Amazonプライムドラマ「BOSCH/ボッシュ」シーズン7全8話のあらすじとキャストの紹介、ネタバレ感想!スピンオフ情報!

2022年6月20日

Amazonプライムドラマ『BOSCH/ボッシュ』シーズン7

Amazonプライムでドラマ「BOSCH/ボッシュ」シーズン7の全8話を一気観しました~!
シーズン7をもってファイナルということで、ボッシュが死んじゃう?それとも、エドガーが?!など、刑事もので最終回というと誰かが殉職しちゃうんじゃないか・・・と若干ドキドキしながら視聴しました。

ここでは、ドラマ「BOSCH/ボッシュ」シーズン7のあらすじ、キャスト、ネタバレ感想、そして、なんとスピンオフが製作される!という情報も入手しましたので、ご紹介したいと思います!

「BOSCH/ボッシュ」シーズン7 あらすじ

(シーズン6から)4ヵ月後の大晦日2019年12月31日。低所得層のメキシカン移民が住むアパートが何者かによって放火され、妊婦の女性とその10才の娘が巻き添えで亡くなった。

捜査を担当することになったハリー・ボッシュは、リスクを省みず上層部からの圧力にも屈せず、放火犯の逮捕に全力を尽くそうとする。

一方、ハリーの相棒ジェリー・エドガーは、アギャリー・ワイズ殺害事件の黒幕だったヴリールを射殺して以来、罪悪感に苛まれ精神的に不安定な状態で仕事でもミスばかり。

ハリーの娘マディは勤務先の弁護士ハニー・チャンドラーが担当している世論の注目度が高い裁判、ヘッジファンドマネージャー、ヴィンセント・フランゼンによるねずみ講詐欺事件に関わる。ヴィンセントは何とか刑期を減らそうと他の巨額な詐欺事件を司法取引で明らかにしようする。しかし、その情報が漏れたことで、マディまでもが危険に晒されることに。

「BOSCH/ボッシュ」シーズン7 キャスト

メインキャストをご紹介します。

タイタス・B・ウェリヴァー(役名:ハリー・ボッシュ)


役柄:退役軍人のロサンジェルス市警殺人課の刑事。幼少期に売春婦だった母が殺され、養護施設で育つ。離婚した妻エレノアが殺害されて以来娘マディとハリウッドの眺望が素晴らしい家に住んでいる。

トリビア情報ですが、なぜ一介の刑事があんな豪邸に住めているのか?

ですが、以前ボッシュが解決した事件で一躍有名人となり、それが映画化され大ヒットしたことから支払われたお金を元に購入した、とされています。

ボッシュの部屋にはその時の映画のポスターが額に入って飾られてますね♪


タイタスは、テレビでの活躍が多くテレビドラマ「LOST」の黒服の男役、そして、連続ドラマ「グッド・ワイフ」の検察官グレン・チャイルド役が印象的ですね。

当初、本作品の原作者マイケル・コネリーは、映画化を試みていましたが苦戦。その後、当時としてはまだ珍しいAmazonでのストリーミングというスタイルに賭けました。また、キャスティングにタイタスの名前が挙がったものの、タイタスは多くのドラマや映画に登場しているベテラン脇役者で主役未経験だったわけです。

タイタスを起用しストリーミングというその賭けは大当たりし、2018年以来本作品はアマゾンのオリジナルシリーズで一番長く続いているドラマとなりました!*1

タイタスの代表作といっても過言ではないでしょう。

ジェイミー・ヘクター(役名:ジェリー・エドガー)


役柄ボッシュの相棒。ボッシュとはよく意見が食い違うが、お互いに全幅の信頼を置いている。離婚した妻との間に二人の息子がいる。


アメリカの連続ドラマ「THE WIRE/ザ・ワイヤー」で麻薬組織のボス役を演じたのが有名ですね。

ジェイミーは私生活は明かさないタイプの役者さんで妻と二人の娘がいますが、彼のツィッターも仕事に関係することばかりで私生活についてはメディアでも全く語りません。

エイミー・アキノ(役名:グレイス・ビレッツ警部補)


役柄:ボッシュが所属するロサンゼルス市警殺人課警部補でボッシュの直属の上司。男社会の警察でレズビアンの彼女は多々嫌がらせを受けたりとトラブルに巻き込まれる。


主にテレビドラマで活躍しており海外ドラマ「メンタリスト」「ER緊急救命室」「HEY!レイモンド」などに出演。本作品では、ボッシュやエドガーをサポートする良き上司を演じています。

マディソン・リンツ(役名:マディ・ボッシュ)


役柄:ボッシュの一人娘。元FBIエージェントの母親エレノアが殺害されるまでは彼女と一緒に住んでいた。
知的で優秀なため、弁護士チャンドラーに認められ彼女の元で働くようになる。看護師のボーイフレンドがいる。


アメリカのテレビドラマ「ウォーキング・デッド」シーズン2でキャロルの娘ソフィア役として登場し知られるようになりました。

「ボッシュ」に登場し始めたときはまだ幼い表情が残る少女でしたが、すっかり成長し、時には父親ボッシュを支える逞しい知的な女性マディ役がぴったりになりましたね。

ミミ・ロジャース(役名:ハニー・チャンドラー)

役柄:敏腕弁護士。警察側のボッシュとは敵対関係だがシーズン5でボッシュの弁護を担当して以来、お互い尊敬し合っている。シーズン6からはマディがチャンドラーの元でインターンとして働き始める。


ミッキー・ローク主演の映画『逃亡者』ノラ役で出演後、コンスタントにさまざまな役を演じてきました。

人気テレビシリーズ「X-ファイル」ではモルダーの元恋人として2シーズンに渡って出演。また、ミッシェル・ウィリアムやケイティ・ホームズを輩出したティーン連続ドラマ「ドーソンズ・クリーク」では、ミッシェル・ウィリアムが演じたジェンの母親役としてレギュラー出演してました。

私生活ではトム・クルーズと結婚・離婚し、サイエントロジーをトムに紹介したのは彼女だ、ということです。彼女の父親がサイエントロジーの主力メンバーだったことから、幼い頃からその思想に染まったのでしょう。
しかし、父親はその後脱退、彼女も現在は脱退しています。*2

「BOSCH/ボッシュ」シーズン7 ネタバレ感想

途中からネタバレします!警告入れます!


待ちに待ったファイナルシーズン「BOSCH/ボッシュ」シーズン7ですが、なんと全8話・・・シーズン1~シーズン6までは全10話でしたので、やはりコロナ禍での撮影の影響でしょうか。

しかし、クオリティは落ちていません!

例のごとく今回もさまざまなお話が交錯しながら進んでいきますので、ここで分かりやすく解説したいと思います。

まず、シーズン7のメインストーリーは3つ。

1つは、あらすじでも触れたメキシコ不法移民らが住んでいるアパート放火殺人事件

2つ目は、ハニー・チャンドラーが受けたヘッジファンド絡みのねずみ講詐欺事件

3つ目は、警察内部のグレイス・ビレッツ警部補への嫌がらせ

これら3つの事件を取り巻きながら、エドガー刑事のヴリール射殺事件以来苛まれている罪悪感、そして、アーヴィング警察本部長が第二期を目指しての政治的野望などが描かれつつお話は進んでいきます。

*ここからネタバレです!

 

 

グレイス・ビレッツ警部補への嫌がらせ


まずは、警察内部のグレイス・ビレッツ警部補が嫌がらせを受けたストーリーから触れて行きたいと思います。

レズビアンであるグレイスは無神経な同僚や部下からは差別的な用語を車にいたずら書きをされたりと、嫌がらせを受けていました。

シーズン6でもグレイスが直属の部下のヴェガ刑事に会話の際に肩に触れたりしたために、セクハラ扱いを受け内部調査を受けるハメに、とレズビアンであるがためにかトラブルが起きて可哀想なグレイス。(後でヴェガ刑事は、私生活が上手くいってなくイライラしていた為に八つ当たりしてしまったとグレイスに謝っています)

しかし、今回は悪質で、グレイスを嫌う上司のクーパー警部が先頭となって警察官らを使いグレイスを陥れようとします。(グレイスは過去に検挙率の数字をごまかしていたクーパーを新聞社にリークしたことでグレイスは一度もリークをクーパーに認めてませんが、それ以来嫌われてます)

管轄地域の防犯指導に行かされたグレイスは、その地域の宝石店から宝石を薦められますが、もちろん断ります。その後、クーパーらはその宝石をグレイスの車のトランクに入れ、一般市民から賄賂を受け取ったように見せかけます。

グレイスを信じるヴェガたちはその工作を暴いて、クーパーらが手錠をかけられて連行される様子は観ていてスッキリしましたね~!

アーヴィング警察本部長は何とか穏便に済ませようと、昇進をエサにグレイスを説得し、グレイスも公にするつもりなんか更々なかったのに新聞社にリークすべきかどうか迷っている、と言いながら昇進に乗っかります。

そこら辺は、思わず苦笑してしまいましたね。でも、そりゃそうですよ。男性社会の警察内部で頑張ってきたのですから、アーヴィング警察本部長をちょっとおちょくるぐらい当然です!勧善懲悪が見れて良かったですね~!

 

ヘッジファンド絡みのねずみ講詐欺事件


事の始めはヘッジファンド絡みのねずみ講詐欺事件でしたが、逮捕されたヴィンセントが巨額のインサイダー取引の情報と引き換えに司法取引をしようとしたことから、4人の死亡者を出すこととなったのです。

司法取引などはハニー・チャンドラーの得意とするところで、情報が漏れさえしなければ、なんら危険はなかったのかもしれません。いや、このインサイダー取引をしていたヘッジファンドマネージャーのカール・ロジャースとその弁護士が極悪人だったことによりますよね・・・

カールとその弁護士は暗殺者を使って、まずヴィンセントとその恋人を射殺。その後ハニー・チャンドラーを襲撃。

エドガーがカールらにヴェインセントとのミーティングにハニー以外の人物がもう一人いると口を滑らせたことでマディは危険な身となります。マディがこの事件の証人となることで、カールらがマディを殺害する意味がなくなるので厳重体制の元マディらは裁判所に向かいますが、ソベル判事が裁判所の駐車場で射殺されてしまいます。

*相棒ジェリー・エドガーは、アギャリー・ワイズ殺害事件の黒幕だったヴリールを射殺してから内部監査ではお咎めなしだったにも関わらず罪悪感に苛まれています。シーズン6の詳しい情報は下記の関連記事をご覧下さい。

この時の射撃戦はスリル満点!
自分が口を滑らせたことに責任を感じていたエドガーは常にマディを独自でガードしてました。
この時も遠くから様子を見守っていたエドガー。

暗殺者を後ろから射殺!エドガー、カッコよかった!

しかし、厳重体制の中なぜ情報が暗殺者に筒抜けだったのか?

それは、検察側の女性がカール側から情報リークと引き換えに賄賂を貰っていたのです。

この女性の私利私欲の為に、ヴィンセント、ヴィンセントの彼女、カールの弁護士(彼の場合は自業自得)、ソベル判事ら4人が命を落とし、ハニー・チャンドラーは生死を彷徨うハメになったのです。

アパート放火殺人事件


このアパート放火殺人事件で妊婦の母親と若干10才の少女が亡くなったわけですが、特に10才の少女は避難階段から避難しようとしていたらしくその非常ドアの前で息途絶えていました。ボッシュらが現場検証をすると、なんとそのドアには鍵がかかっていたのです。

世間では10才の少女を“the little tamale girl”タマル少女(タマルはメキシコの伝統的料理の名前)と呼ぶようになりましたが、ボッシュは「彼女にはちゃんと名前がある、ソニアだ」と。

ボッシュのモットーは、“Everybody counts, or nobody counts”(だれもが価値がある、さもなければ、だれも価値がない)。つまり、例えば市長の身内が殺されても、売春婦が殺されても、捜査になんら影響しない、ということなんでしょう。

このモットーは、ボッシュが刑事になった頃の初めての相棒レイ・ボーンがボッシュに言った言葉で、ボッシュはこの言葉を胸に焼付けそれ以来彼の信条となったのです。

この放火事件は、このアパートの管理人とギャングの麻薬取引トラブルが原因と分かるも、逮捕したギャングの幹部ラ・マヨリスタは拘置所内で何者かによって殺害されます。

放火実行犯がアルバレスというギャングメンバーだったことが分かりますが、彼の身柄はFBIが拘束。なぜなら、放火を命じたギャングの幹部ペニャはFBIの重要な情報提供者だったからです。

FBIが狙う二大ギャング組織の一括検挙のためにはボッシュがペニャを先に逮捕してしまったら作戦は台無しになります。そこでFBIからの圧力でアーヴィング警察長はボッシュに、アルバレスという小者逮捕で捜査は終結ということにしろ、と命じます。

この時のボッシュの怒りは凄かったです!

そして、アーヴィング警察本部長には本当にがっかり・・・

アーヴィングは、ボッシュの母親殺人犯捜査の際には色々と助けてくれたりしてましたし、彼の息子が殉職した際にボッシュも歩み寄ったりしてましたので、警察本部長と一介の刑事という間がらでもそれなりの友好関係を築いてきていたのですが・・・アーヴィングの野望、そしてクリーンでない警察に長年居過ぎたせいなのでしょうか。

しかし、そんなことでは諦めないボッシュ。
ペニャをFBI大作戦真っ最中に身柄拘束し、逮捕!

ドキドキしました~。これで最終回っていう思いがあり、ボッシュが殺されちゃう??エドガーが?って思いながら観てましたので。

最後は皮肉でしたね~。逮捕したペニャが警察内に居れば死ななくて済み、法律に基づいてしっかり罰することができたのに。

アーヴィングがペニャを釈放させたばかりに・・・ペニャはソニアの父親に殺され、ソニアの父親はガードしていた警察官に射殺される・・・という悲しい結末に。

そして、思わず苦笑してしまったのは、その場面を見たFBIは関わりたくないがために一目散に逃げるっていう・・・

人の命を一体なんだと思っているんだ!!!ボッシュが警察バッジをアーヴィングに投げつけたのも分かります。
我慢が限界を超えたんですよね・・・

「BOSCH/ボッシュ」スピンオフ情報!ボッシュが探偵に!

ボッシュが警察を辞めたのは結構ショックでした~。腐敗しきった組織の中でも色々な手を使って被害者のためにわが身を省みずに事件を解決していくボッシュの姿に惚れぼれしていたので・・・

しかし、これで引退するボッシュではありません。探偵として再出発!
そこには、きっと若き警察官として活躍しつつ父親ボッシュを助けるマディと自分を射殺した事件を解決したボッシュとタッグを組むハニー・チャンドラー弁護士の姿もあるでしょう。

楽しみです!

ドラマ「BOSCH/ボッシュ」シーズン7全8話はAmazonプライムでご覧になれます!

 

参照:

*1 https://www.latimes.com/entertainment-arts/tv/story/2021-06-25/bosch-season-7-amazon-michael-connelly-titus-welliver
*2 https://en.wikipedia.org/wiki/Mimi_Rogers#Scientology