメルダ・スタウントン(役名:レディ・モード・バグショー)

役柄: 王妃の女官、グランサム伯爵の従妹


イメルダはイギリスでは知らない人はいないほどの大女優さんです。
日本では映画『ハリー・ポッター シリーズ』の魔法省の悪役ドローレス・アンブリッジ役で知られているかと思います。

なんと旦那さんは本作品の執事役カーソンを演じているジミー・カーターです!夫婦で共演ですね♪

タペンス・ミドルトン(役名:ルーシー・スミス)

役柄: レディ・モード・バグショーの侍女


アメリカ犯罪捜査ドラマ『BONES』でデビューして以来、コンスタントにテレビや映画に出演しています。

最近ではカンバーバッチ主演『エジソンズ・ゲーム』でエジソンの妻メアリー・スティルウェル・エジソンを演じています。

マックス・ブラウン(役名:リチャード・エリス)

役柄: 国王の衣装係


マックスのデビューは、20年前のイギリスティーンドラマ「Grange Hill」のダニー役でしたね~。とってもハンサムで高校生たちをキュンキュンさせていましたが、今でもとってもハンサム。

本作品では、現執事バローと親しくなります。

映画『ダウントン・アビー 劇場版』ネタバレ感想

*ドラマシーズン1~6までのネタバレ含みます。

6シーズン続いたドラマがハッピー・エンドという形で終わっていたので、懐かしいキャラクターに会えるのは嬉しかったのですが、正直どんな物語になるのか不安で視聴しました。

と、いうのも私ダウントンの大ファンで2010年から5年間もの間観続けてきたお気に入りの保存版ドラマでしたので、よく続編にありがちなコミカルな薄っぺらな内容で長年続いた「ダウントン・アビー」を汚して欲しくなかったのです。

でも、そんな不安も冒頭のシーンでグランサム伯爵がダウントン・アビーの階段から愛犬と共に降りてくる姿を見て吹っ飛んでしまいました。衣装も演技も登場人物も全てがそのままで何の抵抗もなくダウントン・アビー邸にもどることが出来ました!

お話のメインはジョージ5世国王夫妻がヨークシャー行幸途中にダウントン・アビーに寄る、というもの。

国王夫妻が貴族のお屋敷に立ち寄る、というのは決して珍しいことではなく、エリザベス1世の16世紀時は頻繁に行われたそうです。*1

皇室使用人VSダウントン・アビー使用人

その行幸に皇室の使用人たちが同行した、というのも事実で王妃には2人の衣装係、2人の運転手、女官と待女それぞれ1人ずつ、そして警護を1人というのが通常だったそうです。*1

これに国王の使用人たちも加えれば10人以上の人間が貴族邸に来るのですから、映画の中のダウントン・アビーの使用人たちが大騒ぎになったのもあながち間違いではないでしょう。

映画ではお決まりのようですが、横柄な皇室使用人たちの態度にダウントンの使用人が激怒!というストーリー。国王夫妻に一時でも仕えることが出来るとワクワクしていただけにそれも出来ないと分かると使用人は皆がっかりです。

メイド長のアナの考えで皇室の料理長を眠らせ、国王の執事を部屋に閉じ込めちゃうっていう作戦に出て、夢にまで見た国王夫妻に仕えることを実現することが出来た下僕たち。

モーズリーは教師になってダウントンで働いていませんでしたが下僕として復帰。皇室の下僕が着る衣装に身をまとって給仕する様子は、衣装が似合ってなくてまるで七五三状態…(^^;;


そして、興奮のあまり国王に話しかけてしまうモーズリー!!!

この時は観ている私でさえ「あーーっつ!」と思ってしまいましたよ。でも、さすがベテラン役者。モーズリーがきまずい表情で少しずつ後ろ足で下がる動作などめちゃくちゃ笑えました!

そして、最後になぜ皇室の料理長が寝過ごしてしまったか、をアナが白状するのですが・・・

睡眠薬盛ったって・・・ヤバイですよ、犯罪ですよ。それは(^^;;・・・と、そういったことを言うのは野暮ですね。

トム・ブランソン はまたもや逆玉?


トムは一時はダウントンを離れてアメリカへ行ったものの、ダウントンやクローリーのみんなが恋しくなり戻ってきました。

その後はメアリーの夫ヘンリーと自動車販売会社を経営し始め、故イーディスとの間に出来た娘とダウントンで暮らしていく・・・というところでシーズン6は終えました。

妻のシビルが亡くなってからはトムは学校の教師サラ・バンティングといい感じになりかけましたが、反貴族のサラとは上手く行くわけもなく、7年間も男やもめでした。

そこで、今回レディ・モード・バグショーの侍女ルーシーといい感じになるのですが、もう殆ど一目ぼれ状態!確かにルーシー可愛いですもんね~。

それに、お互い使用人からアッパークラスへ、という共通点があったのも価値観が一緒でピピッときたのかもしれませんね。

しかし、トムってば、お金にラッキーなんだわ~。運転手だったのにクローリー家の三女と結婚しちゃうし、このルーシーも実はバグショーの娘ということで将来遺産を相続するだろうし・・・どうりで、バイオレットが嬉しそうでしたね。

とにかく、本作品ではトムが国王暗殺を未然に防いだり、ルーシーとロマンスしたり・・・と大好きなトムの出番が多くてファンとしては満足でした!(しかし、トム演じるアラン・リーチが太ってなくて良かった~。太りやすい体質らしく、一時はスリーピーススーツがパツンパツンでしたから)

トーマス・バローにやっと幸せが!

シーズン6ではトーマスは鬱になり自殺を図ったりしましたが、カーソンの後釜としてダウントンの執事として戻ることが決まり、トーマスのファンは少しホッとしたかもしれませんね。

ご存知の通り、トーマスはゲイなので当時のイギリスでは法律違反。だから余計に差別を受けたりしてトーマスは可哀想でしたが、そんな彼にもやっと幸せが訪れたようです!

シーズン1からシーズン5くらいまではかなり性格が悪いトーマスでしたが、だんだんとダウントンの皆と接していく中で温厚で優しくなっていったので、トーマスはなんだか憎めない目が離せない存在だったんですよね。

マックス・ブラウン演じる国王の衣装係エリスがトーマスを面倒見ている感じが良かったですね。

まとめ

最後はバイオレットが自分の命が長くないことをメアリーに告げ、またメアリーもダウントンを継続していく不安を吐露します。

丁度この頃1927年は政府が貴族に対して多額の相続税を課し始めたので、ダウントンのような巨大なお城を持つ貴族はその税金のために財政が困難になっていったそうです。*1

これを考えると、映画『ダウントン・アビー 劇場版2』はないのかな・・・と思ってしまいますが、ダウントンのロケ場所のお城”ハイクレア城”のように代々続けて先祖のお城を守り続けてきた貴族達も存在します。

トム・ブランソンとルーシーの結婚、ヘンリーの自動車販売ビジネスの成長などまだまだ見続けたいストーリーラインもありますので、ぜひダウントンも映画パート2をやって欲しいですね。

映画『ダウントン・アビー 劇場版』は、Amazonプライムでご覧になれます。

 

参考:
*1 https://time.com/5680473/downton-abbey-movie-real-history/
*2 https://screenrant.com/downton-abbey-movie-unanswered-questions/