海外ドラマ『ダウントン・アビー』シーズン6 ファイナルシーズン!あらすじ、登場人物の紹介、ネタバレ感想!
世界中で大人気の連続ドラマシリーズ『ダウントン・アビー』は、お城”ダウントン・アビー”に住むクローリー伯爵家の人々と彼らに仕える使用人たちの人生を描いたお話です。
シーズン6は、1925年前半~1926年1月までのお話で、上の階に住むクローリー家の娘たちメアリーとイーディスの恋愛模様、そして下の階のトムの進退、モルズリーの新しいキャリア、カーソンとミセス・ヒューの結婚生活、アンドリューのデイジーへの想いなどが描かれます。
シーズン6の最終話はニューイヤーズイヴスペシャルとなって約40分拡大バージョンとなってます。
ここでは、今までのお話を振り返りながらシーズン6のあらすじ、登場人物の紹介、ネタバレ感想などをお届けします!
写真引用:Amazonプライム
海外ドラマ『ダウントン・アビー』シーズン6 あらすじ
シーズン6は、1925年前半~1926年1月までが描かれており、お話はファイナルシーズンだけあって、多岐に及んでいます。
まず、上の階の長女メアリーはヘンリー・タブロットと社交的な付き合いをするようになっていきますが、それが恋なのかはまだ確信できずにいます。
メアリーの妹のイーディスは、故マイケル・グレッグソンが彼女に残した女性マガジン社の経営のためロンドンで過ごすことが多くなり、ブランカスター城の不動産を管理するバーティ・ぺラムと恋愛関係になります。
しかし、グレッグソンとの間に出来た娘マリーゴールドのことは言えずにいます。
ロバートの母バイオレットとロバートの妻コーラそして、故マシューの母イザベル・クローリーは地域の病院がヨークシャの病院に合併される案で対立しており、そのストレスからかロバートは、持病の胃潰瘍が悪化してきている模様。
また、イザベルは、以前マートン卿との付き合いを「金目当てだ」としイザベルを侮辱をした長男ラリーの結婚式への招待状を受け取り困惑します。
一方、下階の執事カーソンと家政婦長のミセス・ヒューズの結婚式が迫ってくるにつれ、ミセス・ヒューズはある事がとても気になり始めます。
アメリカで暮らしていたトム・ブランソンが娘と共にダウントン・アビーに戻ってきます。
メイド長のアナと伯爵付従事者ベイツ夫妻は、グリーン殺害容疑が晴れたものの、アナは2度の流産を経験していました。
グランサム伯爵家のリストラ計画の被害を被った副執事のトーマス・バローは仕方なく新しい職場を探す毎日。そして、可愛がっていた後輩アンドリューからも避けられはじめ、次第に欝っぽくなっていきます。
料理長のミセス・パットモアーは、購入したコテッジでベッド&ブレックファストを始めますが、初っ端からトラブルが。
料理長助手のデイジーは学校卒業同等の資格が与えられる試験を受け、下僕のモールズリーは校長の誘いで教職の試験を受けることになります。
海外ドラマ『ダウントン・アビー』シーズン6 登場人物
メインキャスト、クローリー家のメンバーについては、『ダウントン・アビー』シーズン1 あらすじと感想 みどころをご紹介!をご参照ください。
マシュー・グッド(役名:ヘンリー・タブロット)
役柄:バイオレットの友人シャクルトン夫人の甥っ子にあたる。良家の出身だが相続するチャンスは薄く財政力は強くない。ヘンリーの父親は政治家。
マシュー・グッドと言ったらあのアメリカの人気テレビシリーズの「グッド・ワイフ」のフィン役!イケメンで背が高くて、気品ある声でうっとりです。
ハリー・ハッデン-ペイトン(役名:バーティ・ぺラム)
役柄:侯爵家の出身。侯爵が所有する土地管理をする不動産管理人。
イートン校出身なので、良家ですね~。
主に舞台で活躍しており『マイ・フェア・レディ』ではトニー賞にノミネートされました。
本作品でお茶の間の顔となりました。
Harry Hadden-Paton and Matthew Goode share a laugh behind the scenes of #Downton Abbey. pic.twitter.com/S0sxmJJiXw
— Downton Abbey (@DowntonAbbey) January 19, 2018
海外ドラマ『ダウントン・アビー』シーズン6 ネタバレ感想&解説!
*シーズン1からシーズン5までのネタバレも含みます。
海外ドラマ『ダウントン・アビー』シーズン6は、中級階級の台頭に伴い税金制度の改正などの影響を受けて多くの貴族が土地や建物を手放し始めた1925年の初めという設定で始まります。
グランサム伯爵家もご多分にもれず、スタッフのリストラを迫られ下僕のトーマス・バローは新しい職場を探さなくてはいけなくなります。
下僕トーマス・バローの進退
I can’t take it anymore. The shit hospital 'storyline’ just won’t die! #DowntonAbbey pic.twitter.com/QCtsU7hWVt
— Thomas Barrow (@DowntonThomas) October 11, 2015
シーズン6はトーマスに関わるお話がメインストーリーの1つと言ってもいいでしょう。
トーマスはリストラの被害を被り新しい職場を探さなくてはいけなくなるのですが、普段から憎まれ口や意地悪をしてきたトーマス。
同僚達はトーマスのソフトな面に気づき始めていましたが、ボスのカーソンは、トーマスが非情な人間だと思っているので「まだ新しい職場が見つからないのか?」的な発言をバンバン繰り返します。
「ちょっと~、カーソン、モラハラですよ!」って言いたくなってしまうほどでしたが、過去のトーマスの行いを振り返ると確かに結構酷いことしてましたね・・・(ベイツの杖を蹴ったり)
しかし、最近では周りの人たちの優しさに触れ、新人のアンドリューの世話をしたりして変わりつつあったトーマスだったのです。
そして、皆さんご存知の通りトーマスはゲイ。アンドリューはその事実を知ると、トーマスに変な期待を与えてはいけない、とトーマスに冷たい態度を取り始めます。
この時のトーマスはだいぶ可哀想…
ある日、アンドリューが文字が読めないと分かったトーマスは、文字の読み方を教えてあげたりします。しかし、学校の教師が途中から教えることとなりお役御免。せっかく自分の存在の意義を見出し始めたときだっただけに、トーマスにとっては残念なことでした。
そして、ある日トーマスは自殺を図ります。
結構ショッキングな内容でした。
メアリーとヘンリー・タブロット
18 days until Christmas.
Are your stockings filled and turkeys ordered? pic.twitter.com/S6DWRLnY0O— Downton Abbey (@DowntonAbbey) December 6, 2018
伯爵家長女のメアリーとヘンリーは、お互い惹かれ合っているのですが、なかなか先に進めずにいたところトム・ブランソンのプッシュを得て付き合うような感じになります。
しかし、忘れてはいけないのが、ヘンリーはカーレーサー、ということ。そうなんです、メアリーの亡き夫マシューは車の事故で亡くなっているのです。それが、彼女が踏み切れない大きな理由。
結局、祖母バイオレットの助言を得て、ヘンリーの胸に飛び込むメアリーですが、きっとシーズン1で中流階級のヘンリーと出会っていたらメアリーはきっと見向きもしなかったでしょう。
二人の間にラブケミストリーがあったのは確かですが、ヘンリーら中級階級が力をつけ始めたというご時勢の影響は大だと思います。
イーディスとバーティ
次女イーディスは穴馬でしたね~。
なっなんとバーティったらただの不動産管理人ではなかった!そりゃ、候爵家の出身ということはイーディスも知っていたのですが、家系の後継者(従兄弟)がバーティと近い歳であった為、バーティが財産を相続する可能性はかなり低かったのです。
しかし、従兄弟が急死したためにバーティーは侯爵位を継ぐことに!つまり、イーディスは侯爵夫人!(侯爵は伯爵より身分が上になります。)
これに焼きもちを妬いたメアリーはイーディスがバーティに言う前にマリーゴールド(故マイケル・グレッグソンとの子供)のことをバーティに言ってしまうのです。
メアリー、最悪・・・You’re bitch!とイーディスが言ってましたが、まさにその通り!
自分が幸せじゃないからって。(この時点ではメアリーはヘンリーと一時別れた時だった)
結局、メアリーは罪悪感からバーティとイーディスが再び会う機会をセッティングし、バーティはマリーゴールドを受け入れることにします。
バーティのお城
バーティの母親に会いにクローリー伯爵夫妻は侯爵家を訪ねるのですが、その外壁の長さ!
ちなみにランクは侯爵の方が伯爵より上になります。どうりでロバートが喜んでるはず!
このバーティのお城が撮影された場所は、ノーサンバーランド州アニックのアニック城というお城で現在も侯爵一家が居住しており、春夏は一般にも公開されてます。
ここでは、イーディスが正直にバーティの母親にマリーゴールドのことを打ち明け、母親は一度は「イーディスはキズモノ」と言いましたが、最後はバーティの選択を尊重し受け入れます。
病院買収を巡ってのバイオレットVSイザベル&コーラ
ヨークシャー市が運営する大病院が地元の病院を買収することで、病院の委員であるバイオレット、イザベル、そしてコーラは意見が分かれ対立します。
買収に反対しているのはバイオレット。賛成は、イザベルとコーラ。
買収される利点は、住民達が最新の医療を受けられ、地元民に馴染みがあるクラークソン医師も継続して勤務する、というはっきり言って利点ばかりなのですが、変化を嫌うバイオレット。
旧知の仲の保健大臣のネヴィル・チェンバレンをディナーに招き、彼を味方に付けようと企んでいるバイオレット。
ちなみにこのネヴィル・チャンバレンは実在した政治家でちょうど1925年のこの時に保健大臣でした。(後にイギリス首相となる人物)
そして、このディナーの場でロバートは具合が悪くなり、持病の胃の潰瘍が破れ、なっなんと真っ白なテーブルクロスの上に血を嘔吐!!!この嘔吐の仕方が凄かった~!ホラー映画も真っ青という血の海・・・
結局、あれだけの血を嘔吐したわりには症状は酷くなく、手術を受け一安心。
カーソンとミセス・ヒューズの新婚生活
この二人のストーリーラインはなかなか面白かったです。
まず、ヒューズがカーソンとの夫婦生活を心配し、カーソンに直接聞けないからってパットモアに聞いてもらおうとするヒューズ。いい歳した中年女性が”女子にあるある”状態(笑)
そして、妻の料理にケチをつける夫カーソン。
これも”昔の男あるある”かもしれませんね~。ミセス・ヒューズはずーっとダウントンに住み込みで働いてパットモアの料理を食べてきたので料理をするチャンスがなかったんですね。
でも、カーソン、腹立つわ~。
口を開けば、パットモアのような料理、パットモアのようなケーキ、とかミセス・ヒューズが意地悪したくなったのも納得です。
イザベルとマートン卿と長男ラリーとその嫁
シーズン5でマートン卿との婚約を破棄したイザベル。その最大の理由は長男ラリーの無礼さでした。イザベルが中級階級出身だからと言って決して父親との結婚を認めませんでした。
ところが、ある日長男ラリーの結婚式の招待状が届きます。主犯はラリーの嫁。
バイオレットが思った通り、嫁はイザベルと義理の父のマートン卿をくっ付けて面倒、つまり介護をさせようという魂胆。
しかし、マートン卿が悪性の貧血病と診断され死が近いと知ると、遺産相続分が減ってはいけないと、今度はイザベルをマートン卿から遠ざけようとする嫁と長男ラリー。
うわ~!こわっ!
でも、イザベルも負けてはいない。
マートン卿が病気と知ると看病をしたいと自分の家に引き取り、結婚することを承諾します。
結局ですが、マートン卿の診断は誤診で悪性ではなかったので、イザベルよくやった!でかした!という感じですね。イザベルの反骨精神とマートン卿への愛と優しさから幸せを自ら掴んだのです。
ハッピーエンディング
カーソンの手が震え始め支給が思う様に出来なくなり、はじめてロバートとメアリーに自分が遺伝的なパーキンソン病だと打ち明けます。(ちなみに1800年代にジェームス・パーキンソンが初めて患者を報告しており、病気は当時の1925年には認知されていました)
もう既に他の職場で働いていたトーマスでしたが、ロバートの提案を受け、ダウントン・アビーに執事として戻ってくることとなります。
このシーンはなんとも言えないトーマスの喜びとカーソンの哀しみがミックスされた場面でした。
ロバートはカーソンにずっとダウントン・アビーに居て大きいイベント時などに働いてくれるように、とオファーし、そのロバートの優しさが良かったですね。
アナもベイツとの子供をなんと!メアリーの寝室で出産し、それを一切気にしないメアリー。(バイオレットが知ったら卒倒するだろうな、というロバートのコメントに思わず苦笑い)
メアリーやクローリー家がベイツたちの幸せを自分達のことのように喜んでいる姿に、観ているこちらまで何とも言えない幸せな気分になりました。
まとめ
シーズン6は、本当に全ての登場人物のストーリーが掘り下げて描かれており、モールズリーが教師として一歩を踏み出す様子、そして過去を捨てモールズリーのそばで前向きに生きようとするバクスター。
パットモア、デイジー、アンドリューの人生などもユーモアたっぷりに描かれていてとても楽しめました。
このドラマの素敵なところは主従関係にあれども、お互いがお互いを尊重し合っている点。
そして、上の階には貴族なりの悩みや問題があり、下の階ではスタッフたちの人生があるのだ、ということが上手に描かれていたからこそ、大きな共感を呼び世界的に人気があるドラマとなったのでしょう。
シーズン6がファイナルシーズンとなってしまいましたが、最後はハッピーエンドで寂しいけど幸せな気分で観終わることが出来ました。
海外ドラマ『ダウントン・アビー』は、HuluまたはAmazonプライムでご覧になれます。(2020年11月現在)
視聴者からのアンコールが止まず、製作者はすぐ映画製作を発表。
2020年1月10日に映画『ダウントン・アビー』が公開されました!時代設定は1927年。ジョージ5世がダウントン・アビーに訪れる!というお話です♪
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