海外ドラマ「 フレイザー家の秘密 (The Undoing)」あらすじ、キャストの紹介、ネタバレ感想!ヒューとニコールが初共演! マチルダ・デ・アンジェリス初英語作品!

2021年9月1日

フレイザー家の秘密

海外ドラマ「 フレイザー家の秘密 (The Undoing)」の日本での配信がスターチャンネルにて2021年1月27日より始まる!ということで、一足お先に視聴しました!

全6話ですので、毎日1話ずつ観るつもりでしたが、ハマリました~!2話ずつ3日で観終わったのですが、興奮冷めやらず。

タイトなスクリプトに素晴らしいキャスティングと見事な演技と、全てが揃った秀逸のサスペンスです!そして、テーマソングはニコール・キッドマンが歌っているのにも注目です!

ここでは、海外ドラマ「 フレイザー家の秘密 (The Undoing)」のあらすじ、キャストの紹介、ネタバレ感想をお届けします!

写真引用:スターチャンネル

「 フレイザー家の秘密 (The Undoing)」のあらすじ

グレイス・フレイザー(ニコール・キッドマン)は、マンハッタンで開業している結婚問題を専門とする心理学者。夫ジョナサン(ヒュー・グラント)は小児腫瘍科専門医、そして1人息子のヘンリー(ノア・ジュープ)はグレイスの父(ドナルド・サザーランド)が多額な寄付をしている名門私立校に通っている。

絵に描いたようなセレブ生活を送るフレイザー家。

ある日、ヘンリーの学校に通う生徒の母親が殺害され、それと同時にジョナサンが姿をくらます。
夫の消息をたずね歩くうちに、グレイスが知らなかった夫ジョナサンの事実が次々と分かり、警察はジョナサンを容疑者として起訴。

ジョナサンは姿を現し即逮捕されるが容疑を完全否認。アメリカ中が大きな関心を寄せる事件へと発展。
グレイスの今までの幸せな人生は虚構のものだったのか・・・

「 フレイザー家の秘密 (The Undoing)」キャスト

ニコール・キッドマン(役名:グレイス・フレイザー)

役柄:マンハッタンで開業している心理学者。ジョナサンの妻、ヘンリーの母。


ニコール・キッドマンは本作品の脚本を手がけるデヴィッド・E・ケリーと「ビッグ・リトル・ライズ」以来の再タッグ。

そして、相手役のヒュー・グラントとは初共演というから見ものです!

ヒュー・グラント(ジョナサン・フレイザー)

役柄:小児腫瘍科医。グレースの夫、ヘンリーの父。


映画『フォー・ウエディング』、『ラブ・アクチュアリー』、『ノッティングヒルの恋人』、『ブリジット・ジョーンズの日記』、『ラブソングができるまで』など数多くのロマンティックコメディ映画に出演。

お騒がせ人間で、1995年、公衆便所で娼婦と行為をしているところを捕まり、警察からマグショットの写真が流出したりして当時はメディアが沸きましたが、ヒューの良いところは、隠れたりせず堂々と「ただ、悪いことをしてしまった」と罪を認めてる点かなぁと思います。

とにかく”わが道を行く”というタイプなので多くの女性共演者と険悪な仲になったりと、話題が尽きることがないですが、彼のそういう飄々としたところが私は好きですね~。

現在60歳の彼ですが、顔の皺も隠さずいい感じで歳を重ねていてとっても好感が持てます。

ノア・ジュープ(役名:ヘンリー・フレイザー)

役柄:ジョナサンとグレイスの1人息子。グレイスの父が高額寄付をしている名門私立校に通う。


父親は脚本家、母親はイギリスで活躍する女優という芸能家庭に生まれました。

映画『ワンダー 君は太陽』で主役の親友役として登場。その後は本作品の監督スサンネ・ビアが手がけたドラマ「ナイト・マネージャー」で悪人ボスの息子という重要な役どころを演じ、2019年にはシャイア・ラブーフの自伝映画『ハニー・ボーイ』で主役を務めました。

本作品ではニコール、ヒューに続いて出ずっぱりの主役級の役どころです。

ドナルド・サザーランド(役名:フランクリン・ラインハート)

役柄:グレイスの父親。娘と孫を愛する富豪。


誰もが知る大ベテラン役者、御歳85歳。未だに現役だなんて凄いですよね~!

マティルダ・デ・アンジェリス(役名:エレナ・アルヴェス)

役柄:夫と息子、乳幼児の娘と暮らしているアーティスト。息子を奨学金でヘンリー・フレイザーと同じ学校に通わせている。豊満なボディと妖艶な雰囲気で名門校の父母の中では浮いている。


イタリアでは有名な女優さんですが、英語の作品は本作品が初めて。
普段からヌードについては「感情を表現するツールのひとつ」*1とコメントしてたように本作品でもヌードを惜しみなく披露しています。

「 フレイザー家の秘密 (The Undoing)」ネタバレ感想

*途中からネタバレ感想です。警告入れます。

1話を観始めて主題歌を聞いていたら、う~ん、「ビッグ・リトル・ライズ」に似ている~、と思ったら、それもそのはずで本作品の脚本を手がけるのは、デヴィッド・E・ケリー。「ビッグ・リトル・ライズ」の脚本家でもあり、ニコール・キッドマンとは再タッグとなります。

そして、本作品は、「ビッグ・リトル・ライズ」と同じで、英語でよく言うwhodunit(誰がやった?)というコンセプトの心理スリラーです。

お話は、マンハッタンの富裕層家族フレイザー家の妻でマリッジカウンセラーのグレイス、夫で小児腫瘍科医のジョナサンさん、1人息子で名門私立校に通うヘンリーの幸せな朝の日常風景から始まります。

カウンセラーのグレイスは、有名クライアントらには歯に衣着せぬアドバイスで彼らの恋愛・結婚問題をシビアに分析し、優秀な心理学者であるのは間違いなし。

そして、夫はガン科医、それも小児科のお医者さんということで、慈悲に溢れたスーパーヒーローであるのも間違いなし。

息子のヘンリーと父親ジョナサンは、なんでも話せる良好な親子関係で、ヘンリーは父親を崇めているのも間違いなし。

そんな幸せを絵に描いたような家族に、ヘンリーが通う学校の生徒の母親マチルダの登場により、なんとも不気味な雰囲気がたちこめます。

妖艶なマチルダ

このマチルダは、息子が優秀だったのでしょう。奨学金で名門校に息子を通わせており、金に物を言わせて子供達を入学させたママたちの中では浮きまくっている存在。

ある日、グレイスらが委員のチャリティーイベントの手伝いをしたいとマチルダが乳幼児を抱えて会合に参加。
この時、皆がいる前で赤ちゃんに授乳を始めるのですが、その姿がグレイスの親友シルビアが言うように「静かに威嚇している」雰囲気がだたもれ。

なぜ、なのか?

そして、チャリティーオークションの場でグレイスとエレベーターの中で二人っきりになった途端にグレイスにキスをするマチルダ。

えっ?結婚して子供居るけど、マチルダってレズビアン?そうなの?

と、ここら辺からぐんぐん??が増えていき、お話に引き込まれ、マチルダが何者かによって殺害されたところで、断然と面白くなってきます。

夫ジョナサンが失踪

マチルダが殺害されたと同時にジョナサンと急に連絡がとれなくなります。何度も電話しても連絡が取れない。

スマホがない時代は待ち合わせ場所に彼が来なくて不安になる、といった心理描写が可能でしたが今はそういうスクリプトはかけません。しかし、反対にスマホがあり誰とでもどこででも殆どいつでも連絡が取れる時代はかえって連絡が数時間取れないだけでもめちゃくちゃ不安になります。上手い描写だな~と思いましたね。

ジョナサンがスマホを家に置き忘れて出かけたのが分かり、宿泊しているだろうホテルにグレイスは電話をかけまくります。

かけてもかけてもジョナサンの居場所が分からずグレイスやヘンリーの不安が募ります。更に同姓同名の男性が電話に出た時はホッとすると同時に「あれ、声が違う」とすぐ気づき落胆し、それがまた余計に不安を煽っています。

ここでグレイスの顔とマチルダ殺害事件の現場のシーンが交互に写され、観ている私達は「ひょっとしたら・・・」という想いがよぎり緊迫感がマックスに!

誰がマチルダを殺した?

全6話ですが、最終話の最後の20分くらいまで私はいったい誰が犯人なのか正直まったく分からなかったです。

もちろんDNA証拠や状況からするにジョナサンが犯人である可能性が高くなり警察が逮捕しますが、ジョナサンは完全否定。そして、グレイスがマチルダが殺害されたアートスタジオの前を事件直前に歩いていたのが防犯カメラから判明。

しかし、グレイスはスタジオ前を通り過ぎずっと先まで歩いていたことが分かり、とりあえず疑惑が晴れます。

そして、次に息子のヘンリーが、父親ジョナサンとマチルダが一緒にいるところを目撃し、二人の関係を知っていた、という事が判明。

そして偶然グレイスが、ヘンリーが寝ているそばで片づけをしている時にバイオリンケースの中からマチルダ殺害の凶器を見つけます。

この時、寝ていたヘンリーがパッと目を覚ますのですが、その時の彼の表情が罪悪感に満ちていて、えーー!ヘンリーがやったの??というびっくり展開。

ヘンリーは、凶器を別荘で見つけ父親をかばうために隠していた、と言いますが・・・

そして、グレイスの父親フランクリンにも動機が。

彼はジョナサンを毛嫌いしており、娘にとって良くない人物だ、と思っている様子。彼くらいの富豪であれば、マチルダを殺害を依頼してジョナサンに罪を被せて永遠に塀の中に入れてグレイスの前からジョナサンを消すなんて簡単そう。

何か悪いこと、または冷酷でないとこんだけの富を築けないはず・・・と勝手に想像する私。

と、言った具合に、ジョナサン、ヘンリー、フランクリン、そしてマチルダの不貞を知っていた夫、と誰が犯人でもおかしくない状況が最終話まで続きます。

注:ここからネタバレです。

 

 

 

サイコパス

犯人の設定が上手かったですね。
何人もの子供の命を救った医者が殺人などを犯せるだろうか、という視聴者の想い。

しかし、ある程度心理学を知っている人だったら、すぐに

 

 

ジョナサンだ!

 

 

って途中から分かったかも知れませんね。

 

これは偏見かもしれませんが、ある程度の冷酷さやカリスマ性を持ち合わせ、そして自尊心の塊といういわゆるサイコパスの職業で多いのが医者や弁護士、CEOなどだそうです。

まさにジョナサン。

でも、ビジネスで大成功をおさめているグレイスの父親フランクリンも怪しいなぁ、と視聴者に思わせたり、とプロットが良かったですね。

いや~、もしジョナサンが父親だったら、夫だったら、と思うと恐怖心が倍増しましたね。

そこでふと、なぜ優秀な心理学者のグレイスはジョナサンのサイコパス性を見抜けなかったのか、と思うかもしれませんが、それはやはりそこに「恋愛」という要素が加わっていたからでしょう。

1話の冒頭のグレイスのジョナサンを見つめる表情は、尊敬と愛情に満ちています。

そして、もう1つのポイントは、グレイスと父親フランクリンの関係。グレイスは父親を尊敬し愛しています。

何度も言いますが、大きなビジネスを成功させるにはある程度の冷酷さと共感心の欠如がないと達成できないと思います。

フランクリンも自分の妻を苦しめ決して幸せな結婚生活ではなかったという台詞があるように、殺人を犯すまでいかなくても、ある程度冷酷な人物だったのは容易に想像出来ます。

つまり、結局のところ父親に似た人を選んだのです。

ニコール・キッドマンが主題歌を歌う!

最後に、ニコールが歌っている主題歌の動画をのせますね。透き通った美声!こんなに歌が上手いとは!

まとめ

レビューサイトを見ると最後の終わり方に賛否両論が巻き起こっていますが、私はあれで良かったと思います。

ジョナサンが、息子のヘンリーに「殺人を犯したのは別の自分だ」と言ったときのサイコパス的なヒューの抑えた演技が抜群に良かったです!

仕事嫌いで有名なヒュー・グラントですが、こういうスリラー・ミステリー系で彼をまた観てみたいので、まだまだ魅力たっぷりな彼にもっと活躍して欲しいですね。

海外ドラマ「 フレイザー家の秘密 (The Undoing)」スターチャンネルにて2021年1月27日より配信開始!

 

参考:

*1 https://www.cinemablend.com/television/2560248/how-hbos-the-undoing-star-matilda-de-angelis-felt-about-all-her-nude-scenes-as-elena