海外ドラマ「The Victim」上質な英国スリラー あらすじ、キャストの紹介、観た感想!これこそネタバレ厳禁! 

2021年3月18日

海外ドラマ「The Victim」

たった4話のミニシリーズでしたが、海外ドラマ「(原題)The Victim」は上質な英国スリラーで最高でした!ケリー・マクドナルド、ジョン・ハナというベテラン俳優の安定した演技にどっぷりとお話にのめり込むことができました。

まだ、日本未上陸(2020年11月現在)ですが、観終わって興奮冷めやらないときに感想を書いておきたいと思いました。

ここでは、海外ドラマ「(原題)The Victim」のあらすじ、キャストの紹介、ネタバレなしの感想をお届けします。

写真引用:BBC

海外ドラマ「(原題)The Victim」あらすじ

ハロウィンの夜。妻子がいるバス運転手のクレイグ・マイヤー(ジェームス・ハークネス)は、スコットランドの自宅で暴漢に襲われた。
事件の直前に何者かが、クレイグ・マイヤーこそが15年前に9歳のリアムを殺害したエディー・J・タナーだ、とし彼の住所をSNSを通じてネットにあげていたのだった。

事件を担当するグローバー警部補(ジョン・ハナー)は、リアムの母親アナ・ディーン(ケリー・マクドナルド)が何者かから情報を入手しSNSに上げたのではないかとの嫌疑をかけ、アナは起訴され裁判にかけられることに。

容疑は否認するものの自分の息子を殺したエディー・J・タナーへの憎しみをあらわにするアナ。
果たしてクレイグ・マイヤーを襲わせたのはアナなのか?
そして、クレイグはエディー・J・タナーなのか?

海外ドラマ「(原題)The Victim」キャスト

ケリー・マクドナルド(役名:アナ・ディーン)

 

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役柄:15年前に息子リアムを殺害される。看護師。現在は再婚し息子が1人、元の夫との間の娘が1人の四人暮らし。


スコットランド・グラスゴー出身のベテラン俳優。

デビューは、特に何の演技の訓練もなしにいきなり映画『トレインスポッティング』のオーディションを受け主役をゲットするという、彼女こそが天才女優と言っていいのではと思うほどの演技派です。

映画『The Girl in the Café』ではエミー賞助演女優賞を受賞。海外ドラマ「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」ではイーノック・ジョンソンの妻役がとても印象的でした。

ジョン・ハナー(役名:グローバー警部補)

役柄:自身も冤罪の被害者になった過去を持っている警部補。


ジョン・ハナーと言えば、映画に初出演した『フォー・ウェディング』を思い出しますね。この作品で一躍注目を浴びました。ヒュー・グラント主演の映画ですが、私はこの映画で英語の勉強をよくしていたのでジョン・ハナーのスコティッシュアクセントが聞き取れずに苦労したのを覚えています。

その後は、映画『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』、映画『スライディング・ドア』など数々のハリウッド映画に出演、またドラマの出演も多く、気づくと彼が出ているといった感じです。

最近では海外ドラマ「Transplant」、「Trust Me」などに出演してます。主役はもちろ脇役、悪役などもこなす多才な俳優さんです。

ジェームス・ハークネス(役名:クレイグ・マイヤー)

役柄:妻子がいるバスの運転手。


25歳の時に映画『疑惑のチャンピオン』でスクリーンデビュー。その後も毎年コンスタントにテレビ・映画に出演してます。

まだ30歳ですが、どこか物哀しげな印象を受けたのですが、それもそのはず。
貧しい家庭に育ち18歳の時に治安の悪いエリアで斧で襲われる!という経験をしています。その後はPTSDに苦しんだそうで、役者になったことで人生が軌道に乗った、と語っています。*1*2

下のツィッターはBAFTA賞を受賞した際のインタビューで、16歳の頃このビルの中でウエイターをしていたので、この同じビルの正面から入りレッドカーペットを歩けたのは夢のようだ、と語っています。

海外ドラマ「(原題)The Victim」感想

本作品は、最近観たスリラードラマの中では私のお気に入りベスト3に入るドラマでした。
海外ドラマ「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」を観て以来大ファンとなったスコットランドの女優ケリー・マクドナルドが出演というだけで、とくにあらすじも読まずに観始めたのですが、最終話は「驚愕」の一言でした。

なので、ぜひぜひネタバレなしで観て頂きたいので、ここではドラマの見所や感想をネタバレなしでご紹介します。

ドラマは、スコットランドが舞台となり、ケリー・マクドナルドに名前を連ねるのがスコットランドの名俳優のジョン・ハナー。そして、監督は海外ドラマ「キリング・イヴ/Killing Eve」などで知られるロブ・ウィリアムズ。

忘れ去られていたかと思われていた過去の殺人の拭いきれない哀しみが、思いがけない事件を引き起こす様子を描いています。

ハロウィンの夜

1話の出だしは、灰色の街エディンバラにある裁判所にアナ・ディーンが彼女の家族とともに向かっており、一方、クレイグ・マイヤーは裁判所のトイレで顔を洗っており不安でいっぱいな様子という場面から始まります。

この時点ではどちらが被告人なのか全く分かりませんが、クレイグ・マイナーの顔に大きな傷があることに気づきます。

そして、お話は6ヵ月前のハロウィンの夜に飛びます。
バスの運転手のクレイグは家族を大事にする夫であり父親でもあり、娘に付き合ってトリック・オア・トリートをしに街に繰り出します。

一方、アナは薬中毒の患者を上手く扱うベテラン看護師。2児の母親でもあり下の子がトリック・オア・トリートに行くのを絶対にダメだと拒みます。それもそのはず、アナは15年前に息子を殺害されているのですから過保護になるのは仕方がありません。

クレイグが家に戻り最後のトリック・オア・トリートのためにドアを開けると、いきなり暴漢にナイフで襲われます。

たった4話ですが半年もののシリーズを観たかのような気分になりました!とても深い内容で、緊迫感とスリルの中で視聴者を謎という名の海の中に巻き込みます。

“The Victim"(被害者)は誰?

題名は"The Victim"(被害者)ですが、あっ、クレイグが被害者ね、と思ったら、アナが被害者だ、と思ったり、ころころと視聴者の推測を変えさせるのは、監督の素晴らしい匠技。

彼らの夫、妻、友人、ボーイフレンド、同僚らがごくごく自然にクレイグとアナに関わっていくのですが、そのうちに、”友人、怪しい・・・”と思ったりし始めたりもします。

そして、最終的にはSNSも巻き込んで一体誰が、そして何が正しいのか観ている私達は本当に分からなくなるのですが、正直イライラすることはなかったです。というのも、だれが加害者だったとしても驚かない、説得力あるストーリーラインだったからです。

出だしの裁判所のシーンですが、実はアナが被告という立場。クレイグの個人情報をネットで暴露し結果、何者かを暴漢に走らせた、という罪。

アナは自分が不利な立場になったとしても決してクレイグが自分の息子を殺したエディー・J・タナーに違いない、となぜか確信しているよう。

そして、息子を殺した犯人が名前を変えて今ものうのうと生きていることを許せないでいるのです。

ここが、議論のポイントとなってきて、どちらが被害者なのかが分からなくなってきます。

もし、クレイグがエディー・J・タナーだったとしても、彼は刑期を終えており罰則は受けたのです。しかし、人を殺めた人間は普通の生活を送ることは許されないのでしょうか。

そして、もし彼がエディー・J・タナーではなかったら・・・暴漢に襲われたことで近所の人から彼はエディー・J・タナーとして扱われ、職場も追われ、妻子も彼の元を離れていきます。

アナがもし情報をリークしたならば、全くの無実の男性の一生をめちゃくちゃにしたことになるのです。

しかし、観ている私達は息子を亡くした母親アナの気持ちも十分に想像出来ます。彼女にしてみれば、哀しみが癒えることは決してないのですから。だが、私的制裁は許されるのか?

誰がクレイグを襲ったのか?
情報をリークしたのはアナなのか?
エディー・J・タナーは誰なのか?

海外ドラマ「(原題)The Victim」が日本に上陸したらすぐにこちらでご報告させて頂きます。
多くの人に観て頂きたい上質な英国スリラーです。

参考:

*1 https://www.bafta.org/supporting-talent/elevate/actors-2019#james-harkness
*2 https://www.thesun.co.uk/tvandshowbiz/8788078/james-harkness-actor-the-victim/#:~:text=James%20Harkness%20is%20an%20actor,from%20a%20brutal%20axe%20attack.