『ライン・オブ・デューティ』シーズン1全5話 あらすじ感想(ネタバレなし)

2021年9月1日

『ライン・オブ・デューティ』シーズン1

『ライン・オブ・デューティ』は、警察組織内部の汚職を暴く特捜班を描いたイギリスの犯罪連続ドラマで、2019年4月現在でシーズン1からシーズン4までがNetflixにて配信中、そしてシーズン5が3月31日からイギリスで放送開始されました。(2021年3月現在シーズン5まで配信中。そしてシーズン6も配信予定)

私は『ライン・オブ・デューティ』を何度も観たほどの大ファン!いつも最後は「えーっ!そうだったの~!」という感じで、どのシーズンも最後の最後までハラハラドキドキの展開をする見ごたえのあるドラマです。

ここでは、『ライン・オブ・デューティ』のシーズン1のあらすじとメインキャスト、そして感想をご紹介します。

『ライン・オブ・デューティ』シーズン1のあらすじ

『ライン・オブ・デューティ』のシーズン1は全5話。

若手刑事のスティーブ・アーノット(マーティン・コムストン)はかつて同僚の誤射事件をめぐり内部告発をしたことから、どの警察部署にも所属出来なくなっていた。そんなスティーブを警察幹部は警察内部の汚職や不正を監視し捜査する汚職特捜班「AC-12」に配属する。

汚職特捜班AC-12の警視テッド・ヘイスティング(エイドリアン・ダンバー)と巡査部長のスティーブ・アーノットと巡査のケイト・フレミング(ビッキー・マクルーア)は、トニー・ゲイツ警部(レニー・ジェイムス)の捜査に疑問を抱き捜査を開始する。

『ライン・オブ・デューティ』シーズン1 キャスト

何を隠そう私、メインキャストのスティーブ役マーティン・コムストンが好きなのですう。

背が若干低くてスコットランドのアクセントがきついのですが、あのベイビーフェイスが背広の3つぞろいとか着ている姿がたまりません。(^^;; 2016年に結婚しちゃったんですけどね・・・

と、話が脱線してしまいましたが、メインキャストを軽くご紹介します。

マーティン・コムストン(役名:スティーブ・アーノット)

役柄:巡査部長。同僚の誤射事件をめぐり内部告発した過去が。汚職特捜班AC-12のメンバー。


一度も演劇の経験がないフットボール選手だったマーティン・コムストンは、2002年に映画『SWEET SIXTEEN』のオーディションを受け見事主役のリアム役をゲット!

そこから毎年のように映画やテレビドラマに出演し、大人気テレビシリーズ「Monarch of the Glen」のイワン役、ドラマ「The Wee Man」の主役、そして近年では映画『ふたりの女王メアリーとエリザベス』ではボスウェル伯爵を好演しました。

しかし、やっぱりマーティンの代表作と言えばテレビドラマシリーズ『ライン・オブ・デューティ』のスティーブと殆どの人が言うほど、彼の役者人生を変えた役だと思います。

ビッキー・マクルーア(役名:ケイト・フレミング)

役柄:巡査。汚職特捜班AC-12のメンバー。


ビッキー・マクルーアのブレイクスルーは、2006年の放送されたイギリスのテレビ青春ドラマ「THIS IS ENGLAND」でしょう。このドラマは好評を得て9年間も続き、ビッキーはロレイン役で人気が出てイギリスアカデミーテレビジョン最優秀女優賞を受賞しました。

2008年には、歌手のマドンナが製作指揮を執ったコメディ映画『ワンダーラスト』(原題:Filth and Wisdom )のジュリエット役を熱演し映画はベルリン映画祭にも出展されました。

その後は、あのイギリスの長期連続ソープオペラドラマ「エマデイル」のオファーを受けるも辞退し、2012年に『ライン・オブ・デューティ』のケイト役をゲットしたというわけで、この役で世界的に名前が知られるようになりましたから、良い選択でしたね!

エイドリアン・ダンバー(役名:テッド・ヘイスティング)

役柄:汚職特捜班AC-12の警視。スティーブとケイトのボス。


アイルランド出身のエイドリアン・タンバーは、2021年現在62歳のベテラン俳優。

脚本・主演を自ら行ったコメディ映画『Hear My Song』ではBAFTA賞脚本賞にノミネートされました。若い頃はスッキリ塩顔のイケメンとして活躍しましたが、いい感じに歳を重ねてますね。

レニー・ジェームズ(役名:トニー・ゲイツ)

役柄:警察本部の重罪を主に捜査する特捜班TO-20(Tactical Operations Division)のトップで何度も過去に表彰された優秀な刑事。


レニー・ジェイムスの主な出演作品はクライムコメディ映画『スナッチ』のソル役、そしてシーズン4まで続いた人気テレビドラマ「ジェリコ 閉ざされた街」のロバート・ホーキン役でしょう。

最近では「ウォーキング・デッド」のモーガン・ジョーンズでレニーの名前を知ったという方も多いかもしれませんね。

『ライン・オブ・デューティ』シーズン1 感想

シーズン1の出だしこそゆっくり目の展開でしたが、1話2話と進むにつれお話に飲み込まれていきました。
今回の捜査対象は、レニー・ジェームズ演じるトニー・ゲイツ。

宣伝用ポスターではレニーが大きく写っているので、すっかりレニーが捜査する刑事かと思いきや、レニーが捜査される側です。

レニー演じるゲイツは、警察トップから何度も表彰されるくらい優秀な刑事で、マーティン演じる捜査する側汚職特捜班AC-12のスティーブ巡査部長も最初は「ほんとかいな?あのゲイツが?」と疑心暗鬼。

ゲイツは仕事では優秀な刑事で、奥さんも子供もいて家族を大事にする夫、という表面の顔をもっているのに対し、実は裏では、昔付き合っていた女性ジャッキーと愛人関係。

そして、どうやらジャッキーのひき逃げ事件を揉み消してしまうなど完璧クリーンではない様子だが、特捜班AC-12はもっと深い汚職を調査しているよう。

お話はたったの5話ですが、内容はとっても濃く終始緊迫感が漂います。

「ゲイツは一体何をしたのか?」に始まり、ビッキー演じるケイト・フレミング巡査がゲイツの部署に潜入捜査するのですが、ケイトが特捜班と外で電話している様子などは見ていて「おいおい、バレちゃうよ!」とハラハラさせてくれて最高です。

お話が進むにつれ、特捜班AC-12とゲイツと部下達の対立が激化してきますが、ゲイツの部下達がゲイツを全く疑うことなく100%信頼しているのが、あとあと何とも切ない気持ちにさせてくれるのです。

また、ゲイツの愛人ジャッキーがらみでお話は思いも寄らぬ方向に急展開。特捜班AC-12が優勢かと思いきや、ゲイツが逃げ切るかも??と最後までリラックスできません。

これ以上言うとネタバレになってしまうので、この『ライン・オブ・デューティ』はネタバレ読んだら面白さ半減だと思います!もちろん核心には触れませんが、お話がすごいスピードで展開していくので、しっかり付いて行って下さいね。

まとめ

シーズン1は、ゲイツの人間としてのもろさ、でも黒人がイギリスの警察組織の中で這い上がっていくことの大変さなど、リアリティ感に溢れて描かれています。

ある人は、イギリスの警察ってこんなに不正がひどいの?って思われるかもしれませんが、私は、現実に近いのでは・・・と思っています。

最後は、少々納得がいかない部分がありますが、あの緊迫感に中毒になりそうで、すぐシーズン2を観たくなってしまうの間違いなし!

ライン・オブ・デューティ 汚職特捜班』シリーズは、Netfilx、または、2020年11月現在シネフィルWOWOWで一挙配信中!