海外ドラマ「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」シーズン1 あらすじ、キャストの紹介、感想!実話に基づいたお話で共感でき大人気!

2022年7月21日

「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」

海外ドラマ「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」は実話に基づいたお話で海外では人気急上昇中!
次の「ER」との呼び声高く、アメリカのNBCはなんと!さらに3シーズン製作することを決定しシーズン5まで継続される予定となりました!

ここでは、海外ドラマ「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」シーズン1のあらすじ、キャストの紹介、全22話観た感想、そして、どの部分が実話なのか?などの情報もお届けします。

海外ドラマ「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」シーズン1あらすじ

ニューヨークに位置するアメリカ最古の公立病院、ニュー・アムステルダム病院の医療ディレクターに抜擢された医師、マックス・グッドウィン。

違法移民やホームレス、医療保険の有無に関わらずに診察する”患者のための病院”をモットーに、マックスは常識をくつがえし病院の大改革を開始する。

海外ドラマ「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」シーズン1 キャスト

ここではメインキャストをご紹介します。

ライアン・エッゴールド(役名:マックス・グッドウィン)

役柄:ニュー・アムステルダム病院の新しい医療ディレクター。別居中の妻は第一子を妊娠中。


ライアンといえば、昔私がよく観ていたアメリカの昼ドラ「ザ・ヤング・アンド・ザ・レストレス」にチョイ役で出ていましたね~。懐かしい! その後はティーンドラマに出演したりして着実に徐々に大きな役どころを演じるようになっていった感じがします。

最近では映画『ブラック・クランズマン』でジョン・デヴィッド・ワシントン(デンゼル・ワシントンの息子)演じるロン・スチュワート刑事が白人のフリをしてKKKに電話した相手ウォルターを演じています。短髪で70年代独特の大きな四角いメガネをかけた姿にライアンだとは気づかなかった人は多いのではないでしょうか。

本作品がライアンにとってブレイクスルーになること間違いなしですね♪

ジャネット・モンゴメリー(役名:ローレン・ブルーム)

役柄:救急科長。心臓外科長のフロイドと交際していたが白人であることを理由に別れを告げられる。


ジャネットはもともとダンサー出身でナタリー・ポートマン主演の映画『ブラック・スワン』ではマデレン役で綺麗なスピンを披露していました。

海外ドラマ「This is US」ではケヴィンがニューヨークに移って初めて舞台に挑戦した際の相手役オリヴィア・メイン役、そして、ドラマ「ダウントン・アビー」のクリスマススペシャルシーズン4では、後のエドワード8世の愛人役として出演など人気ドラマへの出演が続いてます。

フリーマ・アジェマン(役名:ヘレン・シャープ)

役柄:腫瘍科長。病院のスポークスマン的な活動をしていたが、マックスの指示で患者と向き合う現場に戻る。


主にテレビやナレーションで活躍しているイギリスの女優さんです。

彼女の名前を知るようになったのはやはりイギリスの長寿番組「ドクター・フー」のアデロア役ですね。

ジョッコ・シムズ(役名:フロイド・レイノルズ)

役柄:マックス就任直後に新しい心臓外科長として任命される。


5シーズン続いたテレビドラマ「ザ・ラストシップ」のカールトン・バーク大尉役で名前が知られるようになりましたね。

現在、同じ医療ドラマ「レジデント 型破りな天才研修医」にも出演中です。

タイラー・ラビーン(役名:イギー・フロム)

役柄:精神科長。同性婚した夫マーティンとの間に女の子の養子を迎え育てている。


多くの人気テレビドラマや映画に出演している中堅どころの俳優さんです。
ゲスト出演などが多く、映画『Deadbeat』では主演でしたが興行的にはイマイチだったので、本作品のイギー役で多くの人に知られることになりますね!

アヌパム・カー(役名:ヴィジェイ・カプール)

役柄:神経科長。インド系。妻を亡くしており、息子ロハンとは疎遠になっている。


インド出身のベテラン俳優。主にボリウッドで活躍していますが、ハリウッドのインド系の配役に名前を連ねることが多いですね。

有名なところでは映画『ベッカムに恋して』の主役ジェスの父親役など。

海外ドラマ「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」シーズン1 感想

ネタバレはしてません。


正直なところ「ER」や「グレイズ・アナトミー」を見尽くした感があったので、この新しい医療ドラマに全くと言っていいほど期待してませんでした。

しかし、私「実話に基づく」に弱いんですよね~。めちゃくちゃハマッてしまいました!

で、一体どこからどこまでが実話なのか?をリサーチしてみました。

「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」は実話に基づく

本作品は、ワシントンにあるベルビュー病院のメディカルディレクター、エリック・マンハイマー医師が書いた本Twelve Patients: Life and Death at Bellevue Hospital”にインスパイヤーされて製作されている、とのことです。

残念ながら本はまだ英語のみで日本語には翻訳されていません。

ドラマの中のマックス・グッドウィンは、このマンハイマー医師をモデルにしており、彼がプロデューサー兼ライターとしても関わっています。

↓この方がマンハイマー医師です。

「最初のシーンが備品室でのセックスで始まって、最後のシーンでドラッグをやっている、というような物語は作りたくなかった。」*1と語っているように、ただの俗的なドラマにはしたくなかったのでしょうね。

そして、マックスが第1話で病気であることが分かりますが、実際にマンハイマー医師も病院で働き始めてから11年目に皮膚癌のひとつ有棘細胞癌と診断されます。

作品の中では主役のマックスが病院にいないとお話になりませんので、仕事を続けながら治療を続けている様子が描かれますが、実際のところマンハイマー医師は6ヶ月~8ヶ月休職されたそうです。*1

アメリカ医療システム問題をあぶりだす

本作品、シーズン1は全部でなんと!22話もあるのです!お得ですよね!

正直途中でダレるのでは・・・と危惧していたのですが、もう途中からはエンジンがかかったかのように一気に観てしまいました。

お話は、ニュー・アムステルダム病院の医療ディレクターに新しく就任したマックス・ゴールドウィンが古い体質を一掃し大改革を始めるところから始まります。

アメリカの現在の医療システムといえば、福利厚生が破綻しておりバカ高い医療費ということで有名です。
なので、多くの中流から上流階級の国民は自分で民間の医療保険に加入していないと、医療費が払えない、という事態に陥ります。

職を失った人やホームレスな人、違法移民らなどは医療保険に加入するお金がなく無保険。その為に具合が悪くても治療が受けられず、また多くの病院も保険に加入していない患者を受けれません。

しかし、このニュー・アムステルダム病院のモデルとなったベルビュー病院では保険の有無に関わらず患者を受け入れます。

さて、では一体どうしてそれが可能なのか?

”How can I help?”から全てが

それは多くの寄付金によるものでもありますが、マンハイマー医師の思い切った改革がこの病院を黒字転換させたといわれています。

例えば、11話では、病気でもないのに病院に来るホームレスにアパートの一室を無償で与え、そうすることで彼にかける医療行為を減らし節約しようというものでした。

結果、アパートを与えられても病院が好きなホームレスは結局病院に舞い戻ってきてしまったのですが、病院内を熟知している彼をかって病院の用務員として彼を雇うことにします。

結局のところ、患者にとって何が一番大事なのか?にフォーカスしたことで黒字転換したのですから、すごいですよね!

マックスが1話でよく放った言葉”How can I help?”から全てが始まっているのです。

著者のエリック・マンハイマー医師が監修

「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」では、「ER」のお話のように特に過剰に演出された悲劇的なことは起こりません。

さすが、著者のエリック・マンハイマー医師が監修していることもあり、実際に病院内で毎日起こっているだろうことを脚色している感じが丁度よくて、白けずに観る事ができます。

1話で、余命が短いと診断された違法移民の女性が死ぬ前に娘達に会いたい、と言い、マックスがメキシコ領事館と掛け合い無事母国に帰国できた、というシーンがありますが、ここの話の部分だけは「そんな簡単にいくかな~」って、正直少し白けて観ていたんですよ。

しかし、これって実際にマンハイマー医師がしたことなんです!

メキシコ領事館と掛け合い、逮捕されることなく無事に国境を渡りメキシコの病院で家族に見守られながら亡くなったそうです。*1

あまりにも信じられない内容だったので「これって脚色でしょ」と思ったのですが、マンハイマー医師が決してムリだと思わずに”患者第一”で考えて行動したことで実現したことだったのです。

共感できる

本作品、イチ話ごとにアメリカの医療現場が抱える問題にフォーカスしています。

薬物依存、ホームレス、警察官による黒人射殺問題、先に述べた医療費問題、最新医療ドミノ生体肝移植、ジェンダー問題、そしてアメリカならではのアジア系移民が抱える問題など物語はリアリティに溢れています。

また、患者だけでなく医師たちもそれぞれ1人の人間として、夫婦間の問題、親子間の問題、病気、不妊など等悩みがさまざまでついつい自分に照らし合わせてみたりして共感できます。

まとめ

「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」に出てくるような患者に寄り添う医師たちは私の身近にはいないけど、それでもこういう医師に憧れるし登場人物がみな良い人なので観ていて本当に気持ちがいいです。

参考:
*1 https://nypost.com/2018/10/08/meet-the-real-life-doctor-who-inspired-new-amsterdam/