ホラー映画『カウントダウン』ネタバレ感想 エリザベス・ライルが最高!
人気Netflixドラマ「YOU ―君がすべて―」で一躍有名になったエリザベス・ライルが主演のホラー映画『カウントダウン』を視聴してきました!一足先に公開された欧米では本作品でスクリーム・クィーンと称賛されていましたので興味津々。
ここでは、ホラー映画『カウントダウン』のあらすじ、キャスト、そしてネタバレ感想をお届けします!
写真出典:映画『カウントダウン』公式サイト
映画『カウントダウン』作品情報
原題:Countdown
公開年:2019年
監督・脚本:ジャスティン・デク
出演:エリザベス・ライル、チャーリー・マクダーモット、タリタ・ベイトマン
上映時間:90分
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
映倫区分:G
映画『カウントダウン』あらすじ
パーティで若者たちが自分の余命が分かるというスマホアプリの話しで盛り上がっていた。早速ダウンロードしてみたところ、ある者は余命65年、ある者は余命32年などの診断を受けるが、コートニーの余命は「3時間」と診断される。
コートニーのアプリが余命のカウントダウンを始めたころから怪奇現象が起こり、カウントが「0」になった時に彼女は想像を絶する恐怖に襲われ、息途絶えたのだった。
そして、同時刻にコートニーのボーイフレンドのエヴァンは交通事故を起こしていた。入院した彼もアプリをダウンロードしており、診断の時間通りに病院で謎の死を遂げる。
エヴァンの担当だった看護師のクイン(エリザベス・ライル)は、死の直前にエヴァンが話していた”カウントダウン”アプリに半信半疑で興味を持ち、自分のスマホにアプリをダウンロードすると・・・彼女の余命は「3日」という診断を受ける・・・
映画『カウントダウン』キャスト
エリザベス・ライル(役名:クイン)
写真出典:映画『カウントダウン』公式サイト
役柄:新米の看護師。好奇心からスマホアプリ”カウントダウン”をダウンロードしてしまったことから悲劇が始まった。
Netflixドラマ「YOU ―君がすべて―」で一躍人気者になったエリザベス・ライルですが、彼女のブレイクスルーは大人気ファンタジー、アナと雪の女王の実写版ドラマ「ワンス・アポン・ア・タイム」のアナ役でしょう。
演劇学校を卒業して若干数年でハリウッドで活躍するようになったのは運もあるでしょうが、彼女の演技力は確かです。
本作品でも彼女以外は殆ど無名の人が出演していますが、ライルが登場するだけでスクリーンが締まるというか、やはり華があるんですよね。
映画『カウントダウン』感想
(C)2020 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
まず初めに結論から言ってしまうと、「悪くなかった!」です。
正直、エリザベス・ライル以外はみな殆ど無名の役者たちが出揃ってましたし、「スマホアプリ+ホラー」というコンセプトからしてあまり期待はしてなかったのですが、意外や意外、楽しめました。
オリジナルコンセプト
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スマホが世界で当たり前に使われるようになって何十年が経ちますが、スマホアプリに呪われ殺される、というコンセプトは今までなかったのではないでしょうか。
最近公開されたコメディ映画『ジェクシー スマホを変えただけなのに』では、スマホのiosに毎日の生活をコントロールされる、というお話でしたが、それが一番コンセプト的には近い感じがします。(すっごく笑える映画でしたが、反面スマホに人生をコントロールされる・・・というのは恐怖・ホラーでもありますからね。)
話を本作品に戻しますが、スマホアプリをダウンロードした者は余命宣告されてその通りに死んでしまうのですが、視聴者をスクリーンに繋ぎとめておくことが出来たのは、「ヒロインのクインがどうやってアプリの呪いから逃れ生き延びることができるのか?」という点でしょう。
アプリの呪いから逃れる方法
*ここからネタバレです!
クインがまず初めにアプリの呪いから逃れる方法として試みたのは「スマホを変える!」です。これは、先に述べた映画『ジェクシー スマホを変えただけなのに』を観た方はすぐ分かったかと思いますが、全く無駄な行為・・・
2番目に試みた方法は、「スマホショップの店員にアプリをハッキングしてもらい、余命宣告された寿命を書き換えてもらう」でしたが、これもなぜかすぐにあっけなくダメだったということが分かります。
そして、3番目にクインが試みた方法を少し詳しくお話します。
悪魔の仕業
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クインは働いている病院専属の牧師に相談します。
この牧師はなかなかマニアックな牧師で、悪魔などのセオリーにかなり傾倒しており、相談するにはパーフェクトな牧師さんなわけです。
彼の見解は「もし、アプリで余命宣告を受けた人がそのデッドラインの前、もしくは後に死ねば、呪いが解ける」というもの。
クインと親しくなったマットの寿命が近づいて来ていた為、悪魔を退治するために昔から行われていた方法を参考に防護円を描き(円の中に居るうちは安全で悪魔は円の中には入ってこれない)、カウントダウンを待つ牧師、クインとクインの妹、そしてマット。
しかし、悪魔も賢い!らしく、マットの死んだ弟の幽霊を登場させマットを円の外におびき出してしまい、マットはカウントダウンの余命宣告どおりの時刻に死んでしまい、結局この3度目の試みは失敗に終わってしまいます。
セクハラ上司を悪魔の餌食に
クインが働く病院のサリバン医師は、セクハラ上司でクインや他のナースにも嫌がらせをしていました。ちなみにサリバン医師もアプリをダウンロードしており、彼の余命宣告は57年。
クインの妹ジョーダンの死のカウントダウンが始まり悪魔の手が彼女に迫っていました。そこで、セクハラ医師サリバンを今すぐ殺すということは、アプリの余命宣告のデッドライン前の死を意味し、つまりそれは悪魔の退治に繋がると考えたわけです。
でも、この悪魔なかなかの知恵者!で、クインの意図をすぐに察しサリバン医師は助かっちゃうんですよね。
クインは自分が生贄に
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妹ジョーダンを救うためにまだデッドラインまで時間があったクインは、自分を生贄にすべくドラッグを過剰摂取し、デッドライン前の死=悪魔の退治=ジョーダンを守る、という一か八かの行動にうつります。
大量のドラッグを摂取して一度心臓が止まったクイン。
余命宣告前に死んでしまったことで、悪魔の退治に成功するのです!
クイン死んじゃったじゃん!と思ってしまいましたが、クインはジョーダンにドラッグの解毒剤「ナロキソン」(オピオイドの一種)というメッセージを自分の腕に残していたんですよね~。
ナロキソンがすぐに解毒剤だとジョーダンが分かっちゃうのが、ツッコミどころかもしれませんが、その解毒剤をジョーダンがクインに注射したことで生き返るクインなのでした。
ハッピーエンド?
悪魔も退治したし、サリバン医師はセクハラ容疑で捕まるし、ハッピーエンド!と思いきや・・・
クインのスマホにはカウントダウンアプリからメッセージが・・・
まとめ
たぶん、もう一度観たい!と思わせてくれる映画ではないのかもしれませんが、絶対に初回は楽しめます!
エリザベス・ライルの演技が良かったですし、ライル演じる主人公クインが頭が良いので、いくつか出てきた悪魔退治の案も観ていてイライラしないんですよね。
そして、ホラー映画には欠かせない「緊張と緩和」も上手に組み込まれていたのも良かったです。ジョーダンが悪魔に襲われそうになるところなんて緊張と恐怖感でピリピリでしたが、スマホショップの自信過剰なオトボケ店員や、やたら悪魔とかエクソシストに詳しい牧師など、思わずクスッと笑える緩和要素があってホラー映画としては成功でしょう。
また、スマホアプリに呪われ殺される、というのもスマホやITテクノロジーに多かれ少なかれ日々イライラさせられた現代人なら、案外なきにしもあらず?と、ふと思ってしまうのかもしれません。
映画『カウントダウン』は2020年9月11日から全国順次公開中!
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