海外ドラマ『ダウントン・アビー』シーズン5 あらすじ、登場人物の紹介、ネタバレ感想!マリーゴールドの運命。

2021年1月12日

『ダウントン・アビー』シーズン5

海外ドラマ『ダウントン・アビー』は、イギリスで大人気の連続ドラマシリーズで、1912年~1926年頃までの激変する歴史の中を生き抜く”ダウントン・アビー”という名前のお城に住む貴族・クローリー伯爵家の人々と彼らに仕える使用人たちの試練と困難、愛や憎しみなどを描いたドラマです。

シーズン5は、1924年2月~12月までのお話で、イーディスの娘マリーゴールドの運命、そしてローズの結婚、そしてベイツとアンナに暗雲が立ち込める様子が描かれています。

恒例のシーズンの最終話はクリスマススペシャルとなって約40分拡大バージョンとなってます。

ここでは、今までのお話を振り返りながらシーズン5のあらすじ、登場人物の紹介、ネタバレ感想などをお届けします!

写真引用:Amazonプライム

海外ドラマ『ダウントン・アビー』シーズン5 あらすじ

シーズン5は、1924年2月~12月までが描かれており、お話の中核は、待女アンナを暴行しその後死亡したギリンガム卿の従者グリーンの犯人探しです。

アンナが暴行された事実を知っているのは家政婦長のヒューズのみですが、アンナの夫で従者のベイツは感づいているよう。そして、警察が殺人事件として動き始めたことから、アンナとベイツに暗雲が立ち込めます。

一方、ギリンガム卿とチャールズ・ブレイクは長女のメアリー・クローリーをめぐって争い、またトム・ブランソンは教師サラ・バンティングと意気投合、そして、バイオレットの姪の娘ローズ・マクレアが恋に落ちる様子が描かれますが、一人悲しみの中にいるのは次女のイーディス・クローリー。

ドイツに行って以来行方不明のイーディスの恋人マイケル・グレッグソンの子供を出産し娘マリーゴールドを小作人に養子に出したものの、気になって身を切られるような思いをしています。

海外ドラマ『ダウントン・アビー』シーズン5 登場人物

メインキャスト、クローリー家のメンバーについては、『ダウントン・アビー』シーズン1 あらすじと感想 みどころをご紹介!をご参照ください。

トニー・ギリンガム卿

メアリー・クローリーの幼馴染。

マシューの死から立ち直れないメアリーを元気付けようとダントンに遊び来て親交を深めるうちにメアリーが好きになり交際を申し込みますが、縁組があった資産家の娘メイベル・フォックスと婚約。

しかし、メアリーへの想いが募ったトニーは婚約を解消。メアリーはまだそんな気にはなれないと断るも秘密の交際を始めます。

チャールズ・ブレイク

富裕な准男爵の後継ぎ。
友人ネイピアを通してメアリーと知り合います。平等主義者であることから貴族のメアリーとは初め険悪な仲だったのですが、”ピッグ事件”(脱水症状の豚を二人で助けた)以来、仲良くなりメアリーに惹かれはじめます。

イザベル・クローリー

交通事故で亡くなったマシューの母親。メアリーたちとは遠縁の関係で中産階級出身者。メアリーの祖母バイオレットはいとこにあたります。

マシュー亡き後もクローリー家と親交を深め、最初は馬が合わなかったバイオレットとは時にはケンカも出来るほどの友人関係となります。この二人の言い合いがなかなか面白いです♪

マートン卿

男やもめで二人の息子(トム・グレイとラリー・グレイ)がいます。シーズン5ではイザベルに求婚します。

サラ・バンティング

学校の教師。トムと親しくなるが、平等社会主義者(階級社会に反対)なため、クローリー伯爵と険悪になる。

 

フィリス・バクスター

コーラ付きの侍女。副執事のトーマスとは旧知の仲。(トーマスの妹とバクスターは友人だった)下僕のモールズリーと親しくなる。

サイモン・ブリッカー

美術歴史家。チャールズ・ブレイクの知り合いでダウントンに訪れますが、コーラを気に入り堂々と夫ロバートの前で気を引こうとするため、ロバートの怒りを買います。

海外ドラマ『ダウントン・アビー』シーズン5 ネタバレ感想&解説!

*シーズン1からシーズン4までのネタバレも含みます。

 

シーズン5は1924年前半という設定でイギリスで初めて労働党マクドナルド政権が発足したことからロバート・クローリー伯爵らが動揺、というところから始まります。

労働階級者らが自分達の権利を主張し始めるのですが、ダウントン周辺でも社会主義者で平等主義者のサラ・バントンらが登場したかと思えば、料理人見習いのデイジーまでもが自分が無学であることを気にしサラに個人レッスンを受けたりと、下階の人間達も自分たちの人生を見直し始めます。

サラ・バントンとトム

ダウントンのお抱え運転手だったトムはクローリー家の三女シビルと恋に落ちて結婚し今の立場にいるわけですが、もともとは社会主義者。サラ・バントンと出会ったことで、知的好奇心が充たされ始めたと当時にサラに惹かれていくトム。

そんなトムの新しい出会いをコーラたちは応援しサラをディナーに招待しますが、このサラ・バントンは忘れちゃいけない平等主義者で貴族階級の人たちに嫌悪感さえ覚えているよう。

自分はロバート伯爵の家にディナーに招待された身なのに、堂々とロバート相手に階級問題などの論議をふっかけます。それに怒り狂うロバート。

それにも懲りず、周りはトムのためになんとかサラとくっつけようと伯爵家に招待するんですが、懲りずにまたまたロバートに論議をふっかけます。

これってどうなんですかね?

なんだか、お話の中ではサラが失礼な態度をとっても怒っているのはロバートだけで、周りはそんなに怒っていないよう。でも、これって本当に失礼な話で、伯爵のディナーに招待されて階級問題を話題にするなんてマナー違反ですよ。

私はサラが嫌いですね~、なのでトムと別れた時は(べつにまだ付き合ってませんでしたが)よっしゃ!と思わず言ってしまったほど。

それに・・・サラを演じているのはデイジー・ルイスという役者さんですが、ちょっと背が小さすぎでトムとはあまりお似合いではなかったと思います。

メアリーの恋愛模様

メアリーは、マシュー亡き後は失意のどん底にいましたが、その反動からなのか、シーズン5では結構奔放に恋愛をします。

でも、これはリベラルなメアリーらしいですね。

まずは、トニー・ギリンガム卿に好意を寄せられ、そんなに気があったわけでもないのに付き合っちゃいます。

ロンドンにお泊り旅行に行ったりと、当時の未婚の貴族女性がそんなことをするのは ”はしたない” とされていたのですが、ここでもモダン化の波が押し寄せています。

メアリーの祖母バイオレットの執事にギリンガム卿といちゃいちゃしているところを見られてしまったために、祖母からはお叱りを受けるのですが、「良家の未婚の娘が男性とベッドをともにしたのなら女性は誘惑されたに違いない」というセリフには思わずププッと笑ってしまいました。

メアリーは「女性が自分の意志でベッドをともにすることもある」と言うのですが、はっきり言ってこんな発言は1924年では卒倒ものだと思います。なんと言ってもクローリー家は貴族ですからね。

メアリーが侍女のアナに避妊器具を買いに行かせるシーンは、アナが可哀想になっちゃいました。
普段は結構仲が良くフランクに会話する二人ですが、こういう場面で上下関係をはっきりと視聴者に再認識させるという演出でしょう。

その後、メアリーは心変わりをしギリンガム卿に別れを告げ、友人のチャールズ・ブレイクとともになんとか彼に元の婚約者メイベル・フォックスとくっ付けようとするのですが、それってあんまりですよね~。

心変わりしたのは仕方がないとして、自分のことが好きな人を他人に仕向けようとするなんて・・・
脚本家はお話的に面白くしようと思ったのかもしれませんが、それってだいぶ無神経!ギリンガム卿が可哀想ですよ!

そして、メアリーの恋人になりそうな人物ヘンリー・タブロットが最後に登場するのっですが、ヘンリーを演じるのは、なんと!私の大好きな役者さんマシュー・グッド!

テレビシリーズの「グッド・ワイフ」のフィン役で大好きになって、最近では「ザ・クラウン」シーズン2でアンソニー・スノウデン伯爵を演じています。

 

イザベル・クローリーの婚約

マシューの母親イザベル・クローリーがマートン卿に結婚を申し込まれ、やっと幸せをつかむのかと思ったら、なんとマートン卿の息子二人に大反対される、という・・・それも成人している息子らに。

イザベルが可哀想過ぎる!

でも、これが階級社会なんですよね~。イギリスは今でさえ”階級”というものが喋る英語のアクセントによってすぐ分かるという隠れ階級社会でもあります。

当時は1920年代。中流階級出身のイザベルの結婚を”身分の差”が理由で息子達は大反対するのです。

結局、残り少ないであろう人生を憎しみなどの感情で過ごしたくない、とマートン卿との婚約を破棄するイザベル。

バイオレットも言ってましたが、イザベルに気があるクラークソン医師とくっついて欲しいですね。

ローズの結婚

ローズは、町で知り合ったアティカスと恋に落ち、とんとん拍子で結婚話が進みます。

しかし、ローズの両親はアティカスがユダヤ人であるため乗り気ではなく、アティカスの両親はローズがユダヤ人でないために乗り気ではなかったりと、様々なハードルが目の前に立ちふさがります。

まず、アティカスの父親は”離婚はご法度”としているため、離婚協議中のローズの両親のことをローズの親族はそのことをアティカス以外の人物にはふせて結婚しようとするも、ローズの母親が結婚当日にバラしてしまいます。

そして、この母親、それだけでなく、スタッグナイト(新郎の男友達とするパーティ)後にアティカスと娼婦の写真をでっち上げようとまでもするんですよ!そんなひどい母親っていますかね?

それに、離婚はダメだ!とか言っているアティカスの父親はどうやら愛人と子供がいるらしく・・・なんという偽善者・・・

とにもかくにも、ローズの結婚を中心に様々な事件が起こりますが、ラブラブのローズとアティカスにはそんなのは障害でもなんでもなく、めでたく結婚します。

バクスターとモールズリー

もともとはマシューの執事だったモールズリーはマシューが亡くなったことで失職し、シーズン4で新たに下僕として再雇用されます。

そして、コーラの待女となったバクスターですが、昔男にたぶらかされて雇用主から宝石を盗み刑務所行きになったという過去を隠しています。しかし、モールズリーの勧めで全てをコーラに打ち明けるのでした。

モールズリーは、真面目で不器用な人物。バクスターに惹かれていますが、彼女に実の年齢より上にみられた事を気にして、髪を染め始めます。

しかし、当時のヘアカラーですから、墨のようなものでしょう。周りのみんなが ”なんか変” と言い始める様子ががめちゃくちゃ面白かったです。それに、モールズリーは白髪というより髪が後退していってるので、いやいや、染めてもムリでしょ、と観ていて突っ込んだりして。

マリーゴールドとイーディス

マリーゴールドは、イーディスがマイケル・グレッグソンとの間に出来た子供。

マイケルはイーディスと結婚するには精神を病んでいる妻と離婚する必要があったため、ドイツに(ドイツの法律では離婚が可能なためドイツ市民権取得目的で)単身渡りますが、運悪くミュンヘン一揆に巻き込まれ死亡します。

どんなにマイケルとイーディスが真剣に付き合っていたとはいえ、結婚前の貴族女性が出産するなんて家族の名前に傷をつけるようなもの。

そこで、叔母のロザムンドの助けを得てスイスで出産、当時はそこで養子に出すはずでしたが、なんとか自分の側に置いておきたいと、小作人ドリュー夫妻のもとに養子へ出します。

このストーリーラインですが、結局イーディスがマリーゴールドを引き取り、ダウントンで養子として育てるのですが、マリーゴールドをそこまで育てた小作人ドリュー夫妻が可哀想過ぎました~。

そりゃ、法律上なんの権利もなかったわけですが、ドリューの奥さんが最後マリーゴールドをイーディスに引き渡す際は涙なしではみれません。

ベイツとアンナ

にっくきレイプ犯グリーンのせいで、人生をめちゃくちゃにされたアンナとベイツ。

グリーンが交通事故で死んで「カルマね」と思ったら、なんと警察は殺人事件で捜査をし始めるのです。
ここら辺は「ひょっとして怒りに狂ったベイツ、殺っちゃった?・・・」と、アンナと同様に嫌な想像をしてしまった私。

そんな折、目撃証言でグリーン殺害現場に居た人物とアンナが似ていることから警察に逮捕されてしまいます。なんとかアンナを助けようと「自分が殺した」というメモを残し行方をくらますベイツ。

しかし、ベイツにはアリバイがあり、バクスターとモールズリーのおかげでそれが証明されるのです。

そして、最後のクリスマスにベイツがそっと帰って来たときには思わず涙~!

まとめ

ダウントン・アビーの何が面白いのか?とよく聞かれますが、登場人物がとっても魅力的なんですよね。

時々悪人が出てきますが、皆基本とってもいい人。あの副執事のトーマスでさえ、心を開けばいい人。
それに、上階と下階との関係が良好なのもとってもいい!それは、クローリー伯爵夫妻と娘達が貴族という立場は持ちつつもメイドたちを思いやる気持ちがあるから観ていて気持ちがいいんですよね。

それに、下僕のモールズリーやバイオレットの執事らのおちゃめな行動でユーモアがところどころに散りばめられているのがホッコリします。

しかし、めちゃくちゃ哀しいのが、トムが娘を連れてアメリカに行ってしまったことですううう!

そして、1925年前後のイギリス社会情勢はものすごい勢いで変化し労働者階級が台頭し始め貴族が経済的に逼迫し始めます。シーズン6ではそんなクローリー伯爵家のアップステアーズ(上階)とダウンステアーズ(下階)の悲喜こもごもな様子が描かれるでしょう。

海外ドラマ『ダウントン・アビー』は、HuluまたはAmazonプライムでご覧になれます。(2020年11月現在)