映画『エイブのキッチンストーリー』あらすじ、キャストと監督の紹介、ネタバレ感想 ノア・シュナップの魅力にはまる! 

映画『エイブのキッチンストーリー』

まず、映画『エイブのキッチンストーリー』の原題がAbeなんですけど、これでググルと安倍首相が検索結果で出てきちゃうんですよね~。英語原題も邦題のようにAbe’s kitchen storyの方がいいような。邦題グッドです!と、そんなことはどうでもいいですね。(^^;

映画はとってもチャーミングでハートウォーミングでめちゃくちゃオススメです!

ここでは、ノア・シュナップ主演の映画『エイブのキッチンストーリー』のあらすじ、キャストと監督の紹介、そしてネタバレ感想をお届けします。

写真引用:(C)2019 Spray Filmes S.A.

映画『エイブのキッチンストーリー』作品情報

原題:Abe

公開年:2019年

監督:フェルナンド・グロスタイン・アンドラーデ

脚本:ラミース・イサク

原作:フェルナンド・グロスタイン・アンドラーデ

出演:ノア・シュナップ、セウ・ジョルジ

上映時間:85分

配給:ポニーキャニオン

映倫区分:PG12

映画『エイブのキッチンストーリー』あらすじ

ニューヨーク、ブルックリンに暮らす12歳の少年エイブラハム、通称エイブは、イスラエル系の母とパレスチナ系の父を持つ。

根強い宗教観の違いから対立する親戚にいつも巻き込まれるエイブと両親。エイブは大好きな料理を作って家族をまとめようとするが・・・

© 2019 Spray Filmes S.A.

映画『エイブのキッチンストーリー』キャスト&監督

ノア・シュナップ(役名:エイブ)

役柄:料理が大好きな12歳でイスラエル系ユダヤ人の母とパレスチナ系ムスリムの父と暮らしている。


Netflixの大人気ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のウィル役で一躍脚光を浴びました。
ノリに乗っている役者さんで2020年は3本の映画出演で本作品と映画『アーニャは、きっと来る』でも主演。

現在16歳の彼ですが、この映画は一体いつ撮影されたのか調べたのですが分からず。本作品では12歳という設定なのでとても幼い雰囲気の彼ですが、最近の動画を見るとすっかり少年になったノアの顔が。

セウ・ジョルジ(役名:チコ)

役柄:フュージョンスタイルのレストランを経営するブラジル人。


ブラジルの国民的歌手&俳優。実の兄がギャングに殺され身の危険を感じ19歳から3年間路上生活を強いられたそう。

映画『シティ・オブ・ゴッド』で俳優デビューしてからはコンスタントに様々な作品に出演。本作品では、アベ少年のメンター的な役割をするチコを好演しています。

監督 フェルナンド・グロスタイン・アンドラーデ

ブラジル出身の映画監督、コラムニスト、ユーチューバー

ブラジルで大きな問題となっている麻薬戦争に問題提起したノンフィクションドキュメンタリー映画『Quebrando o Tabu(原題)』で、ブラジルの大統領やビル・クリントンらにインタビューし一躍世界的注目を浴びる。本作品は英語での初作品となります。

この映画を作るに際して彼自身もイスラエルに行ってレストランやフードをリサーチし、パレスチナの300年の歴史を持つパン屋さんとその家族に会ったり、フィンランドの教会(キリスト教)でユダヤ人とムスリムのミーティングに参加し宗教の違いと融合について勉強したりと、なんと!13年間もこの映画の構想を練ったそうです!*2

映画『エイブのキッチンストーリー』ネタバレ感想

本作品映画『エイブのキッチンストーリー』は、エイブラハム、通称エイブという名前の12歳の少年が、宗教的価値観の違いからいつも対立しあう母親サイドと父親サイドの親戚をなんとかそれぞれの国を代表する料理を作り一緒に食べることで融合させようとする奮闘を描いたお話。

しかし、それだけではなく、若干85分のストーリーの中には私達が大人へと成長していく中で(大人になってからも)悩み続ける問題がいくつか散りばめられていて、私もなぜか12歳の少年に共感したり、感動したり出来ました。

監督自身の体験に基づいたもの

お話の設定は、監督フェルナンド・グロスタイン・アンドラーデ自身の体験に基づいたものらしいです。

監督は10歳で父親を亡くしてから内に篭るようになり植物図鑑を読み漁り始め、12歳で胡蝶蘭を育て始めテレビのインタビューを受けたことから「フラワーボーイ」とさんざん同級生にひやかされ虐められたそう。

ちなみに胡蝶蘭に惹かれたのは”他の植物とは全く違うから”*1ということで、ゲイを公表している監督ですが、その頃から自分は人とは少し違うということが潜在意識の中にあったのかもしれませんね。

そういった監督の経験を映画の中のアベ少年に投影しフラワーをフードに替えてお話を作り上げていっそう。*1

自分のやりたいことを見つける

自分のやりたいことが分からない、っていう人は子供大人に関わらず日本では特に多いと思います。決まったレールの上を走ることが良しとされ、特に40代50代の大人たちの世代は終身雇用は美とされてました。

では、雇用に向かないタイプの人間はどうするか?

ムリをして自分を押し殺してでも会社にフィットしようと努力し疲弊して行ったのです。

私は幸い大人になっ人生の折り返し地点辺りから自分のやりたいことを見つけ、それでお金が稼げるようになりましたが、正直自分のやりたいことが分かっていても「こうあるべき」という思考に邪魔されてなかなか最初の一歩が踏み出せませんでした。

そんな経験があるので、若干12歳のアベが自分のやりたいことをどんどんと実行し、若さもあるのでしょうが、怖いもの無しで興味を持ったフュージョン料理レストランのオーナー・チコに会いに行く、なんて「まさにコレコレ!」と思わず声に出しそうになりました。

行動あるのみなんですよね。行動しないと何も始まらない。

この映画には、夢を実現させるためのヒントがたくさん詰まっていて、正直子供のときにこれを観たかった!と思ってしまいました。

宗教的価値観の違い

映画の中で少年アベの両親の祖父母たちがいつも食事の場で口げんかを始めますが、一言で「宗教的価値観の違い」と言ってもイスラエル系とパレスチナ系とでは、その根強さが全く違いますので、このストーリーラインは十分ありえることだと思います。

よく「パレスチナ問題」という言葉を耳にするかと思いますが、イスラエルが領土を奪うべくパレスチナのガザを包囲し爆撃を始めたことがきっかけで、現在もその問題は続いています。

ここでは詳しい内容は省きますが、それくらい根深い問題でイスラエル人とパレスチナ人が結婚というのは「禁断の愛」とよく表現されます。

人はその人の宗教に惹かれるのではなくその人自身に惹かれるわけですから、当人同士は様々な困難は覚悟しつつもハッピーです。しかし、彼らの身内親戚は敵対する同士。彼らが親族になるということは、なかなか受け入れがたいことなのかもしれません。

フードで家族をひとつに


アベ少年はそんな親戚同士をフード・食べ物で融合させようとそれぞれの国の代表料理をリサーチしてご馳走を作ります。

ここら辺は観ていて本当にワクワクしました。ヒヨコ豆のミートボール・ファラフェルやケバブ、フムスなどなどエイブが作る数々の料理にうっとり。

しかし、どんなにエイブが頑張って作った料理も祖父母にはその想いが伝わらず、エイブは家から逃げ出してチコの料理場に向かいます。そこでチコが「問題から逃げるな立ち向かえ」「自分らしくいろ」と言うのですが、こういうワイズな大人がいるでしょうか?

あー、私の周りにはいなかったな・・・

映倫区分PG12ですので、ぜひぜひお子さん達にも観て欲しい映画です!!

人生を変える、人生の指針を与えてくれる映画に出会うかも!?

まとめ

映画『エイブのキッチンストーリー』は海外のレビューサイトではあまり良い評価ではないですが、私的にはとってもおすすめな映画です。

映画が終わる頃には、とってもハッピーな気分になって食欲が沸いてくること間違いなし!

映画『エイブのキッチンストーリー』は、2020年11月20日よりロードショー!

 

参考:
*1 https://www.youtube.com/watch?v=wnJizr-RTy0
*2 https://www.youtube.com/watch?v=Uw8mtEC8Bbk